グランドスラムでの優勝なしに、世界ランキング1位に輝いたテニス選手たち
国際テニス連盟が定めた世界4大大会を「グランドスラム」と呼ぶ。世界ランキング1位の選手は、グランドスラム大会のタイトルを手にしていることが多いが、なかには下位大会でポイントを積み重ねランキング1位まで上りつめた選手もいる。今回はグランドスラム大会で優勝することなく、世界ランキングの頂点に到達したテニス選手たちを紹介していこう。
最初に紹介するのは、ベルギー出身のキム・クライシュテルスだ。
クライシュテルスは2003年に世界ランキング1位となるが、当時はまだグランドスラム大会で優勝したことがなかった。しかし、その後に全米オープンで3回、全豪オープンで1回優勝している。
2004年9月13日、モレスモはフランス出身の女子テニス選手として初めて世界ランキング1位に輝いた。
そして2006年に、全豪オープンで4大大会初優勝、さらに同年のウィンブルドンでも優勝している。
ルーマニア出身のハレプも、グランドスラム大会で優勝することなく世界ランキングのトップに立つことができた。
ハレプは2017年10月9日にルーマニア人選手として初めて世界の頂点に立った。そして2018年の全仏オープンでグランドスラム初優勝、さらに2019年にウィンブルドンでも優勝した。
チェコスロバキア出身でアメリカ国籍のレンドルは、1983年2月28日に世界ランキング1位となった。
レンドルは1984年の全仏オープンでグランドスラム初優勝を達成。その後は全豪で2回、全仏で3回、全米で3回、計8回の優勝を飾る素晴らしいキャリアを築いて引退した。
次に紹介するのはセルビアのスター選手、エレナ・ヤンコビッチだ。
2008年8月11日、ヤンコビッチはグランドスラム大会で優勝することなくランキングのトップに躍り出た。最高成績は2008年の全米オープンでの準優勝だ。
ラテンアメリカ出身の選手として初めて世界ランキング1位に輝いたリオスは、母国チリでは伝説的な存在だ。
リオスは1998年に全豪オープンで決勝に進出したが、グランドスラムで成功を収めることはできなかった。
ロシア出身のディナラ・サフィナは、男子世界ランキング1位を達成したマラト・サフィンの妹で、史上はじめての「兄妹世界1位」となった。
兄のマラトは全豪と全米で2勝したが、サフィナはグランドスラム大会で優勝することはなかった。それでも2009年4月20日に世界1位に輝いている。
チェコ出身のプリスコバは2017年7月17日に世界ランキング1位となり、自身のキャリアの頂点にたった。
プリスコバはグランドスラムで2度の決勝進出を果たしているが、いずれも敗北を喫している。
ウォズニアッキはデンマーク人として初めて2010年10月11日に世界ランキング1位となった。
世界ランキング1位となってから8年後、2018年の全豪オープンでついに念願の初優勝を達成した。