エムバペの反応は「情けない」?:ベルギー戦を制したもののファンの批判に晒される
キリアン・エムバペ率いるフランス代表が「ユーロ2024」決勝トーナメント1回戦でベルギーを制し、準々決勝進出を決めた。試合はスコアレスで前半を終えたが85分にベルギーDFのヤン・フェルトンゲンがオウンゴールを献上。フランスはこれを守り切り0-1で勝利した。
オウンゴールでスタジアムが沸く中、エムバペはフェルトンゲンに駆け寄り何らかの言葉を浴びせかけた。というのも、エムバペは試合途中から相手DFに怒りを感じていたようなのだ。
両者の間にトラブルが生じたのは後半なかばのことだ。エムバペがペナルティエリア内でフェルトンゲンのタックルを受けて転倒し、審判にPKを訴えたのだ。しかしフェルトンゲンは正当なプレーだとしてこれに反論、審判もファウルをとることはなかった。
英紙『デイリー・ミラー』紙によれば、フェルトンゲンがボールを奪おうとタックルをかけるとエムバペはあっさり倒れ込んだという。それからしばらくしてフェルトンゲンのオウンゴールでフランスが先制すると、両者はしばらく激しい言葉の応酬をしたというのだ。
フェルトンゲンはゴール前で行ったエムバペへのタックルではPKを回避できたものの、その後にはオウンゴールで相手に貴重な1点を献上することになった。エリア内でボールを受けたフランスFWコロ・ムアニが反転シュートを放ち、これがフェルトンゲンの足に当たったのだ。
フランスFWコロ・ムアニの放ったシュートはフェルトンゲンの膝に当たり思わぬ方向へ。ベルギーGKのクーン・カステールスはこれを拾いきれず、ゴールネットが揺れた。
このときのオウンゴールが決勝点となり、ベルギー敗退が決まった。しかし一部のサポーターはエムバペについて、フェルトンゲンのオウンゴールを嘲笑するそぶりをみせたとしてUEFAに調査を求めているという。英紙『サン』が伝えた。
サポーターたちはX(旧Twitter)への投稿を通じてエムバペの反応に非難の声を挙げている: 「情けない。いったいエムバペはどうしたんだ?」「相手の不運をほくそ笑むなんてイケてない。それよりも自力で得点して喜ぶべきだ」
エムバペ率いるフランス代表は準々決勝で、PK戦の末にスロベニアを3-0で下したポルトガルと対戦予定だ。
最近もイングランド代表のジュード・ベリンガムがスロバキア戦でのゴール後に不適切なジェスチャーをしたとして、UEFAから調査を受けたばかりだ。エムバペも調査の対象となってしまうのだろうか?