ユヴェントスに移籍したアリーシャ・レーマンが恋人との賃金格差を暴露

女子サッカー界のスター
カップルそろって移籍
ドウグラス・ルイスが掲げた契約条件
賃金格差の是正を訴える
「同じ仕事をしているのに桁違い」
レーマンのコメント
女子サッカーを擁護
2024年にもなって……
交際相手との格差
SNSではレーマンの方が格上
レーマンのフォロワー数は1,000万人単位
「スターのような生活はしていない」
「ふつうの人と変わりない生活」
SNSの利用法
「サッカーは人生のすべて」
成長する女子サッカーの象徴
女子サッカー界のスター

女子サッカー界のスター選手として、多数のSNSフォロワーを抱えるアリーシャ・レーマン。その知名度を活かして、スポーツ界に根強くのこる賃金の男女格差是正を訴えている。

カップルそろって移籍

スポーツメディア「EssentiallySports」によれば、レーマンは2024年1月にブラジル出身のサッカー選手で恋人のドウグラス・ルイスともどもアストン・ヴィラを去り、ユヴェントスに移籍。3年契約を結んだという。スター選手同士のカップルがそろって同じクラブ(もちろん、男女で部門は別だが)に移籍するのは異例だ。

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ドウグラス・ルイスが掲げた契約条件

ユヴェントスがミッドフィールダーとして活躍するドウグラス・ルイスを求めたのは、主力ラインを強化するという目的からだった。ちなみに、ユヴェントスのオフィシャルサイトによれば、ルイスは契約に当たって、恋人のユヴェントス入団を条件として挙げたのだそうだ。もちろん、レーマンも女子サッカー界きってのフォワードであり、ユヴェントスとしては一石二鳥と言ったところだろう。

 

賃金格差の是正を訴える

しかし、イタリアにやって来たレーマンは、ルイスの契約金と自身の契約金の格差に憤慨し、堂々と是正を求めることにした。

「同じ仕事をしているのに桁違い」

イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューに対し、レーマンは次のように語っている:「誰だって平等な給料を求めるものでしょう。帰宅してドウグラスと話し合い、これは不公平だと憤慨したことが何度もあります。同じ仕事をしているのに、彼とは契約金が桁違いなんです」

 

レーマンのコメント

レーマンはさらに、「女性だからって、こんな仕打ちは驚くばかりです。平等な賃金への道のりは遠く、実現しない可能性もあります。長い時間に加えて、是正を求める多くの人々の決意も必要となるでしょう」と付け加えた。

 

女子サッカーを擁護

レーマンはまた、「これは不公平です。女子サッカーをからかう人がいたら、『(女子サッカーの)試合を観たことがありますか?』と尋ねることにしています。たいてい、観たことがないわけですが」と述べ、女子サッカーを擁護。

2024年にもなって……

「試合を観れば、女子サッカー選手も情熱をもって巧みにプレーしていることがわかるはずです。2024年にもなってそんな考えを持っている人がいるのは理解できません。きっと、森の奥でうたたねでもしているんじゃないでしょうか」と続けた。

 

 

交際相手との格差

サッカー情報サイト「Transfermarkt」によれば、ドウグラス・ルイスは5,150万ユーロ(およそ89億円)の契約金でユヴェントスに移籍したが、レーマンの契約金は50万ユーロ(およそ7,900万ほど)に留まっている。また、サッカー記者のマウロ・ムンノ氏によれば、ルイスが年間850万ドルを手にしているのに対し、レーマンの収入はスポンサー契約を別にして7万ユーロに過ぎなかったそうだ(ただし、レーマンの現時点での収入は不明)。

SNSではレーマンの方が格上

ルイスも男子サッカー界では知名度が高く、名門ユヴェントスのミッドフィールダーだけあって、世界各地にファンを抱えている。けれども、SNSにおける人気という意味ではレーマンの方がはるかに格上だ。

レーマンのフォロワー数は1,000万人単位

実際、レーマンはInstagramフォロワーおよそ1,700万人、TikTokフォロワー1,100万人あまりを抱えているが、ルイスのInstagramフォロワーは150万人に留まっている。つまり、SNSにおけるレーマンの人気はユヴェントスの利益になっているはずなのだが……

「スターのような生活はしていない」

とはいえ、レーマンが追求するのはあくまでサッカーであり、インフルエンサー業は眼中にない。実際、『La Gazzetta dello Sport』紙に対し、「私はスターのような生活をしているわけではありません。ふつうの人と同じです。SNSでは特別な生活を送っているように見えるかもしれませんが、そんなことはありません」とコメントしている。

 

「ふつうの人と変わりない生活」

「ふつうの生活ですよ。帰宅したら料理をしたり、ふつうの人と何ら変わりません。もちろん、通りすがりの人に『アリーシャさんですよね? お元気ですか?』と尋ねられるのは嬉しいものですが」

 

SNSの利用法

レーマンはさらに、「SNSですか? 私にとってはサッカーや日々の生活を伝える手段です。アスリートはスポーツ一筋でなくてはならないと思われがちですが、今ではSNSが発展し、生活の隅々まで行き渡っています。私もこれを利用してイングランドのサッカーを宣伝してきました。今後はイタリアの女子サッカーをサポートするつもりです」とした。

「サッカーは人生のすべて」

そして、「私はアスリートであり、フィールド上で最善を尽くしています。SNSに費やす時間はフィールド上で過ごす時間に比べたら、些細なものです。サッカーは人生のすべてです。あれこれ言う人もいるでしょうが、私はSNSにそれほど時間を割いていません。そもそも、有名になりたいという野心がなかったんですから」と締めくくった。

 

成長する女子サッカーの象徴

女子サッカーは成長を続けているが、サッカー界における男女の賃金格差は深刻だ。SNSでは圧倒的な人気を誇るレーマンが、ユヴェントスにおける交際相手との格差を暴露したのはそのような事情によるものだ。

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