ひた隠しにしていた二重生活が発覚、マンチェスター・シティFCのカイル・ウォーカー
とんでもない恋愛スキャンダルの渦中の人となってしまったカイル・ウォーカー。2023年末に、2人の女性と二重生活を送っていたことが発覚。しかも、どちらの女性とも複数の子供をもうけていたとあって、世界中のメディアによるセンセーショナルな報道はやむ気配がない。
マンチェスター・シティFCおよびイングランド代表での目覚ましいプレーでサッカーファンの心を掴んできたウォーカー。ところが、衝撃のプライベート生活が明かされたために、別の意味で英国中の注目を浴びることになってしまった。
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さて、気になるお相手は一体、誰なのだろう? まず、ウォーカーにはアニー・キルナーという妻がいる。12年間の交際を経て2021年に極秘結婚し、3人の子供が誕生。キルナーは現在、4人目を妊娠中だ。一方、もうひとりのパートナー、ローリン・グッドマンとの間にも子供が1人いる上、2人目が誕生予定だというから驚きだ。
ウォーカーはこの秘密を隠しおおせていたが、当のローリン・グッドマンがすべてをぶちまけたことで、ついに世間の知るところとなった。『ザ・サン』紙によれば、グッドマンがアニー・キルナ―に直接電話を掛ける決意を固めたころ、ウォーカーはプレミアリーグのエヴァートン戦に向けてチームメイトとともに移動中だったという。
グッドマンはさらに、『ザ・サン』紙上で事のあらましをこう語っている:「私はカイル・ウォーカーに言いました。この子の父はあなただってこと、アニーに知らせなくちゃ。ほかに子供がいることもね。2024年はのびのびと迎えたいもの。誰だって自分の置かれている状況がわかれば、大人の対応をすることができるでしょう?」
グッドマンいわく:「アニーをこれ以上苦しめたくなかったし、悪人になるのはイヤでした。でも、カイルが弱気すぎたので、私があの人に言うしかなかったんです。アニーはことが公になる前に真実を知る必要がありました」
グッドマンはまた、当時の状況について「カイル・ウォーカーは真実を隠しおおせていい気になっていましたが、実は家庭を2つ持っているなんてアニーが知ったらどうなるか不安だったようです。私も2人が離婚したり苦悩したりするのを望んでいたわけではありません。でも、私たち全員のために、この状況を明かす必要があったんです」とコメントしている。
しかし、これが3年間続いたアニー・キルナーとの結婚生活に破綻をもたらしたことは言うまでもない。こうして、サッカー史上稀に見る一大スキャンダルが幕を開けることとなった。
キルナーが離婚を公表した数日後、『ザ・サン』紙上で事件について白状し、不倫に走ってしまったことを後悔する様子を見せたのはほかならぬカイル・ウォーカーだった。いわく:「アニーと私にとってはゆっくりとした死のようなものでした。ローリンとの間に子供をつくって、”親友”を傷つけてしまったのが残念でなりません」
ウォーカーはさらに、「心からソウルメイトだと思っていた人を傷つけてしまいました。彼女は私の右腕なんです。本人にはわかってもらえないかもしれませんが…… 私が反省していることはアニーも知っています。家族としてはあってはならないことですから。アニーと子供たちだけでなく、両親や祖母まで失望させてしまいました」と述べ、後悔しきりといった様子。
『ザ・サン』紙のインタビューでウォーカーは、「このひどい出来事のせいで、ただただ小さく背を丸めて眠りたいと思う日もありました。責めを負うべきなのは私だけです。責任があるのをわかった上で、誤った選択をしてしまったんです。だから、私は自分の間違いを認めなくてはいけません」とコメント。
ウォーカーによれば、グッドマンと知り合ったのは「20歳か21歳のころ」で、その後はずっとただの友人同士だったという。そして、「2020年に深い仲になってしまった」ものの、本人いわく「ローリン・グッドマンと交際していたことはない」らしい。
2023年7月、ウォーカーはFCバイエルン・ミュンヘンへの移籍が内定しており、ドロドロの三角関係から逃げおおせるかに見えた。ところが、実際にはマンチェスター・シティFCに残留することになってしまった。ウォーカーいわく、10月にグッドマンが2人目の妊娠を明かし、アニーに真実を話すよう要求したことで事態が一層こじれたらしい。
ウォーカーいわく:「時間ばかりが過ぎてゆくのはわかっていました。でも、アニーには言うまいと決心したんです。自分のことしか考えていませんでした。彼女や子供たちと離れたくなかったので、言わなかったのです。アニーには知る権利があったのに、伝えなかったことを後悔しています…… 後ろめたい気持ちを晴らすか家族を失うか、板挟みでした」
