キャリアの終焉か?:元フランス代表ポール・ポグバに4年間の出場停止処分が下る
元フランス代表ポール・ポグバは2023年夏にテストステロン検査で陽性となったことを受け、2024年2月29日にイタリア国内反ドーピング機関から4年間の出場停止処分を受けた。
31歳のポグバは6月23日、ナイジェリアの新聞『ガーディアン・ナイジェリア』紙のインタビューに応じた。
出場停止処分が下されて以来、ポール・ポグバはメディアに対して非常に慎重に発言してきた。同紙に対しては、自身の状況について次のように悲痛な思いを語っている。「もう終わってしまったんだ。ポール・ポグバはもう存在しない」
フランス代表としても活躍してきたポグバだが、重大な事件に巻き込まれたこともあった。2022年には兄マティアスが関与したとされる組織的な恐喝未遂事件の被害者にもなった。
「サッカーはとても美しいものだが、同時に残酷でもある。何かを成し遂げても、あっという間に無に帰してしまうんだ」とポグバは『ガーディアン・ナイジェリア』紙に語っている。
2月29日に出場停止処分が下された直後、ポグバはインスタグラムの投稿で次のように悲しみを表明していた。「ショックで、心が張り裂けそうだ。プロとして積み上げてきた全てが奪われてしまったんだ」
当時ユベントスに所属していたポグバは、処分に対して控訴した。しかし今のところ、控訴の進捗状況についての続報はない。
フランス代表として優勝した2018年ワールドカップ以来、ポール・ポグバは全盛期のような安定したプレーを取り戻すことができていない。サッカー専門メディア『トランスファーマルクト』によると、ポグバは2016年に1億1000万ユーロもの金額でマンチェスター・ユナイテッドに移籍。しかし、負傷の影響などもあり次第に調子を落とすと、2022年にはイングランドを離れ、古巣ユベントスに復帰していた。
イタリア復帰後も負傷に悩まされたポグバ。さらにはドーピングにより出場停止処分を受けたことで、 2022年の復帰後、ユベントスでプレーしたのはわずか12試合にとどまった。
いつかポグバがプロの舞台で再びプレーする姿を見ることができるのだろうか。控訴に対する判断が下るまで不透明だが、現時点では最短で2027年以降の復帰となるはずだ。ポグバはどのような決断を下すのだろうか。
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