エッフェル塔から遥かタヒチ島まで:パリ五輪の会場を総チェック
2024年パリオリンピック開催まであとわずかとなり、アスリートたちの調整も佳境に入ってきている。観客としても、4年に一度の祭典を最大限満喫するために準備を怠らないようにしておこう。
そのためにも確認しておきたいのが、各競技の行われる会場の情報だ。パリオリンピックといえども、様々な場所が会場となっており、その位置はパリだけにはとどまらない。
まず注目したいのはスタッド・ローラン・ギャロス。全仏オープンの会場として名高い競技場で、テニスはもちろんボクシングもここで行われる。
そのすぐそばにあるのがサッカー競技場のパルク・デ・プランス。さらにその南にはアレナ・パリ・スュド(パリ南アリーナ)があり、こちらでは重量挙げやハンドボール、バレーボールや卓球が行われる。
いっぽうパリ中央部、エッフェル塔のすぐそばにあるのが柔道やレスリングの会場となるアレナ・シャン・ド・マルス。その隣には水球の会場となるスタジアムもある。
また、その近くのトロカデロ広場は自転車ロードレースのコースになっているほか、いくつかの競技が行われる。さらにアンヴァリッドでも自転車競技やアーチェリーが行われる。
自転車ロードレースのコースは、セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋も通るが、ここはマラソンスイミングやトライアスロンの会場にもなっている。パリ北側のコンコルド広場ではブレイキン(ブレイクダンス)や3x3バスケットボール、自転車BMXフリースタイル、スケートボードが行われる。
その近くのグラン・パレはフェンシングやテコンドーの会場だ。
パリ北部のアレナ・ポルト・ド・ラ・シャペルではバドミントンや新体操が行われる。
パリの会場には他にアコーホテルズ・アレナがあり、バスケットボールや体操競技、トランポリンの舞台となる予定だ。
また、パリの外にも会場となるところが多数存在する。パリと同じイル・ド・フランス県内ではほかにスタッド・ド・フランスで陸上競技が、パリ・ラ・デファンス・アレナで水泳が、スタッド・オランピック・イヴ=ドゥ=マノワールでホッケーが、ブールジェのクライミング施設でスポーツクライミングが行われる。
ボートやカヌーなどの競技はすべてパリ東部のヴェール=シュル=マルヌの会場で行われる。また、ヴェルサイユ宮殿は馬術競技の舞台となる。
ヴェルサイユのさらに西にあるエランクールおよびサン=カンタン・アン・イヴリーヌではマウンテンバイクやBMXレーシング、トラックレースなどの自転車競技が行われるほか、ゴルフの会場にもなっている。
さらに、サッカーやハンドボール、バスケットボールなどの競技ではフランス全土のスタジアムが舞台となり、ニースやリヨン、マルセイユ、リール、ナント、サンテチエンヌ、ボルドーなどの会場が活用される。
射撃の会場はフランス中央部のシャトールーにある国立射撃場だ。
また、マルセイユでは前述のサッカーのほかに、ルカ=ブランのマリーナがセーリングの会場にもなる。
サーフィンの舞台となるのは太平洋に浮かぶタヒチだ。競技の性格を考えれば、まさにベストな環境と言えるだろう。