シューマッハの脅迫犯、事件への後悔を語る

シューマッハへの脅迫事件の裁判が開かれる
容疑者は3名
2013年に事故で倒れる
プライバシーを守り続ける
2021年まで警備を担当
写真や動画を無断で撮影
「馬鹿なことをした」
脅迫にはマネージャーが対応
ダークウェブに流すと脅迫
1,500万ユーロを要求
2週間で逮捕
容疑者の息子は「脅迫ではない」と主張
ただの「営業活動」?
看護師も関与か
内部の者の犯行
看護師は2020年に離職
シューマッハへの脅迫事件の裁判が開かれる

F1界のレジェンド、ミハエル・シューマッハとその家族に対する脅迫事件の容疑者が、事件への後悔を語った。ドイツ西部ヴッパータール市の裁判所で行われた公判を受けての発言となった。

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容疑者は3名

裁判にかけられているのはシューマッハの元ボディーカードのマルクス・フリッチェ容疑者(53)と、その息子でIT技術者のダニエル・リンス容疑者(30)、そして両者の友人のイルマズ・トツトゥルカン容疑者(53)だ。3人には、シューマッハ家を脅迫して1,500万ユーロを得ようとした容疑がかけられている。

2013年に事故で倒れる

ミハエル・シューマッハは2013年にスキー中の事故で重傷を負い、以来家族による介護が続けられている。

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プライバシーを守り続ける

シューマッハ家の人たちはミハエルの状態を明かさず、そのプライバシーを10年以上にわたって強固に守り続けている。事故以来、ミハエルの写真や現状についてのインタビューなどは一切公開されず、治療の進展についても謎に包まれたままとなっている。

2021年まで警備を担当

フリッチェ容疑者は2021年まで8年にわたってシューマッハ家の警備を担当していた。だが、その任を解かれた際に、前述の2名とともにシューマッハ家に対して金銭を要求したのだという。『デイリー・ミラー』紙が報じている。

写真や動画を無断で撮影

警備の職を解かれる前に、フリッチェ容疑者はシューマッハに関する写真1,500枚に動画200本を撮影しており、病状についての詳細なノートも作成していた。そして、それらの情報を用いて脅迫を行ったとされている。『インデペンデント』紙によると、写真や動画には病院のベッドや車椅子に収まったシューマッハの姿が収められていたという。

「馬鹿なことをした」

『デイリー・メール』紙が、そのフリッチェ容疑者が自身の容疑について語ったとして以下の内容を伝えている:「やったことの報いは受けます。馬鹿なことをしました」また、ドイツのニュース番組「ホイテ」は、フリッチェ容疑者がシューマッハ家の弁護士に「ご家族にこころからの謝罪をお伝えください」と述べたと報じている。

脅迫にはマネージャーが対応

公判では今回の事件についての詳細が明かされている。それによると、脅迫への対応を主に行っていたのはシューマッハのマネージャーであるザビーネ・ケーム氏(写真)だったという。

ダークウェブに流すと脅迫

ケーム氏によると、知らない番号から何度も電話がかかってきて、やがて「ミハエルの写真を撮ったという男と話した。その男は、もし家族がその写真をダークウェブに流されたくないなら、力になれると語った」という。

1,500万ユーロを要求

ケーム氏はさらにこう語っている:「男は自分は仲介役だと述べ、1,500万ユーロを要求してきた。この金は写真の隠蔽と、仲介料に必要だと言われた」

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2週間で逮捕

盗撮されたデータは息子のダニエル・リンス容疑者が用意したメールアドレスから、昨年6月に送信されたという。データはスイスのグランにあるシューマッハ家のオフィスに届けられ、ケーム氏はその時点で当局に届け出たという。2週間後、警察が3名の容疑者を逮捕した。

容疑者の息子は「脅迫ではない」と主張

イルマズ・トツトゥルカン容疑者の息子ノア氏は裁判所の外でドイツ放送局「ヴェルト」の取材に答え、独自の理論で父親の無罪を主張した。いわく、「脅迫とは他人を暴力で脅すことだ。家に行って『ここにあるこれを買う気はないか』と言うだけでは、脅迫にならない」ということだ。

ただの「営業活動」?

ノア氏は「ヴェルト」に対しさらにこう続けたという:「私の考えでは、これはただの営業活動に過ぎない。弁護士や契約書もそう考えている。脅迫ではないと思う」『デイリー・メール』紙が伝えている。

看護師も関与か

また、起訴はされていないものの、今回の脅迫事件にはシューマッハ家に雇われていた看護師も写真や動画の盗撮に際して関与していたとされている。

内部の者の犯行

『デイリー・メール』紙によると、ケーム氏は写真を見た瞬間に内部の者の犯行だと分かったという。フリッチェ容疑者は8年間警備の仕事に就いていたが、裁判では写真などを撮影したのは別の人物らによると示唆されている。

看護師は2020年に離職

ケーム氏は裁判で、フリッチェ容疑者と親しかったとされる当該看護師に対して疑義を抱いたこともあり、実際に問題も発生したと語っている。その看護師は2020年に職を離れている。『インデペンデント』紙が報じている。

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