ピッチ外でも一流:クリスティアーノ・ロナウドの驚異的なビジネスセンス
史上最高のサッカー選手と称されることも多いクリスティアーノ・ロナウドだが、ビジネスにかけても並外れた才能を備えているようだ。
スポーツ情報サイト「Sportico」のデータによると、2024年はじめ、クリスティアーノ・ロナウドの資産は約20億ドルに達していた。この数字を上回る資産の持ち主は、スポーツ界ではマイケル・ジョーダン(37億5,000万ドル)とタイガー・ウッズ(26億ドル)の二人だけである。
クリスティアーノ・ロナウドは今年39歳になったが、なおも現役を続行しており、サッカー界で一、二を争う高額契約金が支払われている。それに加えて、ロナウドは多様なビジネスを展開することにより、資産をさらに増加させてきたのである。
では、クリスティアーノ・ロナウドが手がけるサイドビジネスにはどのような種類のものがあるのだろう? クラブからの報酬と広告収入のほかに、ロナウドはどのような分野で利益を生み出しているのだろう?
たとえば、クリスティアーノ・ロナウドはホテル産業に進出している。高級ホテル・チェーンだ。事業は順調で、世界のさまざまな都市でサービスを提供するようになっている。
ロナウドが手がける高級ホテルは、マドリード、ニューヨーク、マラケシュ、リスボン、マデイラ島などに展開している。
クリスティアーノ・ロナウドはかつて次のように語っていた。「僕はハンサムでお金持ち、サッカーも上手い。みんなが羨むのも無理ないね」。さらに付け加えるとすれば、ロナウドは豊かな頭髪の持ち主でもあり、頭髪問題を抱える人々を対象にしたビジネスを手掛けている。
2019年、ロナウドはマドリードでヘアクリニック「Insparya」の一号店を開店した。植毛クリニックである。それから5年が経った現在、合計13のクリニックがバルセロナやポルト、リスボン、ミラノなどで営業している。
写真:Web Insparya
クリスティアーノ・ロナウドの装いは多くの人に真似されている。ロナウドは流行を作り出すことによって、多くの利益を生み出してもいる。
ロナウドは香水やサングラス、靴といった製品を手がけているが、なにより高い支持を集めているのは自身の名を冠したブランドの下着である。
クリスティアーノ・ロナウドはInstagramに6億3,000万人のフォロワーを抱えている。SNSで最もフォローされている人物なのだ。そうした影響力もまた、ビジネスにおける増収に役立っている。
写真:Instagram - @cristiano
SNS管理ツールを提供する「Hopper HQ」によれば、ロナウドはInstagramのアカウントでスポンサー関連の投稿を一つするたびに、3百万ドルあまりを稼ぐという。
クリスティアーノ・ロナウドは体調管理にとても気をつけており、自分の体に害を及ぼすと思われる食べ物はいっさい口にしない。2021年のプレスイベントのさい、目の前に置かれたコカ・コーラのボトルをどけて「水を飲もう」と訴えたのは、そういった厳しい自己管理のなせるわざである。コカ・コーラの株価は一時的に急落することになった。
「水を飲もう」と訴えたロナウドは、水産業に参入し、ミネラルウォーターのブランド「URSU 9」を2023年夏に立ち上げた。
ロナウドが所有する会社「CR7 S.A.」は、リスボン郊外のオエイラス市にパデル複合施設「パデル・シティ」の建設を決めた。パデルとは、テニスとスカッシュを合わせたようなスポーツであり、「パデル・シティ」はパデルのコートを17面備えた複合施設となる。2025年完成予定。
高級志向のクリスティアーノ・ロナウドが時計に目を向けるのはまさに時間の問題だったといえる。高級腕時計マーケットプレイス「Chrono24」の株主になったことをきっかけに、その世界にのめり込むことになった。
ボディ・メンテナンスに余念のないロナウドのこと、2016年からはジムも運営している。店舗は現在、マドリード、バレンシア、ガンディア、アベイロなどに展開している。
ここまで述べてきたようなビジネスに加え、ロナウドは多国籍企業の株式を相当数保有している。しかも、ロシュ、アップル、フォルクスワーゲン、ダイムラー・ベンツ、ジョンソン&ジョンソンといった大企業の株である。
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