サッカー人生に別れ?:ポール・ポグバが迎えたキャリアの転機
31歳のポール・ポグバは、テストステロンの陽性反応が出たため、2023年に4年間の出場停止処分が下された。その後、処分が短縮され、2025年には復帰が可能となった。しかし、現在ポグバは俳優活動といったサッカー以外の活動に打ち込んでおり、ソーシャルメディアでも大きな支持を得ているという。
フランス代表としても長年プレーし、2018年W杯優勝も経験したポグバだが、近日公開予定の映画『4Zeros』では、ユースチームのサッカーコーチを演じるという。同映画は2025年に公開予定だ。
「映画に出演できてとても嬉しい」とポグバはインスタグラムで語った。
ユベントスのチアゴ・モッタ監督は、復帰したポグバをチームに受け入れられるかは不透明だと明かしている。「ポール・ポグバに関しては、クラブとしてどうするか検討している。私個人としては、長い間プレーしていないけれど、ポグバは素晴らしい選手だと思う」と同監督は語った。
英紙『ザ・サン』の報道によると、ポグバは2023年8月、テストステロンの生成を自然に促進するDHEAの検査で陽性反応を示した。これに対しポグバは、誤って摂取してしまったと主張。
反ドーピング検察局はポグバの控訴を却下し、2024年2月に4年間の出場停止処分を言い渡した。その結果、ポグバの現役生活に終止符が打たれるのではないかと見られていた。
ポグバにとっては幸運なことに、スポーツ仲裁裁判所の判断により、出場停止処分は18か月にまで短縮された。
この判断の結果、ポグバは2025年3月以降に復帰可能となった。復帰を見据えた場合、1月からトレーニングを再開するかもしれない。
しかし、英放送局「スカイスポーツ」の報道によると、移籍市場に詳しいジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノは、ポグバとユベントスが契約解除に近づいているとの見方を示しているという。
最初の出場停止処分を受けた後、ポグバは陽性サンプルの2次検査を要求。しかし、「スカイスポーツ」によれば、この検査でも陽性反応が出たという。
ポグバはマンチェスター・ユナイテッドから古巣ユベントスに復帰後、2023/24シーズンのわずか2試合にしか出場できていない。
ユベントスの新監督チアゴ・モッタは、カリアリと1-1で引き分けた試合の事前インタビューで、同監督は「ポグバの処遇についてはクラブが決める」と語った。
「ポグバが素晴らしい選手なのは知っているが、長期間プレーしていなかった」と同監督は語り、ポグバを戦力として考えていないことを示唆。
ポグバ自身も、新たな環境での再スタートが最善だと考えているという。映画『4Zeros』は2025年に公開予定されるが、ポグバがサッカー選手として復帰することはあるのだろうか。