バレンタインデーに38歳を迎えたサッカー選手、エディンソン・カバーニ:好調の秘訣は日々の努力と冷却マシン
ウルグアイ出身のサッカー選手、エディンソン・カバーニ。長らく欧州で活躍したのち、現在はボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)でプレーしているベテラン選手だ。今年のバレンタインデー(2月14日)に38歳の誕生日を迎えたが、同クラブでの勇姿を見るかぎり、まだまだ現役を続けられそうだ。
38歳の彼がいまだ結果を出し続けられるのは、生来の素質だけでは説明がつかない。カバーニはベストコンディションを保つために、ひとしれず努力を重ねているのだ。第一線で戦いつづけるために、カバーニがどんなことをしているか次に見ていこう。
すべての基礎になるのは、日々のフィジカルトレーニングだ。カバーニがこなす一連のトレーニングは、ボカ・ジュニアーズでの練習のさらに向こうをいくものである。カバーニは自身のSNSを通じて、その模様をこれまでに幾度となく披露してきた。
カバーニの個人メニューは、ウェイトトレーニング、コーディネーショントレーニング、ストレッチングなどから成る。これらは、クリスティアーノ・ロナウドやズラタン・イブラヒモヴィッチといったスター選手も採用してきた内容だ。カバーニはこのメニューを欠かさないことで、キレのある体を維持しているのだ。
そのようなトレーニングのルーティンを、カバーニはオフの日にも中断しない。そんな彼の姿を見て、チームメイトは感嘆の声をSNSで漏らしたこともあったが、ファンたちもまたそのストイックな姿勢にいたく感動し、ボカ・ジュニアーズのために全身全霊を傾けて戦ってくれるカバーニへ声援を惜しまない。
日々のトレーニングに加えて、カバーニはクライオセラピーも取り入れている。クライオセラピーとは一般的に、体を冷やして炎症をしずめることを言うが、ここでは特別な機械を使って全身を低温環境に置くことを指す。カバーニは試合が終わるとこの機械に入り、細胞の回復を促すのだが、中の温度はマイナス188度にも達する。
実際にその機械を使っている様子を、カバーニはXで共有している。投稿された写真には、機械から顔だけ出しているカバーニ。「寒すぎる!ぶるぶる。冷却マシンでちょっぴり元気回復」と、おどけたコメントを付けていた。
もっとも、クライオセラピーはそれほど新しい話題とはいえず、今から50年前に開発され、80年代からスポーツ医療などの分野で取り入れられるようになった。それが近年になって認知度を増しているとすれば、ボクシングのフロイド・メイウェザー・ジュニアといった有名アスリートや、トム・クルーズ、デミ・ムーア、ダニエル・クレイグ、パメラ・アンダーソンなどの大物俳優、アリス・クーパーをはじめとするアーティストがこの療法を自らの生活に取り入れているからだろう。
なかでもクリスティアーノ・ロナウドは、この回復メソッドがとても気に入ったようで、レアル・マドリードでプレーしていた頃にクライオセラピーのマシンを4万5千ユーロで購入、自宅で使えるようにしたと、当時『El Mundo』紙が報じている。
カバーニが使っているような冷却マシンでは、使用者の体は氷点下110度から196度ほどの冷気にさらされる。1分から3分ほどのセッションを終えると、筋肉がほぐれ、血液の循環が良くなり、免疫にもいい影響が出るという。
また、冷気にさらされるのは長くて3分ほどなので、寒すぎて耐えられないということはなく、むしろ脳ではエンドルフィンが活発に分泌されるのでしばらくは多幸感が得られ、使用後には気分がよくなるという。
そのような超低温の回復メソッドと、日々の弛まぬトレーニングのおかげで、カバーニは好調を維持できているのだろう。ボカ・ジュニアーズ移籍後初のシーズンを、20ゴール、1アシストで終え、頼りがいのあるところをファンに印象づけたカバーニ。これからも末永い活躍を期待したい。
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