プレミアリーグのリヴァプール、レアル・ソシエダの久保建英選手の獲得を狙う?
8月17日に英プレミアリーグがついに開幕を迎えたが、強豪リヴァプールはいまだ移籍市場で目立った動きを見せていない。しかし、今シーズンから指揮を執るスロット新監督は日本の至宝、久保建英選手の獲得を熱望しているという。
『スポーツニッポン』の報道によれば、リヴァプールは久保選手獲得のため所属先のレアル・ソシエダと交渉中だという。実現すれば、移籍金は£50 million(約100億円)にものぼる大型移籍になる可能性もあるようだ。
久保選手は現在、スペインのバスク地方の名門レアル・ソシエダに所属。チームの中心的選手としてプレーし、昨季ラ・リーガを6位で終えている。今年2月にクラブと5年間の契約延長にサインしたばかりであり、約100億円の契約解除金が設定されているという。そのような状況下でも、リヴァプールの新監督アルネ・スロットは久保獲得に意欲を見せているようだ。
神奈川県川崎市生まれの久保選手は、幼少期からFCバルセロナの下部組織である「ラ・マシア」でプレーし、期待のプレーヤーに成長。スポーツ専門メディア「レベロ」によると、久保はわずか11歳で30試合74ゴールを残している。
2017年、久保選手は15歳でJ1のFC東京に加入。同サイトによれば、FIFAが定めた18歳以下の選手に対する移籍ガイドラインにFCバルセロナが違反していることが指摘され、選手登録の問題から帰国せざるを得なくなったという。
久保選手は2019年までFC東京と横浜F・マリノスでプレー。そして2019年にかつて所属したFCバルセロナの宿命のライバルであるレアル・マドリードへの移籍を決断した。
久保選手は18歳でレアル・マドリードのリザーブチームであるカスティージャに入団。世界最高レベルの若手選手たちとともに研鑽を積んだ。さらにカナダで行われたプレシーズンツアーでは、トップチームに帯同。レアル・マドリードでプレーした史上初の日本人選手となった。
しかし、EU圏外国籍の選手登録には上限枠が設定されているため、久保選手はレンタル移籍での武者修行を余儀なくされることに。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェといったスペイン国内のチームを転々としたが、2022年にはレアル・ソシエダへの完全移籍を決断。その際レアル・マドリードは、久保が将来移籍するときに優先的に交渉できるオプションや、移籍金の一部を受け取れるオプションを設定したとされている。
現在23歳の久保選手は、イマノル・アルグアシル監督率いるレアル・ソシエダの主力選手。サッカー専門サイト『トランスファー・マルクト』によると、久保は昨シーズンは7ゴール5アシストを記録している。
久保選手のリヴァプール移籍は実現するのだろうか。今シーズンからチームを率いるスロット新監督にとっては素晴らしい補強となるはずだ。
一方で、元所属先レアル・マドリードも久保の動向を注視。仮にリヴァプールが契約解除金を支払って移籍を実現した場合、レアル・ソシエダへの完全移籍の際に交わしたオプションが発動。レアル・マドリードも移籍金の半額の£30 million(約50億円)を手にする可能性があるという。