日本の「お家芸」体操:男子団体のパリ五輪日本代表メンバー
ついにパリ五輪が開幕、あいにくの雨にもかかわらず華やかな開会式が行われた。今回は、パリ五輪で、日本の「お家芸」のひとつとして金メダルを期待されている体操男子団体の代表メンバーを追っていこう。
「Olympics.com」によれば、男子代表は2024年4月に行われた全日本体操個人総合選手権でのスコアに5月開催のNHK杯のスコアが合算され、成績上位の2名が自動的に代表に選出されるという。
体操王国日本の若きエースである橋本選手は内定を早々に決めているため、今回の選考からは除外される。橋本選手は東京五輪で個人総合と種目別の鉄棒で金メダルを獲得し、パリ五輪では団体はもちろん、個人総合の2連覇が期待されている。
2001年8月7日生まれ
NHK杯初優勝を飾った岡選手が初の五輪代表入りを決めた。また、2位となった萱選手も2大会連続での代表入りとなった。
『スポーツ報知』紙によれば、岡選手は「高性能フェラーリ」と評される逸材で、体操の質、美しさは一級品。それでも、「全然乗りこなせていない」としており今後さらなる成長が期待できるという。
2003年10月31日生まれ
『スポーツニッポン』紙によれば、萱選手は「失敗しない男」と呼ばれており、体操界のキングと称される内村航平選手の折り紙付きだという。
1996年11月19日生まれ
「Olimpics.coms」によれば、残りの2名はオリンピック団体戦においてチームへの貢献が期待される選手が選ばれるという。NHK杯のあん馬と鉄棒でハイスコアをマークした杉野選手と、跳馬で最高難度の大技を見事に決めた谷川選手が選ばれた。
『朝日新聞』によれば、杉野選手はあん馬と鉄棒なら日本で1、2を争う特化型の選手で、本人も「世界中の誰よりもあん馬の上に滞在し、誰よりも鉄棒で離れ技をやってきた」と自負しているという。
1998年10月18日生まれ
谷川選手は抜群の跳躍力と着地の正確さで跳馬とゆかを得意としている。特に跳馬では世界最高難度の大技をこなす。弟の谷川翔選手も代表有力候補だったが、ケガの影響により兄弟揃っての代表入りは叶わなかった。「NHKニュース」が報じた。
1996年7月23日生まれ
東京五輪の男子団体で金メダルに輝いたロシアが欠場するため、パリ五輪で最大のライバルとなるのは中国だ。橋本選手の個人総合2連覇を含め、この夏、体操男子から目が離せない。