まもなく開幕!UEFA欧州選手権の全優勝国を振り返る
ドイツで開催されるUEFA欧州選手権(ユーロ2024)が近づいてきている。欧州No.1の国を争う4年に一度の同大会は、ヨーロッパに限らず世界中のサッカーファンの注目を集めている。
サッカー専門サイト『Transfermarkt』のデータをもとに、過去の大会の全優勝国を振り返ってみよう。
記念すべき第1回ユーロは1960年にフランスで開催された。決勝はソビエト連邦とユーゴスラビアが戦い、延長戦の末にソ連が2-1で勝利を収め、初代ユーロ王者になった。
4年後の第2回大会でソ連は再び決勝に進出。しかし開催国スペインが2-1で勝利し、欧州チャンピオンとなった。
1968年、開催国イタリアは決勝でユーゴスラビアと1-1で引き分けたが、再試合の結果2-0で勝利し初優勝を飾った。
1972年大会はベルギーで開催された。決勝では西ドイツがソ連を3-0で破って優勝した。
1976年、前回覇者の西ドイツも決勝に進出したが、優勝したのはチェコスロバキアだった。ちなみに、このときアントニン・パネンカがチップキックのPKで決勝点を決めたことをきっかけに、チップキックのPKをパネンカと呼ぶようになった。
西ドイツは1980年大会でも決勝に進出した。エースストライカーのホルスト・フルベシュが2ゴールを挙げ、ベルギーに2-1で勝利。2度目の優勝を果たした。
1984年大会では、ミシェル・プラティニが母国フランスを欧州の頂点に導いた。決勝では「ル・ロワ(王様)」と呼ばれたプラティニが先制点を挙げ、2-0でスペインに勝利した。
サッカー強豪国のオランダだが、ユーロ優勝は意外なことに1度だけだ。1988年、オランダのエースであるマルコ・ファン・バステンがソ連との決勝で伝説的なボレーシュートを決め、2-0での勝利に大きく貢献した。
1992年、紛争中のユーゴスラビアに代わって招集されたデンマークは見事に優勝を飾り、世界を驚かせた。決勝ではドイツ相手に2-0で勝利を収めた。
4年後の1996年、ドイツは決勝でチェコ共和国に苦戦しながらもオリバー・ビアホフの2得点で勝利し、優勝を果たした。
2000年、当時のワールドカップ王者だったフランスがユーロ制覇も達成した。イタリアとの決勝戦は延長までもつれこんだが、ダビド・トレゼゲの見事なゴールデンゴールでフランスが2-1で勝利した。
2004年大会は、おそらくユーロ史上最大の番狂わせだった。決勝まで勝ち進んだギリシャは、アンゲロス・ハリステアスのヘディングシュートで開催国ポルトガルに勝利し、初優勝を果たした。
2008年大会のスペイン代表はシャビやイニエスタといった選手を擁する、まさに黄金世代だった。「ラ・ロハ」の愛称で親しまれるスペイン代表は、決勝でドイツを0-1で破り、ユーロ制覇を達成した。
ユーロ2008を制したスペインは、2010年のワールドカップでも優勝。ポーランドとウクライナ共同開催のユーロ2012では、決勝でイタリアに4-0で勝利した。これにより、ワールドカップ制覇だけでなくユーロ2連覇も達成した。
2016年、ポルトガルは2004年決勝で敗れたリベンジを果たした。延長戦の末エデルのゴールにより、ポルトガルは開催国フランスに1-0で勝利。初優勝を飾った。
2021年、イングランドは久しぶりに優勝まであと一歩というところまで来ていた。しかしPK戦でイタリアが勝利し、イングランドの悲願のユーロ初制覇はおあずけになった。
ユーロ2024の優勝を飾るのはどの国だろうか?開幕まで待ち遠しい日々となりそうだ。