タイガー・ウッズの波瀾万丈な人生

最高の選手の一人
少年時代
神童
大学でも活躍
大学年間最優秀選手
プロ入り
PGAツアーへの切符を入手
デビュー直後から伝説に
最初のメジャー優勝
ゼロ年代に君臨
ナンバーワン
結婚生活の破綻
妻から逃げ出し、事故で負傷
離婚
スポンサー解除
ナイキはサポートを継続
負傷
1000位以下に転落
逮捕
裁判
マスターズに復帰
マスターズの奇跡
交通事故で瀕死に
現在は?
人間的成長
最高の選手の一人

タイガー・ウッズはゴルフの歴史の中でも最も優れた選手の一人と考えられている。だが、そのキャリアは山あり谷あり。スポーツ界でも最も偉大な選手でありながら、物議も醸した人物のたどった道を振り返ってみよう。

少年時代

退役軍人の父親、アール・ウッズの下で育ったタイガー。父の手ほどきで初めてゴルフをプレイしたのも2歳の時、カリフォルニアのロス・アラミトスにある海軍のゴルフコースでのことだった。

写真:Instagram @tigerwoods

神童

ウッズのゴルフの才能は子供の頃からすでにその片鱗を見せ始め、さまざまな大会で優勝。さらには世界ジュニアゴルフ選手権でも6度の優勝を果たしたうえ、そのうち4回は連続での優勝だった。

写真:Instagram @tigerwoods

大学でも活躍

子供の頃の目覚ましい活躍を受けて、ゴルフチームを擁するアメリカの名門大学がこぞってウッズを迎え入れようとした。そして1944年の秋、ウッズは前年のNCAA(全米大学体育協会)大会覇者のスタンフォード大学に入学する。

大学年間最優秀選手

スタンフォード大学時代もウッズは傑出。Pac-10年間最優秀選手、NCAA全米一位チーム選出、スタンフォード大学年間最優秀新人選手などの栄誉を受けた。

プロ入り

1996年、20歳の時にウッズはプロ入り。スポンサーにはナイキやタイトリストなどが名乗りを挙げ、スポーツ史上稀に見る高額契約を結んだ。

PGAツアーへの切符を入手

PGAツアーに参加するためには規定の試合で勝利を重ね、ランキングで125位以上にならねばならない。ウッズのプロ転向後、その年に残されたトーナメントは7つだったが、ウッズは2つのトーナメントで優勝、たちまち30位に躍り出た。

デビュー直後から伝説に

1997年、ウッズは4つのPGAチャンピオンシップで優勝。プロ転向後42週で世界ランキング1位を達成し、1位到達最速記録も更新した。

最初のメジャー優勝

新たなスターとなったウッズのメジャー初優勝は19974月のマスターズ。そこでウッズは2位に12打差をつけた18アンダーというスコアを叩き出し、またしても記録を更新した。

ゼロ年代に君臨

2000年から2008年にかけて、ウッズはメジャー大会で13度の優勝。2000年にはメジャー4大会中3つで優勝という偉業を達成し、圧倒的存在感を放ち続けた。

ナンバーワン

ウッズは19998月から20049月の264週間、世界一位の座を保った。さらに20056月に再び一位になってからは2010年10月までの281週間、一位を譲らなかった。

結婚生活の破綻

200912月、ウッズは当時の妻エリン・ノルデグレンとの家庭問題によりしばらくゴルフから離れることを決めた。

妻から逃げ出し、事故で負傷

ウッズが他の女性と不倫しているという報告を受けて当時の妻エリンが現場に急行、修羅場となった。TMZの報道によると、ウッズのSUVの中で激しく言い争った後、エリンは「ウッズの頬をひっかいた」という。ウッズはその場から逃れようと車を走らせたが、消火栓に激突してしまう。

離婚

その後、何人もの女性がウッズとの交際を証言、ウッズも不倫を認め離婚に同意した。ピープル誌によると、元妻のノルデグレンが受け取った慰謝料は1億ドルにも上るという。

スポンサー解除

ウッズの不倫が明らかになって以降、AT&Tやゲートレード、ゼネラルモーターズなどの主要なスポンサーが続々と契約を解除していった。

ナイキはサポートを継続

私生活がぼろぼろとなったウッズの評判が地に落ちるなか、ナイキはそれでもスポンサーを続けることにした。

負傷

離婚を経てふたたびスポーツ界に復帰したウッズ。2013年から2014年にはまたも世界一の座に輝くが、腰の怪我などの影響で2014年から2017年には4度の手術を余儀なくされる。

1000位以下に転落

腰の負傷にも悩まされ、20158月から20181月の間に参加できたトーナメントはたったひとつ。ランキングは世界一から1000位以下へと転落した。

逮捕

一時はスポーツ界のアイコンと化したウッズだが、20175月には薬物もしくはアルコールの影響下で車を運転したとして逮捕されてしまった。

裁判

201710月の裁判でウッズは危険運転の罪で有罪とされた。判決は1年の保護観察、50時間の奉仕活動、罰金250ドルだった。

マスターズに復帰

そんなウッズだったが、私生活のごたごたからなんとか立ち直り、ゴルフにも復帰、ツアーにも参加し始める。そしてついには2019年のマスターズにも参加を表明するに至る。

マスターズの奇跡

そしてウッズは2019年のマスターズで2位と1打差で優勝。11年ぶりのメジャー優勝となった。前年までの状態を考えれば、スポーツ史上でも稀に見る偉業を達成したと言えるかもしれない。

交通事故で瀕死に

だが2021年、ウッズは自分の運転する車で単独事故を起こし瀕死の重傷を負う。事故時には時速約130kmと、制限速度の二倍近い速度を出していたという。かつてのチャンピオンはこの事故で脚から足首にかけて怪我を負ってしまう。

現在は?

マスターズの奇跡の後、5回目の腰の手術と交通事故を経たウッズ。今後はプレイするゲームの数を減らし、同じくゴルフプレーヤーである息子チャーリーの育成に集中すると発表した。

人間的成長

ピープル誌は、ウッズ家と親しい人の話として、私生活での苦労を経験したウッズは「生活を立て直した」と伝えている。さらに、ウッズと元妻は「今でも連絡を取り合っており、子供たちからも信頼できる両親と考えられている。とても良いことだ」とも言われている。

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