4年後のロサンゼルス大会に向けてリベンジを誓うアスリートたち
夏を盛り上げたパリ五輪では日本勢も大健闘し、過去最多となる20個の金メダルを獲得した。しかし、そんな輝かしい勝者の陰には敗者がいる。今回はメダルを期待されたものの思うような結果を残せなかった男性アスリートたちにスポットを当てていこう。
史上最年少の16歳で日本一になると、翌年の世界選手権(2021年)で3回転宙返りを7本入れる「難易度世界記録」を樹立して銀メダルを獲得。さらに2022年のワールドカップを制し、初出場となったパリ五輪ではトランポリン日本勢初となるメダルが期待されていた。
しかし、予選でミスを連発し最下位の16位に沈んでしまう。西岡選手は自身のインスタグラムで「初オリンピック最下位からのスタート」でリベンジを誓った。
「できることはすべてやって挑みました。結果は16位。本番が終わって色々と考えたり、また4年後かと思ったりもしましたがこのオリンピック期間凄く楽しかったです......日本人初となるメダル獲得は難しく簡単ではありませんが、前例がないことに挑戦するのは良い事だと思ってます」
史上最年少(14歳)でワールドツアーを制してから、世界のTOP選手として活躍し続けている張本選手。2022年には日本男子世界ランキング歴代最高位となる2位を記録し、2大会連続での五輪出場を決めた。日本のエースとして臨んだパリ五輪では金メダルを期待されていたが、出場した3種目のいずれも表彰台には届かなかった。
『日刊スポーツ』紙が張本選手のコメントを報じた:「一生、悔いは残るけれど、これがスポーツの素晴らしさなのかな。負けがあるから、勝った時にうれしい。そう考えるしかない」
すでに張本選手は次の試合を見据えている。自身のインスタグラムにこう綴った:「『結果』はコントロールできなくても、『努力』はスポーツ選手ができる最善の仕事です。どんな結果になろうが試合が終わればまた努力する、努力してまた次の試合に向かう。ずっとその繰り返しです」
男子200mバタフライの本多選手は、19歳で初出場した東京五輪で銀メダル、その後の世界水泳選手権で2大会連続の銅メダル、そして2024年の同大会でついに金メダルを獲得。日本のエースとしてパリ五輪に挑むも全体22位で予選敗退となってしまった。
レース後のインタビューでこう語った:「このタイムでは悔しさもないし、虚無感という感じ…… 緊張でここまで体がすくむとは思わなくて、ちょっと、自分でもどう回答していいか分からない状況です」
それでも本田選手は前を向き歩み始める。自身のインスタグラムにこうコメントを残した:「悔しい気持ちや自分の無力さ、今まで感じたことのない感情がありますが、この気持ちの全てをしっかり噛み締めます......新たな自分になれるようこれからも精進してまいります」