リッチなアスリートたち:一体どうやって大型契約を掴んだのか?
さまざまなスポーツにおいてフィールドやコートでの活躍が認められ、何百万ドルも稼ぐアスリートがいるのは誰もが知るところだ。
いまや、メジャーリーグの大スターとなった大谷翔平。ロサンゼルス・ドジャースと歴史的な契約に合意し、プロスポーツ史上最高額となる契約にサインした。
画像:X @Dodgers
その内容は10年間で7億ドルというもの。MLB(およびプロスポーツ全般)の資金力が垣間見える契約だといえる。
ただし、これほどの大型契約を掴むには、類まれなスキルやチームを勝利に導く勝負強さが求められるのは言うまでもない。
そこで、今回はスポーツ史に残る大型契約と、それを掴んだアスリートの鮮やかなパフォーマンスの数々を見てゆこう。
10年間で7億ドルというケタ外れの大型契約を手にした大谷翔平。投打の両面で見せ場をつくるMLBのスーパースターとして、オールスターゲームにも出場している。
投手としても打者としても一流であることから、野球王ベーブ・ルースと比較されることもある大谷翔平。アメリカンリーグでMVPを2度受賞しているほか、2023年には主要な打撃ランキングを総なめ。2022年には、9イニング当たりの奪三振数でMLBトップとなり、唯一無二のスキルを見せつけた。
2017年にFCバルセロナと、4年間で総額6億7,400万ドルという契約を締結。リオネル・メッシはこの時点で、FCバルセロナばかりかサッカー史上最高のスターとなったのだ。
この契約にサインする以前から、メッシはサッカー選手にとって最高の栄誉とされるバロンドールを6回も受賞。さらに、FCバルセロナ所属中に合計672ゴールを決め、単一のクラブで記録したゴール数としては前人未踏の域に達した。実際、FCバルセロナはメッシの活躍によって34回も優勝を果たしているのだ。
2020年には、NFLを代表するクォーターバック、パトリック・マホームズがカンザスシティ・チーフスとの契約で5年目オプションを行使。その内容は10年間で4億5,000万ドルというものだった。
2020年の大型契約前からオフェンス選手として大活躍していたマホームズ。2018年にMVPおよび最優秀賞攻撃選手に輝いたほか、2019年にはスーパーボウルでチームを優勝に導いている。それ以降もスーパーボウルおよびNFLのMVPを受賞するなど勢いは衰えず、2度目のスーパーボウル制覇も果たした。
サッカー界有数のスター選手たちを次々に獲得し話題となったサウジ・プロフェッショナルリーグ。なかでも、アル・イテハドはプロスポーツ史上最高額の年俸でレアル・マドリードのレジェンド、カリム・ベンゼマを手に入れた。
移籍時すでに35歳だったベンゼマに残されたキャリアはそこまで長くないはずだが、果たして4億ドル以上の価値はあるのだろうか? とはいえ、2022年にはバロンドールとUEFA欧州最優秀選手賞を獲得するほどの活躍を見せた。ちなみに、オリンピック・リヨンおよびレアル・マドリードで合計31回の優勝を経験している。
ロサンゼルス・エンゼルスの外野手マイク・トラウトはリーグトップの長打率を達成した翌年、12年間で4億2,650万ドルという大型契約でエンゼルスへの残留を決めた。
マイク・トラウトは2019年の大型契約以前、オールスターゲームに8回出場したほか、ア・リーグMVPを3回、シルバースラッガー賞を6回、ハンク・アーロン賞を2回獲得している。
スポーツファンの数は増え続けており、大規模なスポンサー契約ももはや珍しいことではなくなった。これに伴って、アスリートたちの報酬もうなぎ登りの様相を呈しており、近いうちにビリオネア契約を手にする選手が現れるかもしれない。