スポーツチームへの投資で成功を収めたハリウッドのセレブたち
スポーツとエンタメの世界は意外に共通点が多い。どちらも華やかなスポットライトを浴びたり、あるいは資金力のあるセレブがお気に入りのチームに投資してオーナーとなっていることも少なくない。
では、いったいどんな俳優がスポーツチームに投資しているのだろう?投資の才を発揮するセレブたちを見ていこう。
『グラディエーター』でオスカーを受賞したラッセルも、ハリウッドで手にした報酬でスポーツチームを買収した。2006年、ラッセルは子供の頃から追いかけていたオーストラリアのプロラグビーチーム、サウス・シドニー・ラビトーズの株式の過半数を購入したのだ。
晴れてオーナーとなったラッセル・クロウは著名人をゲームに招待してきた。ゲストにはクリス・ヘムズワースやトム・クルーズなどのビッグネームが名を連ねている。
マシューも成長し続けるメジャーリーグサッカー市場に参加したハリウッド俳優の一人だ。創業者で大株主のアンソニー・プレコート会長とともに、オースティンFCの主要株主となっている。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『インターステラー』、『ジェントルメン』といった作品で俳優として大きな成功を収めたマシュー、2019年に地元チームに投資して故郷に錦を挙げた。
ビル・マーレイは昔からスポーツファンとして知られ、『スペース・ジャム』ではマイケル・ジョーダンと共演を果たしている。
ビルのマイナーリーグ好きは有名で、インターナショナルリーグ(メジャーリーグの1つ下)に所属するセントポール・セインツの共同オーナーに名を連ねている。そう聞いて頷く人は多いかもしれない。
WEBサイト『Metro sport』によれば、『デッドプール』で知られるライアンは、同じく俳優のロブ・マケルヘニーとともに2020年11月、250万ドルでウェールズに拠点を置くイングランド4部のサッカークラブ、レクサムを買収した。
レクサムを買収して以来、オーナーたちはクラブの舞台裏を紹介する番組『ようこそレクサムへ』をディズニープラスで配信。もちろん、ハリウッド流のアレンジを付け加えている。
ライアン・レイノルズは2023年、自動車レースF1のチームであるアルピーヌF1へも投資を開始。自身が所有する投資会社「マキシマム・エフォート・インベストメンツ」を通じて株式購入を行い、モータースポーツ界にも進出を果たした。
マイケルは『クリード チャンプを継ぐ男』や『ブラックパンサー』などに出演し批評家からも高く賞賛されるハリウッドのA級スター。
そんなマイケルは2022年、英プレミアリーグに所属するサッカークラブ、AFCボーンマスの主要株主の1人となった。ちなみに同クラブの会長は米実業家ビル・フォーリーで、2024年7月にはマイケルとクラブのコラボレーション商品を発表するなど結びつきを強めている。
『エルフ~サンタの国からやってきた~』『俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-』『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』等に出演し、ハリウッドを代表するコメディアンとされるウィルもまた、資産の一部をスポーツに投資している。
ウィルは2016年、バスケットボール界の伝説であるマジック・ジョンソンらとともに、サッカーのロサンゼルスFCの共同オーナーとなった。2022年にはMLSカップ優勝を果たした。
他の俳優たちとは少し異なるアプローチをしたのはナタリー・ポートマン。彼女は2020年にプロ女子サッカーチームであるエンジェルシティFCを設立したのだ。
このクラブのオーナーには、女子テニス選手のセリーナ・ウィリアムズやビリー・ジーン・キング、そしてクリスティーナ・アギレラなどの有名人も参加している。さらに独自の運営方法を採用し、チケット収入から選手に報酬を支払うだけでなく、教育やトレーニング、さらに引退後のキャリア支援なども行っている。
映画『幸せのちから』をはじめ『アイ・アム・レジェンド』『ドリームプラン』など数々のヒット作にで知られる俳優ウィル・スミスは、スポーツチームに投資することで原点に立ち返った。
フィラデルフィア出身のウィルと妻のジェイダ・ピンケット・スミスは2011年に、NBAに所属するバスケットボールチーム、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの少数株主持分を購入したのだ。