「マーメイドジャパン」がチーム・テクニカルで銅メダル獲得(世界水泳ドーハ2024)
カタールの首都ドーハで開催中の世界水泳選手権。2月6日に行われたアーティスティックスイミングのチーム・テクニカルルーティン決勝では、日本代表が銅メダルを獲得した。
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NHKによれば、日本代表は「雷」をテーマに息の合った演技を見せ、2大会ぶりのメダル獲得を成し遂げたとのこと。
NHKはさらに、日本代表のキャプテン、吉田萌(よしだ・めぐむ)選手の「メダルを獲得できたことはほっとしているが、もう1ついい色のメダルが欲しかったのでそこは悔しい」というコメントを報道。2位のスペインとは僅差だっただけに、メダル獲得の喜びに加えて悔しさもひとしおだ。
なお、この種目で金メダルを獲得したのは中国代表。国際オリンピック委員会(IOC)のオフィシャルサイト「olympics.com」によれば、中国代表は圧倒的なパフォーマンスを披露。2位以下を大きく引き離して優勝したという。
NHKは、日本代表の安永真白(やすなが・ましろ)選手が「次のフリールーティンでもいい順位を取れば、必ずパリにつながると思うので頑張りたい」と述べ、意気込みを見せたと伝えている。「パリにつながる」というのは、今回の世界水泳選手権がこの夏に開催されるパリ五輪の予選を兼ねているためだ。
「olympics.com」によれば、世界水泳のチーム競技ではアクロバティックルーティン、テクニカルルーティン、フリールーティンという種目ごとにメダルが授与されるが、オリンピックでは3種目の合計得点を争う形になる。
2020年東京オリンピックのアーティスティックスイミング競技では、ロシアオリンピック委員会(ROC。ドーピング問題によりロシアは国として参加することができなかった)が金メダル、中国が銀メダル、ウクライナが銅メダル。日本は4位だった。
写真:東京オリンピックでフリールーティンに臨むROCチーム
アーティスティックスイミングの日本代表は「マーメイドジャパン」の愛称で親しまれている。人魚のように華麗な演技を見せたいという思いをこめたものだ。
今回、チームの一員としてメダル獲得に貢献した安永真白選手と比嘉もえ選手は、2023年に開催された世界水泳福岡大会のデュエット種目で優勝した経験を持つ。今大会でもデュエット・テクニカルルーティンに出場する予定だったが、体調不良で棄権。万全の体制で臨んだチーム種目でリベンジを果たした。
パリ五輪もいよいよ目前に迫る中、ドーハではアーティスティックスイミングをはじめ各競技で熱い戦いが繰り広げられており、今後の展開から目が離せない。
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