スポーツチームに投資しているハリウッドのセレブたち
ハリウッド俳優とアスリートは住む世界がまったく違うように見えるが、近年互いの距離を縮めている。少なくない数のセレブたちが、お気に入りのチームに投資するようになっているのだ。
では、いったいどんな俳優がスポーツチームに投資しているのだろう?投資の才を持つセレブたちを見ていこう。
WEBサイト『Metro sport』によれば、『デッドプール』で知られるライアンは、同じく俳優のロブ・マケルヘニーとともに2020年11月、250万ドルでウェールズのサッカークラブ、レクサムを買収した。
レクサムを買収して以来、オーナーたちはクラブの舞台裏を紹介する番組『ようこそレクサムへ』をディズニープラスで配信。もちろん、ハリウッド流のアレンジを付け加えている。
マイケルは『クリード チャンプを継ぐ男』や『ブラックパンサー』などの作品で批評家から大絶賛されたハリウッドのA級スター。
そんなマイケルは2022年、米国人実業家ビル・フォーリーが会長を務める、英国のサッカープレミアリーグAFCボーンマスの主要株主の1人となっている。
『エルフ~サンタの国からやってきた~』、『俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-』、『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』等への出演によりハリウッド一のコメディアンとされるウィルもまた、資産の一部をスポーツに投資している。
ウィルは2016年、米スポーツ界のスターで国民的に人気の高いマジック・ジョンソンらとともに、ロサンゼルスFCの共同オーナーとなった。ウィルがオーナーとなって以来、チームは6つの国内タイトルを獲得している。
マシューも成長し続けるメジャーリーグサッカー市場に参加したハリウッド俳優の一人だ。創業者で大株主のアンソニー・プレコート会長とともに、オースティンFCの主要株主となっている。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『インターステラー』、『ジェントルメン』といった作品で俳優として大きな成功を収めたマシュー、2019年に地元チームに投資して故郷に錦を挙げた。
『グラディエーター』でオスカーを受賞したラッセルも、ハリウッドで手にした報酬でスポーツチームを買収した。2006年、ラッセルは子供の頃から追いかけていたオーストラリアのプロラグビーチーム、サウス・シドニー・ラビトーズの株式の過半数を購入したのだ。
クラブを買収して以来、ラッセルは有名人をゲームに招待してきた。ゲストにはクリス・ヘムズワースやトム・クルーズなどのビッグネームが名を連ねている。
他の俳優たちとは少し異なるアプローチをしたのはナタリー・ポートマン。彼女は自分のスポーツチーム、2020年に全米女子サッカーリーグのチームであるエンジェルシティFCを設立したのだ。
女子テニス選手のセリーナ・ウィリアムズやビリー・ジーン・キング、そしてクリスティーナ・アギレラなど、多くの有名人が支援するこのクラブは、他のプロスポーツチームとは少し異なった運営方法をとっている。チケットの売り上げから選手に報酬を支払うだけでなく、選手の教育やトレーニング、引退後のキャリア支援なども行っている。
大ヒット作の『幸せのちから』をはじめ『アイ・アム・レジェンド』、『ドリームプラン』など数々の有名作に出演したウィルは、スポーツチームに投資することで原点に立ち返った。
フィラデルフィア西部で生まれたウィルとパートナーのジェイダは、2011年にNBAのチーム、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの少数株主持分を購入したのだ。
ビルは昔からスポーツファンとして知られ、『スペース・ジャム』ではマイケル・ジョーダンと共演を果たしている。
ビルのマイナーリーグ好きは有名だ。インターナショナルリーグ(メジャーリーグの1つ下)に所属するセントポール・セインツの共同オーナーに名を連ねているが、そう聞いても驚く人は少ないかもしれない。
今回紹介したセレブたちの成功を受け、今後もスポーツチームへの投資熱はハリウッドで広がっていくことだろう。