ポール・ポグバ(ユベントス)に4年間の出場停止処分:復帰は絶望的か
昨年夏にテストステロン検査で陽性を示したポール・ポグバ(ユベントス)に対し、イタリア国内反ドーピング機関が4年間の出場停止という重い処分を下した。
これを受けて、31歳のポグバは6月23日にナイジェリアの新聞『ガーディアン・ナイジェリア』紙のインタビューに応じた。
出場停止処分が下されて以来、ポール・ポグバはメディアに対して非常に慎重に発言してきた。同紙に対しては、自身の状況について次のように悲痛な思いを語っている。「もう終わってしまったんだ。ポール・ポグバはもう存在しない」
フランス代表の一員としても活躍してきたポグバは、これまでにも重大な事件に巻き込まれたことがある。2022年には、兄マティアスが関与したとされる組織的な恐喝未遂事件の被害者になっている。
「サッカーはとても素晴らしいものだが、同時に残酷でもある。何かを成し遂げても、あっという間に無に帰してしまうんだ」とポグバは『ガーディアン・ナイジェリア』紙に語っている。
2月29日に出場停止処分が下された直後、ポグバはインスタグラムの投稿で次のように悲しみを表明した:「ショックで、心が張り裂けそうだ。プロとして積み上げてきた全てが奪われてしまったんだ」
当時、ユベントスに所属していたポグバは、処分に対して控訴した。しかし今のところ、控訴の進捗状況についての続報はない。
フランス代表として優勝した2018年ワールドカップ以来、ポール・ポグバは全盛期のような安定したプレーを取り戻すことができていない。サッカー専門メディア『トランスファーマルクト』によると、2016年に1億1,000万ユーロもの金額でマンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、負傷の影響などもあり次第に調子を落とし、2022年にはイングランドを離れて古巣ユベントスに復帰していた。
イタリア復帰後も負傷に悩まされたポグバ。さらにはドーピングにより出場停止処分を受けたことで、 2022年の復帰後、ユベントスでプレーしたのはわずか12試合にとどまった。
いつかポグバがプロの舞台で再びプレーする姿を見ることはできるのだろうか? 控訴に対する判断次第ではあるが、現時点でポグバの復帰は最短でも2027年以降となる見込みだ。このような状況の中、ポグバ本人はどのような決断を下すのだろうか。
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