金メダルを剝奪されたマリオン・ジョーンズ、サバイバル番組で復活し胸中を明かす
ドーピングの発覚で厳しい処分を受けた元陸上選手のマリオン・ジョーンズ(49)。競技の場へ戻ることはできてきないが、徐々に公の場に姿を現すようになってきた。最近では、米国のサバイバル番組『Special Forces: World's Toughest Test』に出演を果たしている。
すでに3シーズン目を迎えたこの番組は、メラニー・ブラウンやドワイト・ハワード、マリオン・ジョーンズといった著名人たちが特殊部隊の訓練を受け、互いに競い合うというものだ。
画像:Special Forces: World's Thougest Test - Facebook
いうまでもなく、身体的にハードな番組であり、出場者が負傷することも珍しくない。
たとえば、マリオン・ジョーンズと対戦したモデル兼インフルエンサーのケイラ・ニコールはあばら骨を骨折してしまったほどだ。
しかし、本当に興味深いのは、ジョーンズがドーピング事件の顛末を語ったことだろう。
念のためご説明すると、ジョーンズは史上最大規模のドーピング事件「バルコ・スキャンダル」で渦中の人となり、シドニー五輪で獲得したメダル5つ(金メダル3つ、銀メダル2つ)を剥奪されてしまった米国の元陸上選手だ。
さらに、2008年には偽証罪で禁固6ヵ月の実刑判決を受け、キャリアは台無しに。スポンサー契約を失ったばかりか、人々から後ろ指をさされることになってしまった。
番組を去るにあたって、ジョーンズは他の受刑者とケンカして49日間にわたって独房に入れられてしまったというエピソードや、現在の気持ちなどについて、赤裸々に語った。
ジョーンズいわく:「わたしは長いこと、多くの人々を失望させたことを心から反省してきましたが、前に進むときが来ました。受け入れがたいという人もいるかもしれませんが、それがわたしの気持ちです。ずっと、公の場から離れることにしてきましたが、今では自分に何ができるか考えつつ、人前に出るようにしています」
もちろん、ジョーンズは事実を子供たちに伝えるのが辛いことであると理解している:「当時、子供たちは小さかったのですが、いずれ母の身に何が起きたのか知ることになるでしょう」
ジョーンズはさらに、「過去に戻って物事を変えることはできません。しかし、たとえ批判されても、勇気を持たなければならないということを子供たちに示すため、ここにやってきました」とした。