ラグビー界で最も稼ぐ選手たち
ラグビーよりも稼げるスポーツは他にあるが、それでもトップのプレイヤーは、毎年破格の報酬を手にしている。ニュースサイト「ウェールズ・オンライン」の情報をもとに、最も多く給料をもらっている選手を紹介しよう。
世界屈指のフロントローであるタイグ・ファーロングは、獣のようなパワーと驚異的なスキル、俊敏さが結びついた稀有な選手である。この優れたプロップのために、レンスターが60万ドルを越える年棒を喜んで払うのも不思議でない。
ハンドレ・ポラードは昨シーズン、レスター・タイガースでジョージ・フォードの後任という大役をつとめ、負傷も多かったがその合間に素晴らしい仕事をした。ポラードはラグビー南アフリカ共和国代表のワールドカップメンバーに当初は選ばれていなかったが、その冷静さと素晴らしいキックスキルを買われてただちに追加招集された。
ニュージーランド代表のキャリアを捨ててブリストル・ベアーズに2017年に加入していなければ、スティーブン・ルアトゥアは今頃70キャップ(国際大会出場回数70回)のオールブラックス選手になっていたかもしれない。このフランカーは、ベアーズがRFUチャンピオンシップを戦っている途中に加入し、それ以来チームのカギを握る選手となっている。
多くの専門家の意見によれば、アントワーヌ・デュポンは世界最高のプレーヤーである。彼はスクラムハーフに期待されるすべての美点を備えている。怪物級の肉体を誇るフォワード集団を組織しながら、パスやキック、あるいはランと、どれをとっても一流のスキルを発揮するのだ。
ここ数シーズン、イングランド代表では思うように力を発揮できていないが、それでもオーウェン・ファレルは現代の偉大な選手である。必ずしも万人に好かれるタイプではないかもしれないが、彼の資質は否定できない。
英国人選手に負けず劣らず、ウェールズ出身のダン・ビガーもRCトゥーロンに移籍後、大金を稼いでいる。
同世代で最も優れたロックの一人であるマロ・イトジェは、イングランドリーグ制覇を達成したサラセンズと、ワールドカップ優勝にあと一歩のところまで迫ったイングランド代表チームの両方で大きな役割を果たしてきた。
この小柄なウィングは、フランスにいたころスタッド・トゥールーザン(トゥールーズ)とRCトゥーロンで莫大な収入を得、現在は日本のサントリーサンゴリアスと契約している。年棒はさらに上がったようだ。
ニュージーランドのラグビー界を後にして、チャールズ・ピウタウはブリストル・ベアーズで相当な金額を稼いできた。チェスリン・コルビと同じく、ピウタウもワールドカップ後に日本に向かい(静岡ブルーレヴズ)、最新の契約では100万ポンドの収入を得る予定だ。
スコットランド出身のスタンドオフは、スコットランド代表のワールドカップ敗退後にバース(イングランド)に合流することで、100万ポンドを稼ぐことになる。フィン・ラッセルはおそらく世界で最も刺激的なスタンドオフであり、才能あふれるチームメイトに囲まれてイングランドでもすぐに活躍するだろう。