各界トップアスリートたちが守っている勝利の"ジンクス"とは

勝利を呼び込むためのジンクス
タイガー・ウッズ
ジェリー・ターカニアン
モイゼス・アルー
NASCARとピーナッツ
ニール・マッケンジー
レス・マイルズ
ブルース・ガーディナー
ラシス・マリンガ
ラリーキャップ
スティーヴン・クライン
ウェイド・ボッグス
サチン・テンドルカール
ウェイン・グレツキー
シドニー・クロスビー
スティーブ・ウォー
勝利を呼び込むためのジンクス

スポーツの世界もデータ重視がすすみ、直感的判断からは遠ざかりつつある。とはいえ、スポーツ選手たちは昔も今もゲン担ぎをして幸運をたぐり寄せている。論理的なもの、あるいは首をかしげてしまうようなものもあるジンクスの数々を見てみよう。

タイガー・ウッズ

全盛期のタイガー・ウッズは、げん担ぎなど必要がないほど強かった。それでも最終日の日曜日は、何時も赤いウエアでプレーした。赤はウッズの星座、山羊座に一番パワーを与えてくれる色なので、一番必要な時に使いなさという母のアドバイスに従っていたのだ。そのため最終日の赤のウェアは、ウッズのトレードマークとなった。

ジェリー・ターカニアン

伝説的な大学バスケットボールのコーチは、しばしば濡れたタオルをくわえているのを目撃された。最初は口の中が乾かないようにするためだったが、やがて試合当日の儀式の一部となった。

モイゼス・アルー

元メジャーリーガーのモイゼス・アルーは、2000本以上のヒットと332本のホームラン記録を持つ。アルーは、バッティンググローブを着用しない選手として有名だった。バットを持つ握りを確固たるものにするため、また手にできたタコ対策で自分の尿を手にかけていたという。

NASCARとピーナッツ

演劇界では、上演中に『マクベス』と口にしたり、役者に『頑張って』と言うことは縁起が悪いとされている。アメリカ最大のレースNASCARの世界では、レース前は車からピーナッツをできるだけ遠ざける。30年代にピーナッツによる事故があったからだ。

ニール・マッケンジー

南アフリカ出身の強力な先頭打者ニール・マッケンジーは、とても迷信深い男だ。試合前は必ず更衣室の照明を消し、トイレの便座の蓋をすべて閉めていた。さらにはチームメイトがいたずらで、試合前にマッケンジーのバットを天井にテープで貼り付けたことから、この作業も新たに加わった。効果はあったようで、その後100得点を記録している。

レス・マイルズ

アメリカンフットボールのコーチとして数々の大学を率いたレス・マイルズ。チームが手に負えなくなると、常にある秘密の行為に出た。芝に手を伸ばして草をむしり、口にして噛むのだ。「人間として謙虚な気持ちになるため」だという。

ブルース・ガーディナー

米国とカナダのプロアイスホッケーリーグNHLで、7年間を過ごしたブルース・ガーディナー。得点が伸び悩むと、トイレにホッケースティックを突き立てて「ここのボスはいったい誰だかいってみろ」と言い続けた。

ラシス・マリンガ

スリランカ出身のプロクリケット選手ラシス・マリンガは、奇妙ではあるが効果的なゲン担ぎの持ち主だ。いつもデリバリー前のボールにキスをした。これがマリンガの成功の秘訣だったのかもしれない。

ラリーキャップ

野球は風変わりなゲン担ぎを多く持つスポーツだ。チームが一発逆転を狙うときの「ラリーキャップ」が良い例となるだろう。7回以降に帽子を裏返しにしたり、何時もとは違った被り方をすると、必ず一発逆転が訪れると信じられている。しかし、根拠はどこにもない。

スティーヴン・クライン

同じく野球帽のげん担ぎをしていたのが、スティーヴン・クライン投手。野球帽を洗うことを嫌がり、清潔な野球帽の着用を避けた。メジャーの試合でマウンドに立つ度に同じ帽子を被っていたが、ピッチャーと他の選手たちとの間に物理的な距離があるため、匂いによる苦情はでなかったようだ。

ウェイド・ボッグス

元プロ野球選手でマイナーリーグ時代から高い打率を誇った打者だが、その理由をトレーニングの正確さだとしていた。しかし、トレーニング方法ではなく、それを行う時間を意味する。5時17分にバッティング練習をし、7時17分に有酸素運動をした。この結果に異議を唱えるのは難しい。

サチン・テンドルカール

史上2番目に優れたクリケット選手とされるテンドルカール。試合の前は何時も決まったルーティンを繰り返していた。テンドルカールは常に左のパッドを先に装着し、少しでも間違えば大騒ぎした。

ウェイン・グレツキー

多くのアイスホッケーファンから神様と称され「ザ・グレート・ワン」の愛称を持つグレツキー。確かに唯一無二の存在だが、プレー外でもユニークだった。グレツキーは常に同じ順序で道具を身に付けることに執着した。更に重要なのは、スティックのブレードにベビーパウダーをつけることで、それが見つからないとロッカールームでパニックになることもしばしばあった。

シドニー・クロスビー

前述のグレツキーが「ザ・グレートワン」なら、「ザ・ネクストワン」と称されたのがシドニー・クロスビー。自分のスティックに毎回テーピングする、遠征のたびに同じレストランで食事をする、試合前夜は母親と一切会話をしない、などの一連のゲン担ぎをしていた。

スティーブ・ウォー

元オーストラリア代表のプロクリケット選手で、史上最高の打者の一人とされるスティーブ・ウォー。しかし、それを彼の根性と才能のおかげにするのではなく、打席に常に持ち込んでいた赤い布に注目すべきなのかもしれない。きっと何らかの幸運をもたらしていたに違いない。

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