イタリアサッカーの至宝、ブッフォンが現役引退:栄光のキャリアとお騒がせ事件の数々

ブッフォンが現役引退を発表
ブッフォンの輝かしい記録
引退声明
10度のセリエA優勝
スポットライトを浴びて
物議を醸した事件
パルマ時代に背番号88を着用
背番号をめぐる論争
ファシストのスローガンがはいったT シャツ
説明と謝罪
懲役4年?
巨額の罰金
ワールドカップ優勝後のトラブル
ネオナチが使用した横断幕
マイケル・オリバー主審に猛抗議
さらなる処分
ブッフォンが現役引退を発表

イタリアの伝説的ゴールキーパー、ジャンルイジ・ブッフォンが、8月2日に現役引退を発表した。1995年から28年間にわたり素晴らしいキャリアを築き、45歳で栄えある選手人生に終止符を打った。

ブッフォンの輝かしい記録

セリエAで通算657試合、イタリア代表で通算176試合、いずれも最多出場記録を打ち立てた。さらにイタリア代表と3つの異なるクラブで数多くのタイトルを勝ち取った。

引退声明

ブッフォンは自身のSNSで引退を表明: 「ここで終わろう。あなた方は私にすべてを与えてくれた。私も全力を尽くした。私たちは共に戦ったんだ」

10度のセリエA優勝

パルマACでプロキャリアをスタートさせたブッフォンは、UEFAカップとコッパ・イタリアを制した後、当時GKとしては史上最高額でユベントスFCに移籍。そして、セリエAで10度の優勝を果たした。

スポットライトを浴びて

30年近くサッカー界の最高峰でスポットライトを浴びてきたブッフォン。だがその一方で、トラブルを引き起こすことも少なくなかった。

物議を醸した事件

今回は輝かしいキャリアを築いたジャンルイジ・ブッフォンが物議を醸した事件を紹介していこう。

パルマ時代に背番号88を着用

2000-01シーズン、ブッフォンは通常のゴールキーパーの背番号1ではなく、88を選んだ。背番号にある4つのボールが、自身の性格と人間性を表しているからだとコメントしている。

背番号をめぐる論争

しかし、88という数字はドイツ・ナチスのスローガンに通じるとされることから、イタリアで物議を醸してしまった。後にブッフォンは、背番号を77に変更している。

ファシストのスローガンがはいったT シャツ

1999年、ブッフォンはファシストのスローガンである「臆病者に死を」という言葉を書き込んだシャツをユニフォームの下に着て試合に臨んだ。メディアにも登場したことで激しい批判を浴び、処分を受けることに。

説明と謝罪

ブッフォンは、学校の机にこのスローガンが刻まれていたことを思い出し、試合で負けたときにはこの言葉がファンやチームメイトを元気づけると考えていたと説明し、謝罪を行った。

懲役4年?

ワールドカップ優勝経験者でもあるブッフォンは、2001年にパルマ大学法学部に入学するため、高校の会計教科の単位照明を偽造し、あわや4年の実刑判決を受けるところだった。

巨額の罰金

ブッフォンはこの事件について、不誠実な行為で人生最大の後悔にあたると表現した。そしてブッフォンは、23万4950ドルという巨額の罰金を支払うことになった。

ワールドカップ優勝後のトラブル

2006年のワールドカップでは賭博に関与した疑いが浮上。さらに優勝後のパレードで、再び世間を騒がせてしまった。

ネオナチが使用した横断幕

ワールドカップのイタリア代表メンバーは、ローマにある古代遺跡チルコ・マッシモで勝利を祝っていた。その時ブッフォンは、21世紀にネオナチが採用したシンボル、ケルト十字付きの「イタリア人であることを誇りに思う」と書かれた横断幕を掲げ、非難にさらされてしまった。

マイケル・オリバー主審に猛抗議

2018年、チャンピオンズリーグ準決勝進出をかけたレアル・マドリードとのアウェー戦で、ユベントスは大逆転劇を起こそうとしていた。しかし、ブッフォンが後半アディショナルタイムでレアル・マドリードへPK判定を与えた主審に激しく抗議し退場処分。そのPKを決めたレアル・マドリードが勝ち越した。

さらなる処分

怒りが収まらないブッフォンは、マイケル・オリバー主審を試合後に酷評。その結果、UEFAからさらに3試合の出場停止処分が科せられた。

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