ところが、事件はこれで終わりではなかった。『ザ・サン』紙が、ウォーカーは二重生活どころか、実は三重生活を送っていたとすっぱ抜いたのだ。キルナーと結婚しグッドマンと浮気しながら、さらに別の女性とも関係を持っていたということになるが、この人物の身元は明かされていない。
『ザ・サン』紙がウォーカーに近しい人物から仕入れた情報によれば、ウォーカーは2019年1月にクラブでこの女性と知り合い、4ヵ月後には一時的にキルナーとの交際が途絶えることになったそうだ。この女性との関係は2021年9月まで続いたとのこと。情報提供者は「それでもまだ、カイルにはサッカーにあてる活力が残っていたのだから驚きです」と呆れ気味だ。
さらにややこしいことに、不倫相手のローリン・グッドマンがInstagramの「ストーリーズ」を通じ、事件発覚のいきさつについて前言撤回。ウォーカーとの間に第2子ができたという情報をリークしたのは自分ではないと主張したのだ:「カイルがこの娘の父親だと言ったことは一度もありません。プライベートな話ですから」
『デイリー・メール』紙によれば、グッドマンはこの件について、ウォーカー夫妻が「情報戦」を制するために雇った広報担当者のレイチェル・モンクを名指しで非難。いわく:「そのことは私の知らないところで、同意なしに拡散されてしまいました。モンクが仕掛けたPR戦略の一環だったのでしょう」
『デイリー・メール』紙上で、グッドマンは「私と子供たちに対する中傷キャンペーンが始まってしまった」が、これは「フェイクニュース」に基づくものだと嘆いている。とりわけ、彼女を傷つけたのは『ザ・サン』紙上でウォーカーが行った発言だった。
グッドマンいわく:「赤の他人には何を言われようと構いません。しかし、子供たちの父親にあんなことを言われるのは、ひどすぎます。母親として、もっとも辛い思いをさせられました。目に入れても痛くない素晴らしい子供たちが、いつかあの発言や動画に触れることになると思うとぞっとします」
ここで、ウォーカーの元妻アニー・キルナー(写真)の妹、シアンが参戦。『デイリー・メール』紙のインタビューに応じ、グッドマンに対する不快感をあらわにしたのだ。ことの発端は、スペインを旅行したグッドマンが息子のカイロとともに動画を撮影し、その中で息子の「きょうだい」に触れたことだったようだ。
シアン・キルナーはInstagramを通して次のようにコメント:「あなた(グッドマン)は注目を浴びるためだけに、そこまで下劣になれるんですか。異母きょうだいに会うチャンスを作ってもらったのに、自分から拒絶しましたよね?(中略)子供たちのためではありません。あなたはいつも自分のことばかりですから。おかげで、私は姉を解放してあげてほしいとお願いする羽目になりましたが、今度は甥や姪まで。オンラインいじめはもうたくさんです」
ウォーカーのスキャンダルは日を追うごとにますます燃え広がっており、ついにピッチ上でのトラブルに発展。2月に行われたブレントフォード戦でフランス人ストライカーのニール・モペイがウォーカーのプライベートを揶揄したことから、試合中に口論になってしまったのだ。ウォーカーは主審に向かって「あいつは俺の子供の悪口を言った! 1度じゃない、2度だ。ぶちのめしてやる!」と叫ぶ有様だった。
実は、カイル・ウォーカーはこれまでにも数々のスキャンダルを巻き起こしており、女性問題をめぐる大炎上は時間の問題だったはずだ。
たとえば、アニー・キルナーと結婚する2年前の2019年、ウォーカーは一時的にキルナーと破局していたが、これ幸いとリアリティ番組の人気者ローラ・ブラウンやローリン・グッドマンと浮名を流したのだ。このとき、グッドマンとの間に第1子が誕生することとなるが、後に妻となるキルナーはそのことを知る由もなかった。
2016年にはイングランド代表チームのメンバーとしてUEFA欧州選手権に向け集中トレーニングに臨んだが、このとき『プレイボーイ』誌のモデル、カーラ・ハウといかがわしいメッセージのやり取りをしていたことが発覚。さらに、2020年にはコロナ禍による外出制限を無視して、2人のコールガールとパーティーに興じていたことを『ザ・サン』紙に暴露されてしまった。
そして、2023年3月には『ザ・サン』紙がまたしてもウォーカーの浮気現場をキャッチ。このとき公開された動画には、ウォーカーがマンチェスターのパブで下半身を露わにしながら若い女性にキスする様子が捉えられていた。
相次ぐスキャンダルの末、ついに秘密の二重(三重?)生活が発覚し、複数の女性たちと6人も子供をつくっていたことがバレてしまったカイル・ウォーカー。子供たちがウォーカーのしでかした無軌道のせいで、ツケを払わされるような事態にならなければよいのだが……