レアル・マドリードのファンであることを自負する有名人たち
今年のチャンピオンズリーグで優勝杯を挙げたスペインの名門、レアル・マドリード。一般人だけではなく数多くのセレブファンも抱えている。今回は、写真のジェニファー・ロペスのようにレアル・マドリードファンを自負する有名人たちを追っていこう。
俳優のリチャード・ギアは、妻アレハンドラ・シルバの影響により、レアル・マドリードのファンになった。じつは、シルバの母親はクラブの財務担当副社長をつとめた経験があるのだ。リチャード・ギアはクラブのチャーター機に同乗し、2016年チャンピオンズリーグの優勝祝賀会に参加したこともある。
俳優ヴィゴ・モーテンセンが一番贔屓にしているのはアルゼンチンのCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロであるが、レアル・マドリードのことも応援している。2022年のカンヌ映画祭のときのように、ジャケットの襟にクラブのピンバッチを留めることも。
プロテニス選手ラファエル・ナダルの著名な親族のなかには、たとえば叔父のミゲル・アンヘル・ナダル(元サッカー選手)のように、FCバルセロナのファンであることを公言している者もいる。だが、ラファエル・ナダルは小さなころからレアル・マドリード一筋で、いずれクラブの会長になるのでは、とささやかれている。
F1ドライバーのフェルナンド・アロンソは、まめに試合を観戦し、クラブの名誉会員となっている。「僕は筋金入りのマドリディスタ(レアル・マドリードのファン)だよ。父がやはりファンなのでその影響もあるけれど、単純にチームが強かったからファンになったんだ」と、アロンソはスポーツチャンネル「DAZN」に話している。
マドリード出身のシンガーソングライター、アレハンドロ・サンスは、クラブの名誉会員である。エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウが全面改装されたときには、こけら落としのための楽曲制作を依頼された。彼は次のように語っている。「永遠という言葉にふさわしいクラブがあるとすれば、それはレアル・マドリードであり、ただレアル・マドリードだけである」
トム・クルーズもレアル・マドリードのファンだ。2007年、当時クラブに在籍していたデヴィッド・ベッカムの招待をうけて、サンティアゴ・ベルナベウでの試合を当時の妻である女優ケイティ・ホームズと一緒に観戦したことがある。夫婦はそこで、レアル・マドリードがリーグ優勝30回という偉業を達成する瞬間を見届けた。
「ぼくはレアル・マドリードのファンさ、もちろん。クリスティアーノ・ロナウドがいるからね」と、ウサイン・ボルトは2016年の『マルカ』紙のインタビューで話している。ウサイン・ボルトはサッカーの大ファンであり、レアル・マドリードの試合観戦に行くこともあれば、自分の子供をクラブの合宿に参加させたこともある。
オーストラリア出身の俳優ラッセル・クロウはレアル・マドリードの練習場「シウダー・デポルティーバ」を2010年に訪れた。クラブの選手たちと歓談に興じたり、クリスティアーノ・ロナウドからクラブのシャツを受け取ったりした。
ベン・スティラーは2016年、映画『ズーランダー NO.2』のプロモーションのためにマドリードを訪れた。そのついでにサンティアゴ・ベルナベウにも足を伸ばし、レアル・マドリードのシャツの袖にも腕を通した。
(写真:Instagram @realmadriden)
俳優シルヴェスター・スタローンは2008年にサンティアゴ・ベルナベウを訪れた。『ランボー/最後の戦場』のプロモーションの一環である。「スタジアムにこられて光栄です。アメリカではこれほど多くのサッカーファンはいません。やはりレアル・マドリードは長い歴史がありますし、ヨーロッパ随一のクラブですね」と、スペイン紙『ディアリオ・アス』に語っている。
ライアン・レイノルズとジョシュ・ブローリンも映画『デッドプール2』のプロモーション中にサンティアゴ・ベルナベウのピッチに舞い降りた。その後ライアン・レイノルズは自身のインスタグラムに、「ルーキーの二人」と投稿した。
(写真:Instagram Ryan Reynolds)
2013年、アシュトン・カッチャーとミラ・クニスの夫妻はロンドンへ足を伸ばし、プロバスケットボールのユーロリーグ、ファイナル・フォーを観戦した。アシュトン・カッチャーとミラ・クニスがレアル・マドリードのファンであることは、彼らの着ているシャツから明らかだ。ちなみにその試合はイギリス王室のベアトリス王女も観戦していた。
(写真:Instagram @RMadridInfo)
世界チャンピオンに二回輝き、そしてダカール・ラリーで四回の総合優勝を果たしたラリードライバーのカルロス・サインツ。彼もつねづねレアル・マドリードのファンであることを公言している。クラブの会長選に立候補したこともある。
カルロス・サインツの息子、カルロス・サインツ・ジュニアはフェラーリ所属のF1ドライバーである。以前にはトロ・ロッソ、ルノー、マクラーレンに在籍していた。熱烈なマドリディスタで、愛するクラブのシャツを着ている姿がたびたび目撃されている。
