チームメイトが明かす、クリスティアーノ・ロナウドの節制生活
完璧主義者として知られるクリスティアーノ・ロナウドはトレーニングや試合日のルーティーン、あるいは髪型ひとつとっても、すべてにわたって一分の隙もない厳格さを適用しているようだ。
そんなロナウドが食事に気をつかっていることはもちろんである。22年間にわたってトップ選手としてプレーしているという事実からも、そのことは容易に推し量ることができるだろう。しかし、ロナウドが気を配っているのは自分の食事だけではないのだ。
マンチェスター・ユナイテッドの元チームメイトであり現在はアル・ナスルでロナウドと一緒にプレーしているブラジル出身のサッカー選手、アレックス・テレスは、ロナウドが自分の食事だけでなくアル・ナスルのチームメイトの食事にも気を配っていることをスポーツメディア「Globo Esporte」に明かした。
「彼は他の選手の皿に目を光らせている」とテレスはジョークを交じえて語っている。「最初、みんな怖くてデザートを取りに行けなかったほどだ。ロナウドの体が素晴らしいことはよく知っているし、彼が体の維持にすごく気をつけていることも知っているからね。今ではみんな、すすんで彼をお手本にしているよ」
ロナウドの食生活は、サウジアラビアのチームメイトの模範になっているのだ。彼らはロナウドに日々接することのできるこの機会を存分に生かして、ロナウドから学べることはすべて吸収しようとしている。
「たとえばロナウドは昼食の後にプロテインを摂取するんだけれど、その15日後にはテーブルの上におよそ20個のプロテインが並んでいた。ロナウドを真似て、みんなが栄養士にお願いしたわけだ。このプロテインがロナウドの強さの秘密なのでは、と期待してね」と、テレスは語っている。
では、ロナウドはいったいどんなものを食べているのだろうか? テレスによれば、ロナウドの食事はもっぱら「自然の食材、サーモン、キヌア、アボカド……」から成り立っているという。
また、マンチェスター・ユナイテッド時代のチームメイトであるパトリス・エヴラによれば、クリスティアーノ・ロナウドは鶏胸肉に惚れ込んでいたという。鶏胸肉は低脂肪・高タンパクの素晴らしい食品であると力説していたとか。
それに加えて、ロナウドはタラのような脂肪の少ない魚も好きで、週に何度も口にしていたと、パトリス・エヴラはサッカー情報サイト「Goal」に語っている。
何を摂るかも重要だが、何を摂らないかも同じくらい重要である。ロナウドにとって、アルコールと砂糖の入った飲み物はタブーであり、脂の多い赤身肉を食べることも珍しい。
では、息抜きをしたいときにはどういうものを食べるのだろう? ロナウドもときにはジャンクフードを食べたくなることがあるのだろうか?
ポルトガル代表のチームメイトだったジョゼ・フォンテによると、たしかにロナウドも脂たっぷりの食事をすることがあるという。フォンテの目撃証言によれば、ロナウドはビッグマッチの勝利を祝うべく、「ステーキ、フライドポテト、目玉焼き」を平らげたことがあるようだ。しかし、フォンテが急いで付け加えるには、あくまでそれは例外的な出来事であり、ロナウドは普段「おいしいキヌア、さつまいも、ブロッコリー」系の食事で生きているらしい。
そんな食生活はつまらなくはないのだろうか? 実はロナウドも多かれ少なかれそう思っているようだ。ロナウドは単直な食生活が耐えがたくなったときに食べるお気に入りのジャンクフードがあることを明かしている。
『ザ・サン』紙が報じるには、2023年12月、ロナウドはYouTuberのChrisMDとの会話の中で、ピザがお気に入りであることを明かしたという。「ときどき息子とピザを満喫するよ。そうでもしないと飽きてしまうからね」と、ロナウドは語ったという。
もちろん、ロナウドの厳格な食生活とトレーニングの習慣は、ピッチ上でその効果をいかんなく発揮するが、やはりそのような習慣を実践していると、人付き合いの面では不自由なことも多くなる。
パトリス・エヴラは前述のウェブメディア「Goal」にこう語っている。「クリスティアーノの自宅に招かれたとしても、行かないことをおすすめするよ。僕が前に行ったとき、トレーニングの後でへとへとだったんだけれど、食卓にはサラダと鶏胸肉と水だけだったね。お酒が飲みたかったな」
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