チョン・ヒョン:ジョコビッチを撃破した韓国テニス界のスターの現在は?

ジョコビッチを撃破した韓国テニス界のスター
無名選手から一気に注目される
韓国テニス界の新星として一躍脚光を浴びる
医師に勧められてテニスを始める
世界の舞台に挑戦する
圧倒的王者ジョコビッチに勝利
ジョコビッチに憧れてテニス選手になった
フェデラーとの準決勝を棄権
トッププレーヤーからも賞賛を浴びる
「間違いなくトップ10に入る実力を持っている」
度重なる怪我に悩まされる
ATPツアーの欠場も相次ぐ
韓国オープンで一度は復帰を果たす
全仏オープンを彷彿とさせるプレーを披露する
復帰後初優勝を飾る
ワイルドカードで優勝
今後の活躍にも期待がかかる
ジョコビッチを撃破した韓国テニス界のスター

トップ選手たちが熾烈な競争を繰り広げるテニス界。韓国のテニス選手チョン・ヒョンは、その頂点に君臨するジョコビッチを撃破したことで、突如として韓国テニス界を代表するスターに上り詰めた。

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無名選手から一気に注目される

2018年1月、テニス界に衝撃が走った。当時21歳だった韓国の若手テニス選手チョン・ヒョンが全豪オープンでアレクサンダー・ズベレフやノバク・ジョコビッチといったテニス界のスーパースターを次々と撃破したのだ。

韓国テニス界の新星として一躍脚光を浴びる

チョン・ヒョンは準決勝に進出し、グランドスラムでベスト4に残った史上初の韓国人選手となった。これにより同選手は、韓国テニス界の新星として一躍脚光を浴びた。しかし、その後は期待されたような活躍を果たせていない。ここではチョン・ヒョンの激動のキャリアと現在について見ていこう。

医師に勧められてテニスを始める

チョン・ヒョンがテニスを始めたのは意外なきっかけからだった。英紙『ガーディアン』の2018年の報道によると、韓国の水原市で生まれたチョン・ヒョンは、6歳の時にかかりつけの医師から視力の改善に効果があるという理由でテニスを勧められ、競技を始めることになったという。

世界の舞台に挑戦する

チョン・ヒョンが見せるベースライン際での粘り強く安定したプレー、高いディフェンス能力、そして不屈の闘志は、世界のトッププレーヤーにも比肩する。2018年の全豪オープンでは驚異的なパフォーマンスを連発し、大舞台で存在感を発揮した。

圧倒的王者ジョコビッチに勝利

全豪オープン4回戦では、現代テニス最強の王者ノバク・ジョコビッチを撃破。ジョコビッチ相手に全く引かず、7-6 (7-4)、7-5、7-6 (7-3) のストレートで勝利した。

ジョコビッチに憧れてテニス選手になった

「夢を見ているみたいだ。小さい頃からジョコビッチは僕の憧れの選手だったんだ。接戦にもつれ込んであと2時間プレーする覚悟はできていたよ。今夜は夢が叶ったね」と試合後に米放送局「ESPN」のインタビューに答えている。

フェデラーとの準決勝を棄権

快進撃を続けたチョン・ヒョンだが、ロジャー・フェデラーとの準決勝は負傷のため棄権。残念ながら敗退となったが、大きな賞賛を浴びることになった。大会終了後、世界ランキングは自身最高となる19位にまで上昇。一躍、韓国の国民的人気アスリートとなった。

トッププレーヤーからも賞賛を浴びる

チョン・ヒョンの快進撃は、トッププレーヤーたちからも賞賛を浴びた。敗れたジョコビッチも、2018年に英紙『ガーディアン』のインタビューでチョン・ヒョンのプレーを高く評価していた。

「間違いなくトップ10に入る実力を持っている」

ジョコビッチは次のようにチョン・ヒョンを賞賛。「間違いなくトップ10に入るだけの実力を持っていると思う。どこまで行けるかは彼次第だ。彼のことはとてもリスペクトしているよ。彼は努力家で礼儀正しく、誠実で物静かなアスリートだ。自分のキャリアとパフォーマンスを真剣に考えていることがよく伝わるよ」

度重なる怪我に悩まされる

しかし2019年、チョン・ヒョンは安定した成績を残せず、世界ランキングは急落。専門メディア「テニス」の報道によると、チョン・ヒョンは背中の怪我が原因で2020年と2021年のシーズン大半を欠場した。

ATPツアーの欠場も相次ぐ

ATPツアーの欠場も多く、ファンの期待とは裏腹に思うような結果を残せていない。

韓国オープンで一度は復帰を果たす

2022年には、韓国オープンで待望の復帰を果たした。2018年に全仏オープンで準決勝進出を果たして以来となるツアー主要大会への参加となった。「復帰まで長い時間がかかりましたが、コートに戻ることができて本当に嬉しいです。結果がどうであれ、ベストを尽くします」とチョン・ヒョンは語った。

全仏オープンを彷彿とさせるプレーを披露する

2022年の韓国オープンでは、全仏オープンで快進撃を見せたときの輝きの片鱗を示した。テニス界で怪我からトップレベルに復帰するのは困難だが、それでもチョン・ヒョンは確実にコンディションを上げてきており、ファンの期待は高まっている。

復帰後初優勝を飾る

2025年1月、チョンはついに6年間ぶりとなる復帰後初優勝を飾った。バリ島で行われたITFのM25バリで見事優勝を果たしたのだ。

ワイルドカードで優勝

ワイルドカードとして出場したチョン・ヒョンは決勝で、世界ランキング419位のジャイルズ・ハッセー(英国)を6-1、6-2のストレートで破り優勝を果たした。

今後の活躍にも期待がかかる

28歳となったチョン・ヒョンは、現在世界ランキング1107位。長いリハビリ期間を経て、2018年のような快進撃を再び見せられるかどうかに注目が集まっている。過酷なリハビリを乗り越えて見事なカムバックを果たしたチョン・ヒョンの今後の活躍に期待したい。

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