マドリード出身の元自転車競技ロードレース選手、アルベルト・コンタドールはツール・ド・フランスの総合優勝経験もあるレジェンドだ。もちろんレアル・マドリードのファンであり、2012年のリーグ選では、サンティアゴ・ベルナベウで始球式のキックインをするという機会に恵まれた。
ラファエル・ナダルの王座を継ぐのは、カルロス・アルカラスとみるテニスファンは多い。そんなカルロス・アルカラスはまた、レアル・マドリードのファンとしても際立っている。「僕はマドリディスタなので、原則としてFCバルセロナは応援しない。でも、バルセロナには親しくしている選手がいるから、バルセロナがもし勝てばそれはそれでうれしい」と、彼はスポーツ情報サイト「ElDesmarque」のインタビューで語っている。
スイス出身の元テニス選手マルチナ・ヒンギスは、スタジアムで撮影された写真をSNSに投稿し、自身がマドリディスタであることを打ち明けた。このマフラーが動かぬ証拠だ。
(写真:Instagram Martina Hingis)
ロジャー・フェデラーもレアル・マドリードと親密な関係にある。試合を観に行くのはもちろん、選手と歓談することも。おそらく大親友ラファエル・ナダルの影響だろう。
ノバク・ジョコビッチは2008年にこう言っている。「実を言うと、僕はレアル・マドリード、レッドスター・ベオグラード、マンチェスター・ユナイテッド、ACミランの熱狂的ファンなんだ」
スロベニア出身のNBA選手、ルカ・ドンチッチはダラス・マーベリックスのスター選手である。SNSを駆使して、レアル・マドリード愛を定期的に発信している。
2009年にスペインを訪れた時、このメキシコ人プロレスラーはためらわずにレアル・マドリードのユニフォームを着用し、選手たちとポーズをとった。カカ、マルセロ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ・ジュニオール、ラウル・ゴンサレス、エステバン・グラネロ・モリナ。そして彼は、子供の頃、父と日曜日によくサッカーをして遊んだことを回想した。
歌手のフリオ・イグレシアスはかつて、将来有望なゴールキーパーとしてレアル・マドリードのユースチームでプレーしていた。しかし、ユースチームから一軍に登録された矢先、自動車事故で大怪我を負い、サッカー選手の将来を絶たれてしまう。1962年のことである。療養中に音楽の道を歩み始めたが、その後もレアル・マドリードの熱心なファンでありつづけている。
父フリオとおなじく、エンリケ・イグレシアスもマドリディスタである。彼の場合はもともとFCバルセロナのファンだったが、若い頃にレアル・マドリードに鞍替えしたと、スポーツ情報メディア「ESPN」に語っている。
(写真:Instagram Raphael Varane)
世界三大テノールの一人、プラシド・ドミンゴ。そのレアル・マドリード愛に当てこんで、チームの応援歌を歌ってはくれまいかと運営陣が依頼したほどである。今では試合の前、プラシド・ドミンゴが歌う応援歌が会場に流れるようになった。
2010年にノーベル文学賞を受賞したペルーの作家、マリオ・バルガス・リョサもレアル・マドリードの大ファンであり、2010年には始球式のキックインをつとめた。また、レアル・マドリードの大学院では指導的な立場にある。
2016年にサンティアゴ・ベルナベウで行われたインタビューで、コロンビアのレゲトン歌手マルーマはマドリディスタであることを明言した。「音楽は僕にたくさんの喜びをもたらしてくれたが、そのうちのひとつは、いまこのスタジアムにいることだ。僕はずっとレアル・マドリードのファンだったんだ」と、そのインタビューで語っている。
(写真:X Maluma)
プエルトリコ出身のシンガーソングライター、ラウ・アレハンドロもレアル・マドリード愛を公言している。インスタグラム上でのやりとりで、FCバルセロナファンのシンガーソングライター、ロザリアに対し、自分はレアル・マドリードファンであると言っているのだ。
(写真:Instagram Rauw Alejandro)
フラメンコ歌手のホセ・メルセは、レアル・マドリードが企画するさまざまなイベントに参加している。応援歌を歌うこともある。あるテレビ番組に出演したとき、彼はこう語っている。「僕は家では暴君としてふるまう。つまり、マドリディスタにあらずんば、客人にあらず」
歌手のマルーもレアル・マドリードのファンであることを公言している。チームのエンブレムが入った旗をもってポーズを取る姿も目撃されている。
スペインの元首相、マリアーノ・ラホイもサッカーの大ファンである。ラジオ局「Cadena COPE」のインタビューでは次のように語っている。「私はレアル・マドリードのファンです。悪しからず」
マドリード州の首相であるイサベル・ディアス・アジュソもレアル・マドリードのファンであることを公言している。クラブのタイトル獲得を祝って、チームのユニフォームを着て出勤したこともある。