スポーツ雪合戦から氷上クリケットまで……変わったウィンタースポーツ特集
毎年冬になると雪に深く覆われてしまう地域に住んでいると、気分も塞ぎがちな季節でもできる気分転換が必要だ。ここでいくつか、一風変わったウィンタースポーツをチェックしてみよう。
形式的にはウォータースキーと一緒だが、水のかわりに雪上で、そしてボートのかわりに馬や犬に引っ張ってもらうのが特徴だ。障害物のあるコースで、地形に沿ってジャンプしたりしながら競争するのが一般的だ。
イディタロッドとはアラスカで行われる世界屈指の犬ぞりレース。コースの全長は1500kmにも及ぶ。一方こちらのアーバン・イディタロッドで乗りこなすのはショッピングカート。コスプレしてカートに乗り町中を走り回るのだが……もう元ネタがぜんぜん関係ないような気もする。
イヌイットが使う簡素なそり、トボガンのことは聞いたことがある人もいるかもしれない。だが、それよりもさらに知名度が低そうなのがスコップそりだ。専用のそりの代わりにスコップにまたがり、雪上を駆け抜けよう。
疾走する二輪馬車「チャリオット」といえば舞台はローマ……ではなくアメリカはワイオミング州ジャクソンホール。大きな違いは雪上を走ること。本家よりはかなり安全そうだ。
写真:@starvalleycutterracers Instagram
屋外トイレを作る機会はそう多くない。ましてそれをスキーにくくりつけて専用コースを疾走、速さを競うとなればなおさらだ。だが、ミシガン州トレナリーの住民にとっては毎年の恒例行事となっている。なんとも愉快な町のようだ。
写真:@discoverjacksonnc Instagram
日本の冬、雪といえば雪合戦。だが、スポーツとしての雪合戦は知らない人も多いかもしれない。北海道有珠郡壮瞥町発祥のスポーツ雪合戦にはきちんとしたルールが定められており、日本雪合戦連盟主催の大会も行われている。
冬に雪が降ると欠かせないのが雪かき。つらい作業で時に危険も伴い、高齢化が進む地域では除雪問題が深刻化することも。そんな状況を変えるために発案されたのがスポ雪ことスポーツ雪かきだ。つらい雪かきをスポーツ化、消費カロリーや出来栄えを競い合う。小樽で毎年国際大会が開催されており、今年で10周年を迎えている。
写真:@sports_yukikaki Instagram
ただでさえハイソなスポーツであるポロを、スイスにあるリゾート地サン・モリッツの凍結した湖の上でやるという、これ以上なくハイソな競技がスノー・ポロだ。この競技が気に入ったアメリカの人たちは自国に持ち帰り、アメリカのスキーリゾート地アスペンでも大会が開催されている。
同じくサン・モリッツで行われている冬のイベントが毎年恒例の氷上クリケット大会だ。スイス最大(そして最寒)のクリケットイベントだけあって多くの愛好家が集まっている。基本的には凍った湖の上でクリケットをやるだけだが、リッチな人たちが集まる場だけあって、ラグジュアリーにシャンパンを傾けてのんびりするのが目的の人もいるようだ。