サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドがプロレス界へ進出?
ポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドが、11月にリングデビューするという説が浮上している。元プロボクサーのマイク・タイソン、フロイド・メイウェザー、総合格闘家のロンダ・ラウジーに続き、サッカー界のスーパースターもプロレス界に進出するのだろうか?
バロンドールを5度受賞し、サッカー界の生ける伝説となっているロナウドに、世界最大のプロレス団体WWEが興行への出演を依頼したという。11月4日にサウジアラビアで開催される「クラウン・ジュエル」のイベントだ。
『AS』紙によれば、ロナウドはこのイベントでWWEのスーパースター、ジョン・シナとタッグを組むという。今のところ、対戦がタッグマッチ、シングルマッチ、または全く別の形になるのかは分かっていない。
スポーツの垣根を超えた挑戦だが、ロナウドならプロレス界にすんなり溶け込めると考える関係者もいる。プロレス団体NXTのスター、アポロ・クルーズは、ロナウドのメンタリティの強さはプロレス界でも十分に通用するという。
画像:YouTube @WWE
クルーズはラジオ「talkSport」でこう語った:「正直なところ、あのレベルの世界的トップアスリートになることができるメンタリティがあれば、もうそれだけで大丈夫だと思う」
さらにこう続けた:「フィジカル面について言えば、たいていの人にとっては話は別だろう。しかし、繰り返しになるが、ロナウドは世界レベルのトップアスリートだから、やってのけるだろうね」
ロナウドはプロレスに挑戦する最初のサッカー選手ではない。2015年、マンチェスター・ユナイテッドの元チームメイト、ウェイン・ルーニーが、WWEの人気番組『ロウ』にカメオ出演しているのだ。
現在、ロナウドはサウジアラビアを拠点とし、アル・ナスルFCでプレーしているため、わざわざこのイベントのために遠出する必要はない。さらには巨額の出演料も発生するだろう。
ロナウドはアル・ナスルFCと1シーズンで2億ドルを超える契約をしている。WWEはそれに見合うだけのオファーを出しているとみていいだろう。Webサイト「ビジネスインサイダー」によると、さらにロナウドはインスタグラムに1投稿するだけで160万ドルの広告料がつくという。
最近行われたWWEのクロスオーバーを例に挙げると、YouTuberからボクサーに転身したジェイク・ポールが、世界最大のプロレスイベント「レッスルマニア39」でセス・ロリンズと対戦し500万ドルを手にしたことがある。さらにペイ・パー・ビュー収入の一部も受け取ったとされ、総額は1500万ドルにおよぶ可能性があると『AS』紙が報道した。
それほどの金額となるなら、リングデビューのために2、3日トレーニングをする価値はあるだろう。
もちろん、レギュラーとしてプロレス界に進出した例もある。たとえば、前述したロンダ・ラウジーやジェイク・ポールは、WWEの代表取締役ビンス・マクマホンらと長期的な関係を築いている。
ロナウドがプロレス界に本気で挑戦しようとしているのか、ただ単に大金を得ようとしているだけなのかはまだわからないが、大きな話題となるにちがいない。