スペインのラ・リーガ2024-25の優勝占い:日本人選手が所属するチームも活躍
ついに2024年欧州サッカーの新シーズンが開幕した。今回はスペインのラ・リーガの優勝予想とともに、日本人選手が所属する注目チームについて見ていこう。
2023-24シーズンは圧倒的な強さでラ・リーガで優勝し、さらにはUEFAチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げたレアル・マドリード。フォワード陣には新たにキリアン・エムバペが加わり、各ポジションにスター選手を揃えた磐石の陣容だ。ラ・リーガ連覇を狙う今季も優勝候補の筆頭と言える。
数少ない懸念点は、長年主力としてレアル・マドリードの中盤を支えてきたトニ・クロースが抜けたことかもしれない。昨季チャンピオンズリーグを制覇に貢献したクロースは、ユーロ2024をもって現役を引退。ルカ・モドリッチも年齢を重ねフル出場が難しいなか、カルロ・アンチェロッティ監督がどのように中盤の選手たちを起用するのかが注目だ。バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニといった中盤の若手選手たちが輝ければ、ラ・リーガ連覇に大きく近づくだろう。
優勝争いを語るうえでは、ハンジ・フリック新監督率いるFCバルセロナも見逃せない。昨季不調に終わったチャビ監督が退任し、今季からバイエルン・ミュンヘンやドイツ代表でも指揮を執ったハンジ・フリックが監督となる。スペインのチームは初指揮となるフリック監督だが、宿敵レアル・マドリードを打ち破り、FCバルセロナを優勝に導くことはできるだろうか。
今夏新たにユーロ2024で得点王を獲得したダニ・オルモをRBライプツィヒから獲得したバルセロナ。各ポジションに実力者を揃えるが、怪我人の多さが懸念点だ。序盤戦では、アラウホ、ガビ、ペドリ、フレンキー・デ・ヨングといった主力選手の怪我による欠場が予想されている。ラミン・ヤマルやクバルシ、フェルミン・ロペスといった昨季ブレイクした若手選手たちを起用しながら、序盤戦でも勝ち点を積み重ねられるかが優勝の鍵を握りそうだ。
2強とも呼ぶべきレアル・マドリードとFCバルセロナの間に割って入れるか期待したいのは、今夏積極補強を進めるアトレティコ・マドリードだ。アルバロ・モラタやメンフィス・デパイといったベテラン攻撃陣を放出した代わりに、マンチェスター・シティからアルゼンチン代表フリアン・アルバレスを獲得。さらに、スペイン代表センターバックのル・ノルマンをレアル・ソシエダから獲得するなど積極補強を進めている。14シーズン目の指揮となるディエゴ・シメオネ監督は、チームを2020-21シーズンぶりの優勝に導けるだろうか。
昨季はラ・リーガを3位で終え、チーム初となるUEFAチャンピオンズリーグ出場を掴むなど躍進を果たしたジローナ。しかし、主力の流出が相次いだことで今シーズンは苦戦を強いられるかもしれない。昨季得点王のドフビクはイタリアのASローマに移籍。同じく攻撃を牽引したサビーニョはマンチェスター・シティに復帰した。戦力をうまくやりくりしながら昨季のような旋風を巻き起こすことができるだろうか。
久保建英所属のレアル・ソシエダにも注目だ。昨季は6位に終わった同チームは、UEFAチャンピオンズリーグ出場権の確保が目標となる。ビジャレアルやレアル・ベティス、アトレティック・ビルバオといった強豪との対戦でどれだけ勝利をあげられるかが鍵を握るだろう。主力アタッカーとして久保建英にはシーズンを通してゴール・アシストという結果が期待されているはずだ。
しかし、その久保建英の去就も不透明になっている。遠藤航も所属する英プレミアリーグの強豪リヴァプールが久保建英の獲得を熱望しているという。今シーズンから同チームの指揮を執るアルネ・スロット新監督が久保をチームに引き入れることを強く希望しているようだ。上位進出を目指してシーズン開幕が迫るなか、久保の決断にも注目が集まっている。
浅野拓磨は今夏、ドイツのボーフムから久保建英も所属したマジョルカへと移籍。昨シーズンは国内カップ戦コパ・デル・レイで決勝に進出し、準優勝を果たしたマジョルカ。しかしリーグ戦では不安定な戦いとなり、一時は残留争いにも巻き込まれた。今季は早期に残留を決め、ヨーロッパのカップ戦出場に向けて順位を上げたいところだ。浅野拓磨が持ち味の快速を活かしたゴールでチームに貢献できるかも注目だ。