ネイマールの派手な財産の使いみちとは?
ネイマールは世界でもっとも高額な報酬を得ている選手の一人だ。『フォーブス』誌によると、彼の資産は約8億6,000万ドルにのぼるという。ネイマールはそのお金を何に使っているのだろう?
2023年8月、サウジアラビアのアル・ヒラルへの移籍が発表されたネイマール。サッカー選手移籍情報サイト「transfermarkt.com」によると、移籍金は9,000万ユーロ(約140億円)だったという。
巨額なのは移籍金だけではない。ブラジル紙『O Globo』は当時、ネイマールがサウジアラビアで年間3億2,000万ユーロ(約500億円)稼ぐと報じだのだ。
クラブは移籍の特典として、ネイマールに複数の高級車を用意することになった。CNNによると、彼がリクエストした車はたとえば、ランボルギーニ・ウラカンSTO(33万4,695ドル)、アストンマーティンDBX(18万9,900ドル)、ベントレー・コンチネンタルGT(24万300ドル)などである。
家族のふだん使いには、ネイマールはメルセデス・ベンツ・Gクラス(高級SUV)の4つのモデルを所望した。もちろん運転手つきである。
経済的な余裕があるネイマールは贅沢品を多数所有しており、800万ドル(約10億円)相当の豪華クルーザーもそのひとつ。『フォーブス』誌によると、年に12万ドル(約1,800万円)がこの船の維持費にあてられているという。
これはイタリアの高級クルーザーメーカーによる「アジムット78」で、ネイマールはそれを2012年に手に入れた。ゲストルームが3つ、ダイニングルーム、8人がけのソファ、キッチン、そしてダブルベッドが置かれたオーナーズルームは完全防音となっている。
ネイマールは新しく手に入れたアイテムをときどきSNS上で報告している。あるときには「新しくできた子ども」としてロールス・ロイスの最高峰ファントム・シリーズIIをお披露目した。日本での価格は6,050万円から。
写真:Reproducción/Instagram
むろん、空への憧れもカタチにしている。スペイン紙『エル・ムンド』によると、ネイマールは2019年におよそ1,300万ユーロ(約20億円)相当のヘリコプターを購入した。
ヘリコプターはエアバス・ヘリコプターズ社と川崎重工が国をまたいで共同開発したH-145という機種で、それをさらにメルセデス・ベンツがカスタムしているという。機体尾部には「NJR」(ネイマール・ジュニア)の文字が見える。
ネイマールはダッソー社のビジネスジェット機「Falcon 900LX」も所有しており、その額は4,400万ドル(約66億円)と見積もられている。もう一機のビジネスジェット「セスナ・サイテーション・ソブリン」も910万ドル(約13億円)を下らない。
母国ブラジルにおける資産運用にもぬかりはない。ネイマールはリオデジャネイロ州南西部のビーチをのぞむ港町マンガラチバ(Mangaratiba)にたたずむ最も高価な邸宅の一つを所有している。敷地には複数のプール、6つのスイート、ヘリポート、テニスコート……。
写真:Reproducción/Instagram
サンタカタリーナ州の都市バウネアーリオ・コンボリウーは海外からも多くの観光客が訪れる街で、超高層ホテルやマンションが立ち並ぶさまから「ブラジルのドバイ」と呼ばれるエリアになっている。ネイマールはその地の4フロアからなるペントハウスに巨額の投資を行った。この不動産、通称「Neyplex」の価値は2,000万レアル(約6億円)を下らないとされている。
写真:Reproducción/Instagram
そのペントハウスが入っているのはヨットハウス・レジデンス・クラブという名の超高層ビルである。地上281メートル、81階建てのこの建造物はウェブサイト「SkyscraperCity.com」によると、ブラジルで二番目に高い建物だという。
写真:Divulgación
ネイマールは身だしなみにもお金をかける。合わせて30万レアル(約900万円)ほどの高級ブランドで固めていたり、25万レアル(約700万円)相当のロレックスを腕に着けたりしている姿がこれまで目にされている。
写真:Instagram
よく知られたことだが、ネイマールは友人たちと一堂に会して大騒ぎするのが大好きだ。マンガラチバの広大な邸宅で催すパーテイーはとくに有名で人気がある。
写真:Instagram
2023年にネイマールは、「ネイマール沖に出る(Ney em Alto Mar)」と題したツアーを企画した。サンパウロ州沿岸を通るプライベートクルーズで、大勢の有名人が参加した。
写真:'Ney em Alto Mar' / Twitter Neymar
しかし、ピッチ外のネイマールは豪華な資産だけで注目されているのではない。彼はまた、サッカースクール「Instituto Projeto Neymar Jr.」をつうじて社会貢献にも力を注いでいることでも知られているのだ。
写真:instituteneymarjr.org.br
この民間非営利団体は、団体HPによると、「社会的弱者と呼ばれるような状況にある子供たちと青少年、その家族に対して機会を提供する」という活動目標を掲げている。
活動拠点となる施設・サッカーコートはサンパウロ州プライア・グランデに位置しており、じつはネイマールもかつてその界隈に家族と共に暮らしていたことがある。ネイマールはこの施設ができた当時、『Quem』誌に次のように語った:「この高台から地区を見下ろすのはとても誇らしい。こうしていると、たくさんのことが頭をよぎる。胸の思いは言葉にできそうもない」
写真:YouTube
さらに次のように付け加えた:「この辺りには貧困家庭が多いから、施設をここに作ることができて誇りに思うし、恩返しができて何よりだ。ここのストリートでは相当長く過ごしたし、近所のみんなによくしてもらったからね」