パリオリンピックの真の勝者は? 人口比から見るメダル獲得数ランキング

アメリカと中国が金メダル獲得数でならぶ
人口をメダル獲得数で割ってランキング化
メダルの色ごとにポイントを設定して計算
日本の場合には?
10位:アイルランド
9位:オランダ
8位:ハンガリー
7位:ジャマイカ
6位:オーストラリア
5位:スロベニア
4位:ニュージーランド
3位:グレナダ
2位:セントルシア
1位:ドミニカ共和国
最下位はインドに
金メダルだけに限定したランキングでは?
最も印象に残ったのは国はどこだろうか
アメリカと中国が金メダル獲得数でならぶ

パリオリンピックではアメリカ合衆国と中国がともに40個の金メダルを獲得し、同数で1位になった。3位に入った日本(20個)の2倍の金メダル数であることを考えれば両国の成績は、圧倒的に思える。

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人口をメダル獲得数で割ってランキング化

しかし、人口が10億人超の中国からトップアスリートが数多く輩出されるのは当然とも言えるかもしれない。そこで公平を期するため、各国の人口をメダル獲得数で割ってランキングにしてみよう。

メダルの色ごとにポイントを設定して計算

できるだけ公平な順位にするため、メダルの種類に応じてポイントを加算する方式を採用する。米紙『ニューヨーク・タイムズ』も使っている方式に則り、金メダルは4ポイント、銀メダルは2ポイント、銅メダルは1ポイントとして総得点を計算。つまり、金メダルは銅メダル4つ分の価値があるという計算だ。この合計ポイント数を獲得メダル数と見立て、人口何人につき1人メダリストがいるか割り出す。

 

日本の場合には?

例えば、日本は今回のオリンピックで金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個を獲得。前出のポイントになおすと117個分のメダルを獲得した計算に。日本の人口は約1億2,385万人だから、日本には105万8,547人につき1人のメダリストがいる計算になる。この数字を各国と比較し、ランキングにしてみよう。

10位:アイルランド

アイルランドにとって、パリオリンピックは史上最高のオリンピックとなった。人口当たりのメダル数で順位を決めた場合には、10位にランクイン。人口528万1,600人のアイルランドは、金メダル4個と銅メダル3個を獲得。各メダルをポイントに換算して計算すると、人口27万7,978人あたり1個のメダルを獲得した計算になる。

9位:オランダ

ボートとホッケーの強豪国オランダは金メダル数は6位だったが、人口あたりのメダル数だと9位となった。人口1,797万7,676人に対し、金メダル15個、銀メダル7個、銅メダル12個を獲得。ポイント換算すると、23万9,702人あたり1人のメダリストがいる計算となる。

8位:ハンガリー

一方、ハンガリーは金メダル6個、銀メダル7個、銅メダル6個を獲得し、人口958万4,627人に対してのメダル数では8位にランクイン。これは、23万9,615人あたり1個のメダルを獲得した計算になる。

7位:ジャマイカ

ジャマイカは人口に対するメダル数のランキングで、2008年以降ほぼすべてのオリンピックでトップを獲得してきたが、パリではこれまでほどの好成績を収めることができなかった。人口282万5,544人の島国ジャマイカは、金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル2個を獲得。23万5,462人あたり1個のメダルを獲得した計算で、7位となった。

6位:オーストラリア

オーストラリア代表は前評判を上回る活躍を見せ、金メダル数では4位となった。今大会のサプライズの一つだったが、人口当たりのメダル数のランキングでは6位。人口2,736万4,621人に対して、金メダル18個、銀メダル19個、銅メダル16個を獲得。22万8,038人当たり1個のメダルを得た計算になる。

5位:スロベニア

スロベニアは金メダル2個、銀メダル1個で5位にランクイン。中央ヨーロッパに位置するスロベニアは人口212万3,949人。21万2,394人あたり1個のメダルを獲得している計算になる。

4位:ニュージーランド

人口533万8,900人のニュージーランドは、金メダル10個、銀メダル7個、銅メダル3個という素晴らしい成績を収めた。金メダル獲得数では11位だが、人口比では4位という結果に。12万1,338人あたり1個のメダルを獲得するという好成績だった。

3位:グレナダ

名だたるスポーツ強豪国を抑えて3位にランクインしたのはカリブ海の島国グレナダ。銅メダルを2個獲得したグレナダの人口はわずか11万2,579人で、人口比にすると人口5万6,289人のうち1人にメダリストがいる計算になる。

2位:セントルシア

同じくカリブ海諸国から、セントルシアが2位にランクイン。人口は18万4,100人だが、金メダル1個、銀メダル1個を獲得。これは3万0,683人に1人メダリストを輩出している計算になる。

1位:ドミニカ共和国

1位に輝いたのは、やはりカリブ海諸国のドミニカ共和国。人口6万7,408人のドミニカ共和国だが、金メダル1個を獲得。ポイントに換算すると、1万6,852人あたり1個のメダルに相当する。

最下位はインドに

残念ながらこのランキングで最下位となったのは、人口14億491万人を抱えるインド。銀メダル1個、銅メダル4個という結果で、人口2億3,415万1,666人あたりメダル1個に相当する。スポーツの強さは歴史や文化などさまざまなものに左右されるため、人口の多さがメダル数に直結するとは限らないようだ。

金メダルだけに限定したランキングでは?

金メダルに限定した人口比でのメダル獲得数トップ10は以下のようになっている。1位:ドミニカ共和国、2位:セントルシア、3位:ニュージーランド、4位:スロベニア、5位:アイルランド、6位:オランダ、7位:オーストラリア、8位:バーレーン、9位:ハンガリー、10位:クロアチア。

最も印象に残ったのは国はどこだろうか

各国が白熱したメダル争いを繰り広げたパリオリンピック。人口あたりのメダリストの数を見ると、メダル数のランキングとは違った印象をもつかもしれない。パリオリンピックで一番印象に残った国はどこだろうか。

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