スノーボードとスケートボードの「二刀流」:平野歩夢選手が結婚報告

結婚報告で話題の平野歩夢選手
「家族が増える予定」
トップスノーボーダーへの道のり
兄弟とともにスノボ―ドに目覚める
スケートパークを作ってしまった両親
14歳にして「X Games」制覇
2014年ソチオリンピックで銀メダル獲得
平野選手の高校時代
その他の大会でもメダルを量産
命にかかわる大ケガ
驚異的な回復力
ワールドカップ優勝で完全復活
五輪2大会連続の銀メダル
「二刀流」の選手として
スケートボーダーとして2020年東京五輪に出場
2022年北京五輪で念願の金メダル獲得
さらなる活躍に期待
結婚報告で話題の平野歩夢選手

日本におけるスノーボーダーの草分けとして活躍し、2022年の北京オリンピックではハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手。今年3月に自身の公式ウェブサイト上で結婚報告を行い、話題となっている。

「家族が増える予定」

平野選手はウェブサイト上で「この度、結婚いたしました。これから新しい家族も増える予定です」とし、結婚に加えてお相手との間に子供が生まれる予定であることを明かした。

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トップスノーボーダーへの道のり

有名スポーツ選手としてはメジャーリーガーの大谷翔平選手に続く結婚報告であり、日本のスポーツファンたちの間にはお祝いムードが広がっている。そこで、今回は平野選手の生い立ちを振り返り、どのようにしてトップスノーボーダーとなったのか、その軌跡を追うことにしよう。

兄弟とともにスノボ―ドに目覚める

1998年11月29日に新潟県で誕生した平野歩夢選手。実は、兄と弟もスノーボーダーだ。『日刊スポーツ』紙によれば、プロサーファーを目指していた父は息子たちにもサーフィンを伝授しようとしたが、平野選手の兄が溺れかけたことをきっかけに、子供たちは陸上でできるスケートボードやスノーボードへと興味が移っていったそうだ。

スケートパークを作ってしまった両親

そんな子供たちを支えるため、両親は借金を負ってまでスケートパークを作ってしまう。スケートボードという競技自体がまだあまり普及していない時代のことだ。そのような環境の中、平野選手はスケートボードはもちろんのこと、スノーボードにも取り組み、実力をつけていった。

14歳にして「X Games」制覇

平野選手が頭角を現したのは14歳のとき。エクストリームスポーツの大会「X Games」にスノーボーダーとして出場し、いきなり史上最年少で銀メダルを獲得してしまったのだ。

2014年ソチオリンピックで銀メダル獲得

さらに、翌年にはニュージーランドで開催されたスノーボード・ワールドカップに初出場すると、なんと金メダルを獲得。さらに、2014年ソチオリンピックにも出場し、銀メダルに輝いた。15歳での冬季五輪メダル獲得は日本における最年少記録だ。

平野選手の高校時代

この年、平野選手は開志国際高等学校のアスリートコースに進学し、高校生となった。『スポーツ報知』紙によれば、高校時代の担任教員は平野選手について、当時まだ軽薄なスポーツだと見なされていた「スノーボードのイメージを変えたい」と述べたことが印象に残っているそうだ。

その他の大会でもメダルを量産

また、スノーボード界の一大イベント「バートン・グローバルオープンシリーズ」でも相次いでメダルを獲得。日本を代表する若手選手として存在感を発揮した。

命にかかわる大ケガ

デビュー早々、数々の大会で圧倒的な実力を披露した平野選手だが、その競技人生はいつも順風満帆だったわけではない。2017年に米国で行われた大会ではパイプに激突し、靭帯や肝臓まで傷める大ケガをしてしまったこともあるのだ。

驚異的な回復力

五輪公式サイト「olympics.com」によれば、治療に当たった医師から「あと1 cmずれていたら、命を落とすことになっていたかもしれない」と言われたというが、平野選手はここから驚異的な回復力を見せる。

ワールドカップ優勝で完全復活

懸命にリハビリに取り組んだ平野選手は、ケガから1年足らずのうちにスノーボード・ワールドカップを再び制覇し、劇的な復活を印象づけた。

五輪2大会連続の銀メダル

さらに、2018年平昌オリンピックでも大きな見せ場を作る。「ダブルコーク1440」という大技を連続で決めて高得点をたたき出し、一時はトップに躍り出たのだ。しかし、ライバルのショーン・ホワイト選手(米国)に抜き返され、2位という結果に。とはいえ、2大会連続の銀メダルである。

「二刀流」の選手として

ところで、スポーツにおける「二刀流」と聞いてまず思い浮かぶのは、投打で活躍するロサンゼルス・ドジャースの大谷選手だろう。しかし、実は平野選手もスノーボードに加えてスケートボードもこなす「二刀流」なのである。

スケートボーダーとして2020年東京五輪に出場

前出の「olympics.com」によれば、2020年東京オリンピックで新種目となったスケートボードのパーク競技に出場。結果は予選敗退だったが、この挑戦によって得られたものは少なくなかったようだ。実際、本人も「スケートボードが、自分自身を強くしてくれた」とコメントしており、成長を実感していることがわかる。

2022年北京五輪で念願の金メダル獲得

そして迎えた2022年北京オリンピック。今回はふたたびスノーボーダーとしての参戦だ。東京五輪でスケートボードに挑んだため、準備期間が短く不安もあったが、蓋を開けてみれば見事金メダル。『朝日新聞』によれば、平野選手自身は審判の不可解採点に不満を漏らしていたようだが、それでも優勝してしまったのだから凄まじい。なにしろ、五輪3大会連続のメダル獲得である。

さらなる活躍に期待

その後も、2023年のスノーボード・ワールドカップで金メダルを手にしたほか、2024年3月には米国で開催されたデュー・ツアーで逆転優勝を果たすなど、その活躍は留まるところを知らない。現状に満足することなく挑戦を続ける平野歩夢選手に今後も注目だ。

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