10年前に事故に遭ったミハエル・シューマッハ：所持品が約4億円で落札される
F1界の伝説
ミハエル・シューマッハは90年代から2000年代にかけてF1で活躍し、世界選手権で通算7度の優勝に輝いた伝説のレーサーだ。2012年に現役を引退したものの、翌年にスキー事故に遭い、脳に重度の損傷を負った。
所持品がオークションに
2023年8月から9月にかけてその所持品が競売にかけられ、落札額が全体で260万ドル（3億8000万円）を超えたという。シューマッハは現在もFI界のスターであり続けているようだ。
長期にわたりレース界に君臨
1969年1月3日、ドイツのフュルト・ヘルミュールハイムで生まれたシューマッハ。長きにわたりトップレーサーとして君臨し、1991年から2006年、2010年から2012年にかけて、F1レースに308回出走した。
圧倒的な記録
シューマッハの生み出した記録には、誰もが感銘を受けずにいられない。7度のワールドチャンピオン獲得（うち5回は連続）、ファステストラップを77回獲得。ルイス・ハミルトンによって記録はいくつか塗り替えられたが、それでもシューマッハの功績は忘れられていない。
F1デビュー
1991年、シューマッハはF1コンストラクター「ジョーダン・グランプリ」のドライバーとしてベルギーGPでF1デビューを果たすと、すぐに「ベネトン・フォーミュラ」に移籍した。
フェラーリに移籍
大きな変化は1996年にやってくる。ついにフェラーリに移籍するのだ。フェラーリには2006年まで在籍し、2000年から2004年にかけて、立て続けに5度のワールドチャンピオンを獲得する。そして2006年を区切りに、一度目の引退を発表する。
引退と復帰
輝かしいキャリアは休息で一時中断されたが、2010年にF1復帰。今回のチームはメルセデスだった。サーキットに戻ってきたシューマッハは少しずつ勘をとりもどし、表彰台に返り咲いた。
スキー事故
ところが2013年12月、悲劇が起こる。スキー事故で頭部に大怪我を負ってしまったのだ。現在も治療が続けられているが、健康状態についてはわずかな情報しか明かされていない。
オンラインオークション
ただ、一つはっきりしていることがある。F1ファンは今もシューマッハを愛しているということだ。そのことはRMサザビーズが主催したオンラインオークションによって、目に見える形で示された。シューマッハゆかりのアイテム159点が、あわせて3億8,000万円以上で落札されたのである。これは事前の予想を70%も上回る売り上げだったという。
「フルスロットル：シューマッハ・コレクション」
このオークションは「フルスロットル：シューマッハ・コレクション」と題して行われ、ヘルメットやTシャツ、キャップ、グローブ、シューズ、シャンパンボトルなど、さまざまなグッズが出品された。
ヘルメットに1,700万円
なかでも最も高値がついたアイテムは、ヘルメットだった。ワールドチャンピオンを獲得した2003年のもので、シューマッハはこのヘルメットをドイツGPで着用したとされている。バイザーには彼のサインが入っている。
RMサザビーズのウェブサイトによると、この特別なヘルメットはそれだけで12万ドル（およそ1,700万円）の値が付いたとのこと。一方、最も低い値段で落札されたのは、シューマッハの手書きの礼状（写真立て入り、84ドル）だった。
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