レアル・マドリード史上最高の左サイドバック、マルセロ:その最高の瞬間と最悪の瞬間

涙の退場
サンチェスの足を踏みつける
サンチェスは膝を完全脱臼
フルミネンセFCの声明
試合は引き分けで終了
マルセロのキャリア
レアル・マドリードで500以上の試合に出場
ロベルト・カルロスの記録を超える
不本意なミスも
重大な反則行為
5度のチャンピオンズリーグ優勝
レアル・マドリードの史上最多タイトル獲得選手
7対1でドイツに惨敗
ブラジル大会の準決勝
最高の左サイドバック
輝きを放った瞬間
涙の退場

今月、レアル・マドリードのアイコン的存在だったマルセロが試合で相手チームの選手に重傷を負わせて退場処分となり、涙ながらにピッチを後にした。

サンチェスの足を踏みつける

現在、古巣であるブラジルのフルミネンセFCに所属するマルセロ。アルゼンチンのAAアルヘンティノス・ジュニアーズのDFルシアーノ・サンチェスをドリブルで抜こうとした際、タックルしようとしたサンチェスの足を意図せず踏んでしまった。

サンチェスは膝を完全脱臼

マルセロが踏みつけたことで、サンチェスの左足はあらぬ方向に曲がってしまい、膝は完全脱臼してしまった。

フルミネンセFCの声明

マルセロが所属するフルミネンセFCは、「今夜の試合で不本意な形で重傷を負わせてしまったAAアルヘンティノス・ジュニアーズのディフェンダー、ルシアーノ・サンチェスの一日も早い回復を願っています」と公式声明を出した。

試合は引き分けで終了

踏みつけ事件が起きたのは8月1日、南米サッカー連盟が主催するコパ・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦の最中だった。

マルセロのキャリア

おそらくキャリアにおいてもっとも困難な瞬間のひとつを体験したマルセロ。今回はマルセロのキャリアにおける最高の瞬間と最悪の瞬間を紹介していこう。

レアル・マドリードで500以上の試合に出場

マルセロは2007年にレアル・マドリードに加入、左サイドバックを務めて主力選手の一人として活躍、500以上の試合に出場した。

ロベルト・カルロスの記録を超える

マルセロにとって忘れがたい瞬間のひとつは、2021年のビジャレアル戦で2対1の勝利を挙げた時だろう。68分に途中出場してレアル・マドリードでの試合出場数を527に伸ばした。これにより、やはりブラジル出身で憧れの存在でもあったロベルト・カルロスの記録を超え、クラブ史上2番目に出場試合数の多い外国人選手となった。

不本意なミスも

だが、マルセロはその長く輝かしいキャリアを通じ、今回の足ふみ事件のように不本意なミスまたは軽率な行動をとったこともあった。

重大な反則行為

たとえば2017年、接戦を繰り広げていたレバンテ戦の87分、マルセロはゴール前でシュートを放った直後に転倒。そのときマルセロは相手チームの選手の顔と胸を蹴ったとみなされ、重大な反則行為としてレッドカードが出された。

5度のチャンピオンズリーグ優勝

一方、2017-18シーズンのチャンピオンズリーグでレアル・マドリードは決勝まで勝ち上がってリヴァプールと対峙、1対0で相手を制した。マルセロは自身にとり5度目となるチャンピオンズリーグ優勝を体験、自己記録を更新することになった。

レアル・マドリードの史上最多タイトル獲得選手

マルセロにとり5度目のチャンピオンズリーグ優勝は、レアル・マドリードにとり25個目のタイトルだった。そして、マルセロはレアル・マドリード史上最多タイトル獲得選手となった。

7対1でドイツに惨敗

ブラジル代表ではマルセロは大きな期待に応えることができなかった。代表で最悪の瞬間となったのはおそらく、ブラジルで開催された2014年ワールドカップでドイツと対峙した準決勝で、7対1という惨敗を喫したときだろう。

ブラジル大会の準決勝

マルセロはW杯準決勝にフル出場したもののブラジル代表は前半で5失点、DFの要として厳しい非難を浴びた。開催地がブラジル南東部にあるスタジアム、エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント(通称ミネイロン)だったことから、この試合結果は「ミネイロンの惨劇」と呼ばれている。

最高の左サイドバック

マルセロは長年にわたりレアル・マドリードで活躍し、鋭い攻撃センスとボックス内へのクロスで相手チームに恐れられた。

輝きを放った瞬間

マルセロがもっとも輝きを放った瞬間の一つが2017年のチャンピオンズリーグ準々決勝、バイエルン・ミュンヘン戦だ。優れたセンスを最大限に発揮し、ドリブルで相手チームの全員を抜き去り、クリスティアーノ・ロナウドのゴールを演出。これはヨーロッパ最高の単独アシストのひとつとされている。

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