シューマッハの妻コリーナ、夫の治療費捻出のため多くの資産を売却
多額の治療費が必要
元F1ドライバーのミハエル・シューマッハだが、11年前にスキー中の悲劇的な事故で意識を失って以来、集中的な医療的ケアを必要とする状態が続いている。シューマッハの現在について妻のコリーナ・バッハや他の家族らは沈黙を守っているが、治療を継続するためには多額の資金が必要であり、家族は厳しい決断を迫られたようだ。
治療費は年額12億円
英タブロイド紙『ザ・サン』によると、シューマッハが事故に遭って以来、家族の資産は妻のコリーナが管理しているという。だが、シューマッハの治療費は年額700万ユーロ（約12億円）とも見積もられており、その高額の治療費を捻出するためにコリーナは多くの資産を売却しているようだ。
ノルウェーの別荘を売却
同紙によると最初に売却されたのはシューマッハ家がノルウェーに所有していた別荘で、2015年に290万ユーロ（約5億円）で売られたという。
プライベートジェットも
同じく2015年にはプライベートジェットも3,500万ユーロ（約60億円）で売却したという。スペイン紙『ABC』が伝えている。
スイスの邸宅で治療を継続
シューマッハの家族はこういった高額資産の売却を通じて治療費を捻出しているとみられる。シューマッハはローザンヌの治療施設を出た後はスイスのグランにある自身の邸宅に移っており、コリーナはそこにシューマッハ専用の「プライベート・ホスピタル」を作ったとされる。
マヨルカ島に引っ越し
さらに、『ABC』紙によるとその後シューマッハ家はその邸宅も5,870万ユーロ（約100億円）で売却、スペインのマヨルカ島に移ったという。
腕時計を売却
2024年にはコリーナ主催でシューマッハが所有していた高価な腕時計8本のオークションがスイスで開かれている。売上げは400万ユーロ（約6億8,000万円）に及び、やはりシューマッハの治療費にされるということだ。
偽インタビューの賠償金も
さらに、5月にはドイツの雑誌『Die Aktuelle』発行元のフンケ・グループからの賠償金20万ユーロ（約3,400万円）も得ている。同誌はAIを用いて「シューマッハのインタビュー」を作成、出版したことで訴えられていた。
マヨルカ島で別の邸宅を購入
とはいえ、コリーナは資産をすべて治療費に充てているわけではなく、投資にも回しているようだ。独紙『Bild』によると、2019年2月にはマヨルカ島で別の邸宅「ビラ・ヤスミン」を購入しているという。この邸宅はマヨルカ島西部の地域フィンカス・ダ・アンドラッチに位置し、かつてレアル・マドリード会長のフロレンティーノ・ペレスが所有していたことでも知られている。
港近くに不動産を購入
さらに、独誌『Die Bunte』によると、シューマッハ家は280万ユーロ（約4億8,000万円）を費やしてフィンカス・ダ・アンドラッチに近い港周辺で5万4,000平米以上の不動産を購入しているという。
すべてを変えた事故
シューマッハ家がこのような状況に陥っているのも、すべて2013年12月29日に起こった事故のせいだ。ようやく引退生活を楽しもうとしていたシューマッハだったが、フランスのメリベルでスキーをしていたところを悲劇に襲われた。
頭を強く打つ
シューマッハは高速で滑っていたときに頭を打ち、一歩間違えれば命を落とすところだった。アメリカの医療機関「Advanced Neurosurgery Associates」はこう述べている：「シューマッハは岩にぶつかって致命的な怪我を負いました。ヘルメットは着用していましたし、彼は非常に優れたスキーヤーでしたが、命を失う恐れもありました」
人工的に昏睡状態に
シューマッハは事故現場からグルノーブル・アルプ大学病院に移送され、脳に重い損傷があると診断された。そのままいくつも手術を受けることになり、人工的に昏睡状態に置かれもした。
自宅での治療
最終的に、シューマッハは自宅に戻ってそこで治療を継続することになった。コリーナはシューマッハのために必要なものをすべて揃えたが、そのせいで治療費は週14万ユーロ（約2,400万円）と非常に高額なものになってしまった。
パリで「秘密の治療」を受ける？
2019年2月には仏紙『ル・パリジャン』から、シューマッハがパリにあるジョルジュ・ポンピドゥー・ヨーロピアン病院に移送され、幹細胞を用いた「秘密の治療」を受けるという報道が出た。
現在の状態は不明
だが、それ以降、シューマッハの健康状態については何も明らかになっていない。回復に向けての道のりは険しいもののようだ。
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