アメリカンフットボール選手は8割が破産するってほんと?:せっかく成功したのに無一文になった選手たち

高給取りなのに破産するアメフト選手たち
1. トラヴィス・ヘンリー
損失額は2,250万ドル
2. アンドレ・ライズン
損失額は2,000万ドル
3. ダーモンティ・ドーソン
損失額は7,000万ドルすべて
保安官事務所がドーソン宅を売却
4. クリス・マカリスター
破産の経緯は謎
5. クリントン・ポーティス
カジノ投資に失敗
6. デュース・マカリスター
2番目に高い年俸
高級車ビジネスで失敗
破産宣告
7. テレル・オーウェンス
全財産を失ったオーウェンス
8. マーク・ブルネル
あっという間に使い果たす
ハンバーガーチェーン「Whataburger」も……
9. ジョニー・ユナイタス
同世代を代表するクォーターバック
ビジネスマン失格
ついに破産
10. ダン・マリーノ
ニュースとなった倒産劇
 損失額は1,360万ドル
11. マイケル・ヴィック
1億3000万ドルを失うも「自業自得」
高給取りなのに破産するアメフト選手たち

お金で失敗しがちなアメフト選手たち。NFL選手の80%が引退後に破産するという『Sports Illustrated』誌の調査結果もあるほどだ。そこで今回は、とりわけ大金を失ったアメフト選手たちにズームイン。詐欺の被害者もいれば、自己責任としか言いようもないケースも……

 

1. トラヴィス・ヘンリー

現役引退するや否や破産してしまったことで知られるトラヴィス・ヘンリー。2,250万ドルという莫大な財産を築き上げていたが、それをあっという間に失ってしまったのだ。

損失額は2,250万ドル

ヘンリーは10人の女性と の間に11人の子供をもうけており、『ニューヨーク・タイムズ』紙が2009年に報じたところによれば、彼の養育費は年間17万ドルにも上ったとされている。加えて麻薬密売で罰金も科されており、破産に至った経緯は容易に想像がつく。

 

2. アンドレ・ライズン

グリーンベイ・パッカーズの選手としてプロボウルに5度出場、スーパーボウルで優勝するなど、12年にわたる輝かしいキャリアを築き上げた名ワイドレシーバー、アンドレ・ライズン。1989年にドラフト指名されてから引退するまでの間に、1,917万ドルを稼ぎ上げている。

損失額は2,000万ドル

1997年に破産申請したライズンは高額な養育費を嘆いたが、本当の問題は金使いの荒さだった。スポーツチャンネル「ESPN」のインタビューの中で、ライズンはジュエリーに100万ドルもつぎ込んだほか、チームメイトを喜ばせるために数十万ドルを費やしたことを明かしている。

 

 

3. ダーモンティ・ドーソン

13年間のキャリアを通じて大成功を収めたダーモンティ・ドーソン。プロボウルに7度出場したほかオールプロにも6度選出されており、2012年にはプロフットボールの殿堂入りを果たした。現役時代を通して数千万ドルを稼ぎ上げたとされる。

損失額は7,000万ドルすべて

7,000万ドルという大金を失う羽目になったドーソンだが、悲しいことに本人のせいではなかった。2008年にサブプライム住宅ローン危機が発生する前から、ドーソンは複数のパートナーと提携して不動産投資による資産運用を行っていた。ところが、そのすべてにおいて経営権は彼の手になかったのだ。

 

保安官事務所がドーソン宅を売却

2008年のサブプライム住宅ローン危機のあおりで、全てを失ったドーソン。2010年に破産申請をした際には、推定7,000万ドルあった資産の価値がわずか142万ドルまで暴落してしまっていたという。

4. クリス・マカリスター

レイブンズの元コーナーバック、クリス・マカリスターが破産したNFL選手リストに名を連ねているのは意外かもしれない。キャリアを通じて5,500万ドルも稼いだといのに、どうしてそんな大金を失ってしまったのだろうか?

