サッカー・セリエAを盛り上げた史上最高の選手たち
イタリアのセリエAは世界最高峰のサッカーリーグのひとつだ。とくに1990年代から2000年代にかけては世界トップレベルのスター選手たちが試合を盛り上げた。
ユヴェントス、インテル、ACミラン、ASローマといったセリエAの名門クラブがヨーロッパを席巻。イタリア国内だけでなく、世界中からスター選手たちがイタリアに集結していた。ここではセリエAに移籍してきた世界トップレベルの選手たちを見ていこう。
ユヴェントスには数多くのスター選手が所属してきたが、そのなかでもジネディーヌ・ジダンは傑出したプレーヤーだった。母国フランスのボルドーからユヴェントスに移籍すると、一気に世界トップレベルの選手に上り詰めた。
ジダンは圧倒的なパワー、フィジカル、スキルを兼ね備えた万能プレーヤーとしてユヴェントスの中盤に君臨。1997年と1998年という、2度のリーグ優勝の原動力となった。サッカー専門サイト「トランスファー・マルクト」によると、ジダンはユヴェントスで151試合に出場し、24ゴールと27アシストを記録した。
サッカー界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナは、FCバルセロナからナポリに加入。ナポリでの輝かしい活躍によって、マラドーナはサッカーの「神」とまで讃えられるようになった。アルゼンチン出身のマラドーナは、高いドリブル能力と見るものを魅了するプレーで、セリエAの人気を一気に高めた。
英スポーツメディア「ギブミースポーツ」によると、マラドーナはナポリでの8年の在籍期間中、セリエAで187試合に出場、81ゴール、48アシストを記録。1987年と1990年の2度にわたり、セリエAで優勝を果たしている。1985年には、セリエAの年間最優秀選手に選ばれた。
オランダの伝説的なストライカー、マルコ・ファン・バステンは、ACミランに在籍した6年間でバロンドールを3度受賞。1990年と1992年にはセリエA得点王に送られるゴールデンブーツ賞も獲得している。ミランでゴールを量産したが、足首の怪我が原因で28歳の若さで引退した。
ファン・バステンは絶対的エースとしてACミランの黄金時代を支え、ヨーロッパカップを3回制覇、セリエAでも3つのタイトルを獲得した。リーグ戦では147戦に出場し、91ゴール31アシストという素晴らしい成績を残している。
アルゼンチン出身のサイドバック、ハビエル・サネッティは、インテル・ミラノを代表するレジェンドだ。サネッティは右サイドをノンストップで駆け上がる姿から「トラクター」というあだ名で親しまれ、長いキャリアを通じてインテルのファンの心をつかんできた。
サネッティはインテル・ミラノに19年間にわたって在籍し、リーグ戦615試合に出場。5回のリーグ優勝に貢献した。22年間のキャリアでレッドカードを受けたのはわずか2回で、そのフェアプレー精神も称賛されている。
クリスティアーノ・ロナウドは、レアル・マドリードでの活躍により史上最高のサッカー選手の1人とされている。レアル・マドリードでは、438試合に出場し450ゴールを記録。2018年にユヴェントスに移籍してからも変わらぬゴールセンスを発揮した。
米メディア「FANSIDED」によると、ユヴェントスに在籍した3年間でロナウドは134試合に出場し、101ゴールを記録。3シーズンのうち2シーズンでセリエA優勝を達成。2019年と2020年には2年連続でセリエA年間最優秀選手賞も受賞しており、短い在籍期間でインパクトのある活躍を果たしている。
ユヴェントスで主将を務めたアレッサンドロ・デル・ピエロは「トリノの王様」として愛されていた。705試合に出場し、290ゴールを決めており、大差で同クラブの最多得点記録保持者となっている。
デル・ピエロはユヴェントスでの情熱と闘志溢れるスタイルで知られており、17年間の在籍でセリエAのタイトルを6回獲得。1998年と2008年にはセリエA年間最優秀選手に選ばれ、2000年にはリーグ最多アシスト選手、2008年には最多得点選手となった。
ジャンルイジ・ブッフォンは、史上最高のゴールキーパーの1人だ。パルマでキャリアをスタートし、その後ユヴェントスに17年間在籍してクラブのレジェンドとなった。クラブの黄金時代に主力として活躍し、セリエAで10回優勝、セリエA年間最優秀ゴールキーパー賞を12回受賞した。
ブッフォンはイタリア最強と言われた当時のユヴェントスで常に存在感を発揮。2006年にはイタリア代表としてワールドカップ優勝も果たした。英「ギブミースポーツ」によれば、パルマとユヴェントスでプレーしていた期間を合わせると、ブッフォンは657試合に出場し、そのうち298試合で無失点を記録している。