8月3日に決勝:トランポリンでメダルを目指す西岡隆成選手
8m以上の高さまで跳び上がり、10回連続で異なる技を行うトランポリン。日本での競技人口は少ないが、世界レベルの選手が揃っている。今回はトランポリンでパリ五輪代表となった西岡隆成(にしおか りゅうせい)選手を追っていこう。
「スポーツ大阪」のインタビューによれば、西岡選手は2歳の時に体操、そして小学1年生の時にトランポリンを始めた。ある日、トランポリンの選手を見て「僕もやりたい」と言ったのがきっかけだという。
中学生になると国際大会に出場するまでになっていた西岡選手。『サンケイスポーツ』紙によれば、17歳の誕生日の日に全日本選手権を制した。史上最年少、さらには難易度の高い3回宙返りを6本入れての優勝だった。日本体操協会の強化本部長が「ものすごいスターが出てきた」と大絶賛したという。
画像:Instagram, @ryuseii7
18歳で初出場した2021年の世界選手権では銀メダルを獲得。3回宙返りを7本連続で成功させ、演技の難しさを示すDスコアにおける世界記録を更新してのメダルだった。
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2022年にはポルトガルとスイスで開催されたトランポリン・ワールドカップでそれぞれ優勝を飾り、2023年の世界選手権では銅メダルを獲得。そして今回、パリ五輪代表に選ばれたことが発表された。
「笹川スポーツ財団」のサイトによれば、トランポリンはサーカスの空中ブランコの下にある安全ネットからヒントを得て作られた。第2次世界大戦時にはパイロットの空中感覚を養成するために使用されていたが、その後アメリカで爆発的なブームとなりスポーツとして定着したという。
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1964年に初のトランポリン世界選手権が開催。五輪競技となったのは2000年のシドニー五輪からだ。
「TEAM JAPAN」のサイトによれば、トランポリンは空中でのアクロバティックな演技で「美しさ」「難易度」「滞空時間」「トランポリン中心からの移動距離の少なさ」を競う競技。この4つの観点からの得点合計で順位が決まるという。
パリ五輪の女子日本代表には、世界選手権を2度制した森ひかる選手が選ばれた。東京五輪に続く2大会連続での出場となり、金メダルが期待されている。
これまでのトランポリン日本代表の最高成績は4位。しかし、今回は男女共にメダルが期待されている。さらに男女のアベック優勝も射程圏内だ。