ジネディーヌ・ジダン監督の長男、エンツォ・ジダン(29歳)が現役を引退
かつてレアル・マドリードを率いたジネディーヌ・ジダン監督の長男、エンツォ・ジダンが今年9月末で現役を引退した。エンツォは現在29歳、サッカー選手としては最盛期となりうる年齢だが、エンツォにとっては幕引きのタイミングとなったようだ。
スポーツ紙『Diario As』によると、エンツォ・ジダンのサッカー選手としてのモチベーションは年を追うごとに低下していたというから、このタイミングの引退も驚くにはあたらない。
エンツォ・ジダンは1995年生まれ。2004年にレアル・マドリードのユースに加入し、2016年にトップチームデビューを果たしたが、安定した地位を占めるまでにはいかず、2017年に同クラブを去る。
レアル・マドリードを去ったエンツォ・ジダンの移籍先は、デポルティーボ・アラベスだった。しかし、新たにジャンニ・デ・ビアージが監督に就任してからは出場機会が得られず、移籍からわずか半年で契約解除となる。
写真:Instagram - Enzo Zidane
デポルティーボ・アラベスを去ったエンツォは、FCローザンヌ・スポルト(スイス1部)、CFラージョ・マハダオンダ(スペイン2部)、CDアヴェス(ポルトガル1部)、UDアルメリア(スペイン2部)、ロデーズAF(フランス2部)と、さまざまなクラブを渡り歩いた。
2022年、エンツォが最後にたどり着いたクラブは、スペイン3部のCFフエンラブラダだった。このクラブで1年あまりを過ごし、ついに引退の決断を下したのである。
エンツォ・ジダンが最も輝きを放った試合といえば、2016年11月30日、レアル・マドリードが本拠地でクルトゥラル・レネオサを迎えたコパ・デル・レイ4回戦第2戦かもしれない。当時レアル・マドリードを率いていたのは、父のジネディーヌ・ジダンだった。
その試合、途中出場したエンツォは後半18分に点数を決め、チームは6対1で大勝したのだ。
しかしそれも、もう8年前の話である。引退を決めたエンツォの心を占めているのは、未来のことだ。彼は今、家族そろってマドリード生活を続けることを願っているに違いない。
写真:Instagram - Enzo Zidane
エンツォ・ジダンはベネズエラ出身のモデル、カレン・ゴンサルベスと2022年に結婚しており、夫妻にはすでに、シーア、ジュリア、カイアという三人の娘がいる。サンティアゴ・ベルナベウのボックス席で、これからは一家そろってゆったりと試合を観戦できることだろう。
写真:Instagram - Enzo Zidane