キリアン・エムバペがマドリードに移籍か? 一方、母親は収入の半分を要求
サッカーフランス代表で、パリ・サンジェルマンFCに所属するキリアン・エムバペが、今シーズン終了後にレアル・マドリードへ移籍する可能性が高まっている。一方、母親でマネージャーでもあるフェイザ・ラマリとは金銭問題をめぐって火花を散らしているようだ。
母親のラマリが最近明かしたところによると、息子に対してその収入の50%を要求したが、これを拒否されたため二人は口論になったという。『ザ・サン』紙が報じた。
世界トップクラスの選手であるエムバペの代理人は、じつは母親が務めている。ちなみに母親のラマリはアルジェリア系フランス人で、元ハンドボール選手だ。
ラマリは息子がパリ・サンジェルマンFCから受け取っている年俸5,350万ユーロ(約85憶5,818万円)について、その半分を要求したのだ。しかし、求めを受けたエムバペは気分を害し、「(自分の収入の半額を)渡すつもりはない」と答えたという。
パリ・サンジェルマンFCとの現行契約が今季で満了を迎えることから、シーズン終了後の去就が大きな注目を集めているエムバペ。すでに昨年同クラブとの契約を延長しない意向を明らかにしたが、クラブ側からは残留を期待されていると各報道機関が伝えている。
エムバペと母親は次のように口論したという: 「いったい何を考えているんだ?ゴールを決めたのは僕なのに、その半分を要求するなんて」 「ええ、あなたは素晴らしい選手だけど、私たちはひとつのチーム。キャリアのために一緒にベストを尽くさなければ」
さらにラマリはこう伝えた:「あなたのために1日23時間働くのは構わないけれど、私の唯一の楽しみはIBKM(エムバペが設立した恵まれない子供たちを支援するための財団)なの。少なくとも収入の30%を支払わないなら、暇をもらってモルディブにでも行ってきます」
けっきょく、エムバペは母親の強気な言い分に逆らえなかったようだ。最終的に両者はエムバペの報酬の50%の代わりに30%を母親に渡すことで同意したという。
6月にパリ・サンジェルマンFCと契約満了を迎えるエムバペは、ここ数年の移籍市場で最も注目を集める選手の一人だ。レアル・マドリードへの移籍の可能性については2022年にも取り沙汰されていた。
フランスのラジオ局RMCのポッドキャスト「Rothen s'enflamme」によれば、パリ・サンジェルマンFCのナーセル・アル=ヘライフィー会長がこう語ったという:「キリアン・エムバペがパリ・サンジェルマンFC(PSG)に残ることを願っている。世界最高の選手である彼にもっともふさわしいクラブはPSGであり、しかも我々のプロジェクトの中心人物なのだから」
パリ・サンジェルマンFCは、破格のオファーを提示して引き留めにかかっているが、エムバペは少年時代からの夢であるレアル・マドリード行きを望んでいるようだ。