サッカー界の名将、ジネディーヌ・ジダンの知られざる15のエピソード

ジネディーヌ・ジダンの15のエピソード
1. 先天性の難病と闘いながらプレー
2. 実は喫煙者である
3. レアル・マドリード・カスティージャ時代の給与
4. 家族はジネディーヌではなくミドルネームで呼んでいる
5. ジネディーヌ・ジダンの憧れの選手
6. ロデーズとエヴィアンのクラブに投資
7. ジダンにドーピングの疑い?
8. ジダンはカタールでのワールドカップ開催を支持
9. 映画に出演した経験も
10. テレビ好きの一面も
11. マルセル・デサイーと衝突
12. フランシス・カブレルの大ファン
13. アルジェリア代表としてプレーする権利ももっていた
14. 妻ヴェロニクとの馴れ初め
15. 息子たちはサッカー選手として活躍
ジネディーヌ・ジダンの15のエピソード

サッカー界の伝説的な選手として名を馳せ、引退後は監督としても才能を発揮するジネディーヌ・ジダン。プライベートやチーム内での対立など、15のエピソードを通してジダンの知られざる一面をみてゆこう。

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1. 先天性の難病と闘いながらプレー

2005年、当時レアル・マドリードでプレーしていたジネディーヌ・ジダンは、自分が先天性の難病であるサラセミアを患っていることを知った。これは赤血球中のヘモグロビンをうまく産生できない疾患で、体内での酸素の循環が阻害されるため、場合によっては重度の疲労感に悩まされる。スペイン紙『マルカ』によれば、ジダンの場合は幸いにも軽度の症状だったため、スポーツ選手としてのキャリアを続けることができたという。

2. 実は喫煙者である

2006年、ドイツワールドカップの準決勝フランス対ポルトガル戦の前日、ジネディーヌ・ジダンの写真が世界を驚かせた。仏メディア「フランス・アンフォ」はジダンを含むフランス代表のメンバーが喫煙する場面を報道。大きな話題となった。ドキュメンタリー「Les Yeux dans les bleus」では、ジダンだけでなく同じくフランス代表のローラン・ブランやファビアン・バルテスが喫煙する姿も映っている。

 

3. レアル・マドリード・カスティージャ時代の給与

レアル・マドリードのリザーブチーム、カスティージャを指揮していた2014年、『マルカ』はジダンの年俸が総額60万ユーロ、手取り約30万ユーロ(約4,800万円)であると報じた。現役時代には最大年棒600万ユーロ(約9億7,000万円)を受け取っていたことを考えると、カスティージャの監督としての給与は控えめなものだったと言えるだろう。

4. 家族はジネディーヌではなくミドルネームで呼んでいる

50歳の誕生日に仏紙『レキップ』のインタビューに答えたジダンは、実は家族からはジネディーヌともジズーとも呼ばれず、ミドルネームの「ヤジッド」(アラビア語で「成長」を意味する)で呼ばれていると明かした。「家ではヤジッドと呼ばれているよ。妻は僕をヤズと呼んでいるんだ」

5. ジネディーヌ・ジダンの憧れの選手

現在は多くの選手にとって、アイドルとも呼ぶべき憧れの選手になっているジダン。そのジダンの憧れの選手は、エンツォ・フランチェスコリだった。 1989年から1990年にかけてオリンピック・マルセイユでプレーしたこのウルグアイ出身の同選手は、ジダンに大きな影響を与えた。サッカーメディア「ソー・フット」によれば、ジダンはこの選手に敬意を表して長男を「エンツォ」と名付けたようだ。

6. ロデーズとエヴィアンのクラブに投資

ジダンはフランスの地方都市ロデーズとエヴィアンのサッカークラブに投資している。2012年、ジダンはリーグ・ドゥの下部リーグにあたるCFA(フランス全国選手権)に所属するロデーズの経営権を取得。妻ヴェロニクの出身地であることが決め手になったようだ。また、「ソー・フット」によれば、エヴィアンを本拠地とするトノン・エヴィアン・グラン・ジュネーヴFCのオーナーを務める、仏食品大手ダノンのCEOフランク・リブーと親友だったことから同チームにも出資していたという。

7. ジダンにドーピングの疑い?

