人気沸騰の男子バレーボール:代表で活躍する髙橋藍選手の人気の秘密
男子バレーボールの人気が沸騰している。快進撃を続ける実力もさることながら、イケメン率が高いのでアイドル的人気を博しているのだ。その中心にいるのが日本の若きエース、髙橋藍(たかはし らん)選手だ。
インスタグラムのフォロワー数は200万人以上。その人気は国内だけにとどまらず、『日刊新聞』によれば、「ネイションズリーグ」の予選ラウンドでフィリピンを訪れた際には、空港や試合会場だけでなくホテルにもファンが出没し、専属のセキュリティスタッフが付くほどの警戒態勢が敷かれたという。
アイドル並みのイケメンぶりからビジュアルが話題になりがちだが、バレーボールの技術も抜群で日本の若きエースとして大活躍している。
日本代表にはもう一人エースがいる。「日本バレー界史上最高の逸材」と称される石川裕希選手だ。この2人のエースの存在が男子バレーボールの快進撃の原動力となっている。
髙橋選手がバレーボールを始めたのは小学2年生の時。現在、Vリーグ(国内最高峰リーグ)のサントリーサンバーズに所属する兄、塁選手の影響で同じ小学生チームに加入した。
画像:Instagram, @ran.volleyball0902
現在、髙橋選手は花形ポジションのアウトサイドヒッターとして得点を量産しているが、最大の強みは守備力の高さにある。まるでリベロ(後衛でレシーブのみをおこなう守備に特化したポジション)のような動きは、子供時代に培われたという。
『Number』誌でこう語っている:「練習が終わって家に帰ってからも、塁がうるさいぐらいに『藍、バレーしよう!』と言ってくる......塁がスパイクを打って、自分はひたすらレシーブ(笑)。とにかく子供の頃から数多く取ってきたので、体に染みついているのかなと思います」
画像:Instagram, @ran.volleyball0902
現在、身長が188cmある髙橋選手だが、同誌によれば、中学に進学したばかりの頃は158cmほどしかなく、1年生の時はリベロとして大会に出場していたという。
高校も兄と同じ東山高等学校に進学した。しかし、当時の全国大会を制していた強力なライバル高の存在により、3年生になるまで全国大会には出場できなかった。最後の年についに出場を果たすと優勝を飾り、最多得点を挙げて髙橋選手は最優秀選手賞を受賞した。
東山高等学校には、かつて中央大学で石川選手を指導していた松永コーチがいる。『スポーツニッポン』紙によれば、松永コーチは髙橋選手を「石川の対角」に育てようと考えていたという。
同紙によれば、髙橋選手は動画を見て石川選手のフォームを参考にした。また、監督からノルマを課せられると、「石川さんは何回やってたんですか」と、石川選手を追いかけるように成長していったという。
髙橋選手は19歳で東京五輪代表に大抜擢され、攻守にわたる活躍をみせた。そして五輪後の2021年に、世界最高峰のイタリア1部リーグ・セリエAのパッラヴォーロ・パドヴァに入団する。
『Sportiva』誌によれば、海外に行きたいと思い始めたのは、高校時代に松永コーチからイタリアに渡った石川選手の話を聞いてからだ。さらに東京五輪で世界との高さ、パワーの差を痛感したことで、海外でプレーしたいという気持ちがより強くなったという。
イタリアリーグに加わって2年目に、3度のMVPを獲得するなどの活躍を見せた。2023年には、引き続き日本体育大学に在籍しながら同じイタリア1部リーグのヴェロ・バレー・モンツァでプレーすることを発表した。
かつて代表を率いていた中垣内祐一監督は『Number』誌で髙橋選手をこう評している:「高いボールから速いボールまで、ヒットする能力が非常に高い。体勢を崩したり、十分助走を取れなくてもヒットすることができる選手です」
パリ五輪予選のフィンランド戦では、会場の度肝を抜くプレーを披露した。スパイクを打つように見せかけての背面ショットだ。このスーパーショットに会場のボルテージは一気に最高潮に達した。
夏に開幕するパリ五輪でも、髙橋選手は度肝を抜くプレーで日本中を大いに沸かしてくれるにちがいない。さらにはアイドルを超えるほどの声援を浴びることだろう。