「アルビレックス新潟シンガポール」のGKハッサン・サニーが中国のSNSで人気沸騰中:そのわけは?
6月11日に行われたワールドカップ予選でシンガポール代表のGKとして活躍を見せ、中国のSNS上で一躍人気者となったハッサン・サニー。一体、なぜ中国のサッカーファンたちは外国人選手に熱狂しているのだろうか?
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ハッサン・サニーはシンガポール代表でGKを務める一方、シンガポールプレミアリーグに進出したアルビレックス新潟の系列クラブ「アルビレックス新潟シンガポール」でプレーしている。
ハッサンの本名はハッサン・ビン・アブドゥラー・サニー。1984年4月2日生まれで、現在は40歳だ。
FIFAの公式サイトによれば、13歳の若さでクラブ入団を目指したハッサンは当初、ミッドフィールダーか左ウイングのポジションを希望していたという。しかし、持病の喘息のせいでこれらのポジションは務まらないことがわかり、代わりにゴールキーパーを志すようになった。
このとき、無事にゴールキーパーとして選抜されたことで、ハッサンはサッカー選手としてのキャリアを歩み始める。さらに、ストリートサッカーのトーナメントを制覇し、ロンドンでトレーニングを受ける機会を手に入れたのだ。その後、ユースチームを率いていたコーチのロバート・リン氏に見出され、シンガポール代表に加わることとなった。
その後のハッサンはゴールキーパーとして目覚ましい活躍を披露し、現在に至るまでシンガポール代表でプレーし続けるなど、シンガポールサッカーを代表する選手と言ってよいだろう。
シンガポールでは以前から知名度が高いハッサンだが、今年は中国のネットユーザーたちの間で一躍人気者になってしまった。『海峡時報』紙によれば、ワールドカップ予選のタイ戦でシュート11本を阻止したことが、中国のサッカーファンたちを驚かせたのだという。
画像:hassansunny18 / Instagram
しかし、それだけではない。『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙いわく、ハッサンの活躍によってタイ代表は2026年FIFAワールドカップへの出場権を逃してしまったが、中国代表はそのおかげでW杯出場への望みをつないだのだ。
画像:hassansunny18 / Instagram
ところで、ハッサンはゴールキーパーとして活躍する一方、シンガポールでナシ・パダン(インドネシア料理)の屋台を経営している。BBC放送によれば、彼の屋台は中国のSNSで大きな話題となり、中国代表のW杯出場を熱望する中国人サッカーファンが殺到しているらしい。
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それどころか、中国人ファンたちはハッサンが経営する屋台のQRコードシステムを利用して寄付金を送り始めた、とシンガポールのエンタメサイト「8days」は伝えている。
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同サイトによれば、寄付金があまりにも膨れ上がったため、これに目を付けたハッカーたちがQRコードの改ざんを始める始末だったそうだ。そこで、ハッサンは中国からの支援に感謝しつつも、送金はやめるよう呼びかけたそうだ。
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