 

破産の経緯は謎

エンタメサイト「TMZ」は2011年、マカリスターが「冗談のような破産をし、両親と暮らしている」と伝えた。一体どのようにして5,500万ドルもの資産を失ったのかは明らかでないが、2009年に200万ドルのローンの不履行で訴えられたときに凋落が始まっていたのかもしれない。

5. クリントン・ポーティス

NFL屈指のパワフルなランニングバックとして、現役時代にはフィールド内を1万メートル以上も走破したというクリントン・ポーティス。80回のタッチダウンを記録し、引退までに4,310万ドルを稼いだとされる。

カジノ投資に失敗

ファイナンシャル・アドバイザーだったジェフ・ルービンとジネシュ・ブラマットの口車に乗せられてアラバマ州のカジノに投資した結果、310万ドルを損失。アメリカ合衆国内国歳入庁やボルガタ・カジノ、さらに母親に数十万ドルの借金を負うこととなった。

6. デュース・マカリスター

現役時代を通してデュース・マカリスターほど稼いだニューオーリンズ・セインツの選手は、他にいない。

2番目に高い年俸

ニューオーリンズ・セインツと5,320万ドルで選手契約を結んだマカリスターは、NFLでも2番目に高い年俸を受け取ることとなったのだ。

 

高級車ビジネスで失敗

マカリスターが巨額の資産を失うに至った経緯を追跡するのは、少々難しい。しかし、高級車ビジネスに投資し、660万ドル以上の負債を作ってしまったことが発端だったようだ。

 

破産宣告

ウェブサイト「NOLA.com」 によれば、マカリスターは2009 年に破産宣告を行い、ニューオーリンズに所有していた自宅は2011年にセントチャールズ郡保安官事務所によって88万ドルで競売にかけられたという。

7. テレル・オーウェンス

同世代の選手たちの中で飛びぬけていたばかりか、NFL史上でもトップクラスのワイドレシーバーだったテレル・オーウェンス。キャリアを通じて、8,000万ドル以上という巨万の富を築き上げたのも納得だ。

 

 

全財産を失ったオーウェンス

しかし、ウェブサイト「sportscasting.com」によれば、オーウェンスは「稚拙な判断を繰り返した結果、8,000万ドルあった純資産のほとんど全てを失ってしまったようだ」とのこと。

 

8. マーク・ブルネル

NFL屈指のクォーターバックとして活躍したマーク・ブルネル。その報酬として5,000万ドルもの大金を手にしていたが……

あっという間に使い果たす

2011年に引退したブルネルはなんと、年内に資産を使い果たしてしまった。一体どうやって?一言でいえば、資産管理の術を知らなかったのだろう。

 

ハンバーガーチェーン「Whataburger」も……

大邸宅の建設に数千万ドルをつぎ込んだ上、不動産取引でも同じくらい巨額の損失を出してしまったブルネル。2008年のサブプライム住宅ローン危機で全財産を失い、ハンバーガーチェーン「Whataburger」に投資した900万ドルもフイにしてしまった。

9. ジョニー・ユナイタス

散々なアメフト界デビューに見舞われたジョニー・ユナイタス。ピッツバーグ・スティーラーズに入団したものの、試合に出場する機会をもらえないまま解雇されてしまったのだ。

 

同世代を代表するクォーターバック

しかし、セミプロとしては中々の成績を収めていたことに目を付けたボルチモア・コルツに契約をもちかけられ、ユナイタスの運命は一転。華麗なクォーターバックとして、フィールドでの大活躍が始まったのだ。

 

ビジネスマン失格

しかし、ビジネスマンとしての資質には恵まれていなかったようで、企業を買収するたびに大失敗。そして、ついに破産へと至ることに……

 

ついに破産

電子機器に用いられるプリント基板の製作会社「National Circuits」を530万ドルで買収したが、これが不調に終わり、 1991年に破産申請せざるを得なくなってしまった。

10. ダン・マリーノ

リーディングパサーを5度にわたって獲得する活躍を見せたダン・マリーノが、現役時代に築き上げた巨万の富をよもや失うことになろうとは、誰も思ってもみなかったはずだ。

ニュースとなった倒産劇

2012年に映像制作会社のデジタル・ドメインが倒産、あおりを受けたマリーノも数千万ドルを失い紙面を賑わせることとなった。

損失額は1,360万ドル

幸運にも資産の一部を回収することができたマリーノだが、それでも1,360万ドルという大金を失ったと言われている。

11. マイケル・ヴィック

巨万の富ばかりか、選手生命やアメフトファンからの敬意まで失うことになってしまったマイケル・ヴィック。

1億3000万ドルを失うも「自業自得」

ヴィックはクォーターバックというポジションに革命を起こした希代のNFL選手だった。しかし、違法な闘犬の運営に関わっていることが発覚、1億3000万ドルの全財産を失う羽目に。ニュース番組『60ミニッツ』のインタビューでは、「自業自得」だったとコメントしている。

 

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