サッカー選手のペドロ・ロドリゲス、37歳にして欧州リーグで精力的に活躍中

ベテランとして活躍を続けるペドロ・ロドリゲス
37歳でも健在
ラツィオを牽引
高い得点率
クラブは契約更新を視野に
宿敵ASローマから移籍
ラツィオでの活躍
昨年夏に契約延長
マルコ・バローニ監督からの厚い信頼
信頼に応える貢献
クラブ経営陣からの期待も
カナリア諸島テネリフェからバルセロナへ
ペップ・グアルディオラ監督によって抜擢
「ペドリート」から「ペドロ」へ脱皮
スペインを代表する選手
ワールドカップ優勝も経験
バルサからチェルシーへ、そしてローマへ
来シーズンへの期待
ベテランとして活躍を続けるペドロ・ロドリゲス

FCバルセロナの下部組織「ラ・マシア」の黄金世代属を覚えておいでだろうか。そこに属する選手(プジョル、シャビ、イニエスタ、メッシなど)のなかには、すでに現役を引退している者もあれば、監督になった者もおり、あるいはMLSにわたった者もいる。その中で、いまもトップリーグで活躍している選手の一人がペドロ・ロドリゲスだ。

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37歳でも健在

カナリア諸島出身のこのサッカー選手は、今もイタリア・セリエAでプレーを続けており、歴史あるクラブSSラツィオでその才能を惜しみなく発揮している。メッシやファブレガスと同じ37歳にして、なおもゴールやアシストを記録しつづけているのだ。

ラツィオを牽引

今シーズン、ロドリゲスはラツィオのゲームで7ゴールを決めている。まず、チームがランキング上位を争うセリエAでは3得点を挙げた。また、UEFAヨーロッパリーグでは4得点。このリーグでは、ラツィオはアスレティック・ビルバオやRSCアンデルレヒトなどを抑え、堂々の首位に立っている。

高い得点率

セリエAでは13試合に出場し、3ゴールを記録している。1試合平均0.58点にあたり、これはなかなかの成績である。ヨーロッパリーグでは1試合あたりの平均得点が0.71となっている。

クラブは契約更新を視野に

こうした活躍ぶりから、『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙によると、2025年6月に契約満了を迎えるペドロ・ロドリゲスについてラツィオはすでに契約更新を考えているようだ。年齢を感じさせないパフォーマンスは、それほどに印象的ということだろう。

宿敵ASローマから移籍

ロドリゲスがラツィオに加入したのは2021年8月のことだった。ラツィオの宿敵ASローマで1シーズンだけプレーしたのち、フリー移籍、2年契約を結んだのだ。ラツィオに加わると、チームのかなめとして安定感を示し現在に至っている。

ラツィオでの活躍

ロドリゲスはラツィオでの2021-2022年シーズンに10ゴール、2022-2023年に7ゴールを記録している。今シーズンも素晴らしい記録を出しているのだ。

昨年夏に契約延長

ラツィオとロドリゲスの契約は昨年夏に切れる予定で、ほかのリーグへ移籍するのではという見方もあったが、最終的に1年延長の契約が結ばれることになった。今年の活躍をみれば、昨年の契約延長は正解だったといえよう。

マルコ・バローニ監督からの厚い信頼

ラツィオのマルコ・バローニ監督はこのベテラン選手に厚い信頼を寄せており、そのことはサッカー情報サイトTransfermarktに掲載の統計データからもわかる。ロドリゲスはラツィオで今シーズン20試合に出場し、セリエAではスタメンが4試合、途中出場が9試合、ベンチが5試合だった。ヨーロッパリーグとコッパ・イタリアでは全7試合でスタメンとなっている。

信頼に応える貢献

マルコ・バローニ監督は、サッカー選手としてのロドリゲスの豊かな経験と、彼がチームメイトに与える良い影響を評価し、そのような采配をしているようだ。ロドリゲスもそうした監督の期待に応え、ゴールとアシストでチームに貢献している。

クラブ経営陣からの期待も

『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が報じるところによると、ロドリゲスを重用しているのはバローニ監督にとどまらず、ラツィオの経営陣もまた、彼の今後期待をかけているという。つまり、選手引退後にクラブの経営陣に加わることを期待しているというのだ。

カナリア諸島テネリフェからバルセロナへ

さて、そんなロドリゲスのこれまでの歩みを振り返ってみよう。サッカー選手としてのキャリアは、生まれ故郷テネリフェの「クラブ・デポルティーボ・サン・イシドロ」で始まった。その後わずか17歳にして、同クラブの一軍メンバーに選ばれスペイン3部リーグのデビューを果たす。2004年夏、FCバルセロナのスカウトの目にとまり、同クラブのユースチームに所属することになった。

ペップ・グアルディオラ監督によって抜擢

リザーブチームで3年を過ごした後、ロドリゲスはペップ・グアルディオラ監督によってトップチームに抜擢された。当時バルサではリオネル・メッシを筆頭にして、下部組織「ラ・マシア」出身の優れた選手がひしめいており、彼らの世代は「黄金世代」と呼ばれている。

「ペドリート」から「ペドロ」へ脱皮

バルサで2007年から2015年までの8シーズンをプレーし、321試合に出場、99ゴールを記録した。愛称の「ペドリート」も一皮剥けて「ペドロ」となり、大事な場面できっちり仕事を果たし、ファンの記憶にとどまる印象的な場面を演出したのである。

スペインを代表する選手

また、2009年以降、ロドリゲスはFCバルセロナで達成したユニークな記録を保持している。スペインのサッカー選手としてただ一人、同じ年にスペイン国内と欧州のすべての主要大会でゴールを決めた選手という記録だ。

ワールドカップ優勝も経験

また当時から、スペインサッカー史上最強と目される代表チームに所属しており、64試合で15ゴールをあげ、2010年には南アフリカ・ワールドカップで、そして2012年にはポーランドとウクライナで開催されたユーロカップで優勝を経験した。

バルサからチェルシーへ、そしてローマへ

バルサに別れを告げたのは28歳のときだった。その後イングランドにわたり、それからほぼ10年が経過した現在はイタリアで選手人生を続行している。イングランドのプレミアリーグ、チェルシーで5年間プレーしたあと、前述の通りイタリアのASローマで1シーズンをプレー、その後ラツィオに移籍したのだ。

来シーズンへの期待

もしラツィオが契約の更新を決めれば、ペドロ・ロドリゲスは2025年、38歳にしてサッカー界の頂点で新たなシーズンをスタートさせることになる。まだまだ若手の引き立て役にまわることはなく、今シーズンのように若々しいプレーを見せてくれるはずだ。

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