ジダンのドーピング疑惑が浮上したきっかけは、2010年にフランス代表チームの元医師ジャン=ピエール・パクレが『崩壊(L’implosion)』を出版したことだ。この本には「2006年のフランス代表がベロッカ(栄養補助食品)やヴィタスコルボル(ビタミンCサプリメント)のおかげでワールドカップ決勝まで進んだことは間違いない」と書かれている。さらに、同書によればディディエ・デシャンやジダンを含む1998年から2000年の間にユヴェントスでプレーしていた選手の一部からは、異常なヘマトクリット値(血液中の赤血球比率)が測定されていたという。仏メディア「ル・ポワン」もこの問題を取り上げ、議論が巻き起こった。

8. ジダンはカタールでのワールドカップ開催を支持

その注目度の高さもあり、ジダンの行動が大きく波紋を呼んだこともある。2010年、豪紙『ヘラルド・トリビューン』は、カタールの2022年ワールドカップ開催地への立候補を支援する見返りにジダンが1,500万ユーロ(約24億円)を受け取っていたと報じた。2019年、仏紙『ジュルナル・デュ・ディマンシュ』のインタビューに答えたジダンは、このことを一部認めている。ただし、受け取ったのは1,500万ユーロではなく300万ユーロ(約5億円)で、全額チャリティ目的に使ったと明らかにしている。

9. 映画に出演した経験も

普段はあまりメディアの前に姿を見せないジダンだが、これまでいくつかの映像作品に出演したことがある。レアル・マドリードのチームメイトだったラウールとともに『ゴール』三部作に出演。また、2008年には映画『アステリックスとオベリックス オリンピック大奮闘』に出演した

10. テレビ好きの一面も

2009年、『TVマガジン』のインタビューで、ジダンは仏放送局TF1の人気サバイバル番組『コー・ランタ』のファンだと明かしている。さらに、ニコス・アリアガスとミシェル・デニゾといった芸能人が好きで、『プリズン・ブレイク』と『24 -TWENTY FOUR-』といったドラマをよく見ていると語った。

 

11. マルセル・デサイーと衝突

1993年9月、ボルドーに所属していたジダンは、当時マルセイユに所属していたマルセル・デサイーと試合中に口論に発展。60分にコーナーキックになった際、激昂したジダンはデサイーを突き飛ばした。後に二人は無事和解し、フランス代表でチームメイトとしてワールドカップにも出場している。

12. フランシス・カブレルの大ファン

ジダンは音楽も好んで聴いているという。特にフランスのシンガーソングライター、フランシス・カブレルの大ファンだと明かしている。「ずっとファンだった。だから実際に彼に会ったとき、本当に嬉しかったし、少し不思議な気持ちがしたくらいだよ」

13. アルジェリア代表としてプレーする権利ももっていた

ジダンはアルジェリア代表でプレーする権利ももっていた。両親はマルセイユに在住だが、元はアルジェリアのカビリー出身。このため、ジダン自身もアルジェリアとフランスの二重国籍をもっている。

14. 妻ヴェロニクとの馴れ初め

仏メディア『ヴォワスィ』によれば、ジダンと妻ヴェロニクが出会ったのは、1989年のカンヌだったという。当時、ジダンはASカンヌに所属しており、2人は同じユースホステルに滞在していた。ヴェロニクはダンサーとして働きながら、生物学を勉強していたという。同メディアによれば、二人は出会って数年後の1994年にボルドーで結婚し、現在まで約30年間にわたり仲睦まじく生活しているという

15. 息子たちはサッカー選手として活躍

エンツォ、ルカ、テオ、エリヤスという四人の息子たちは全員サッカー選手となった。2023年には、レアル・マドリードで兄弟で合計200試合に出場するという珍しい記録を達成。サッカー専門メディア「フットメルカート」によれば、長男のエンツォは兄弟のなかで最多の78回出場。次男ルカは51試合に出場した。現在もレアル・マドリードに在籍する三男テオは、これまで71試合に出場している。

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