メッシがゴールを決めるたびに亡くなった祖母に贈るしぐさとは
2022年にアルゼンチン代表を率いて、念願のワールドカップ優勝を果たしたメッシ。トーナメント戦で何度もゴールを決め、圧倒的な記録をさらに塗り替えていった。
ところで、メッシは得点を決めると天を指さすことが多いが、これにはどんな意味があるのだろう?
『ザ・サン』紙によれば、この仕草はメッシの祖母に捧げられたものだという。
同紙いわく、メッシがゴール直後に天を指さすのは、1998年にこの世を去った祖母のセリア・オリベイラ・クッチッティーニを偲ぶためなのだそうだ。
『ザ・サン』紙はメッシの言葉として、「ゴールを祖母に捧げるためにこうしています」というコメントを伝えている。
メッシはさらに、「祖母はよく私をサッカーに連れて行ってくれました。でも、私が成し遂げたものを目にすることはありません。それでも、祖母は今でも私たち一家の支えなんです」と付け加えた。
メッシがサッカーの世界にのめり込むきっかけを作ったのは祖母だったのだ。だからこそ、ゴールのたびに天国の祖母に合図をしているというわけだ。
アルゼンチンのスポーツ紙『Diario Olé』のインタビューに応じたメッシは、近所のサッカークラブに入団したときのことを回想。
メッシいわく:「(そのサッカークラブでは)私より1歳年上で1986年生まれの選手たちがプレーしていました。チームはもう1人選手が必要だったので、祖母はコーチに『この子をチームに入れてあげて』と頼んだんです」
しかし、コーチは「いや、無理ですよ。その子は小さすぎるじゃないですか。ケガしちゃうかもしれませんよ」と、あまり乗り気ではなかったそうな。
けれども、メッシの祖母は「入れてあげて」と粘り強く頼み込んだ。
そんなこんなでピッチに立った幼いメッシは、その場で才能を見せつけることとなる。
メッシは当時のことをこう回想している:「私はピッチに立って、なにか目立つことをしたんでしょう。祖母は戻って来るなりコーチに向かって『この子にスパイクを買ってあげて。来週からトレーニングに連れてくるから』と言ったんです。これがすべての始まりでした」
あれから数十年、いまやメッシの名を知らない人はいまい。