レアル・マドリードFW、ヴィニシウスのお金の使い道とは:ファッションに億ション、慈善活動……

マドリードのスター、ヴィニシウス
契約金も倍増
豪華なマンションを購入
高級車
ファッション
慈善事業
差別に反対する立場をはっきりと表明
日々の試合にかき消されないように
16歳の時から
レアル移籍後も
若者を援助するNPOを設立
助けるのは地元だけではない
教育機関を支援
現代的な教育環境を整備
学習支援アプリも開発
オンラインで学習過程をサポート
ソクラテス賞
「まるでバロンドール」
ユネスコ親善大使就任
活動を全世界に拡げる
「社会貢献は市民としての目標」
マドリードのスター、ヴィニシウス

ブラジル代表のヴィニシウス・ジュニオールは現代サッカーを代表する選手のひとりだ。所属クラブであるレアル・マドリードのチャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど、その活躍はめざましく、契約金もそれにふさわしい金額となっている。

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契約金も倍増

ブラジル紙『O Globo』によると、ヴィニシウスは年俸額でも最高峰らしい。2023年にはレアル・マドリードとの契約を更新、それまでの1,050万ユーロからほぼ2倍の2,080万ユーロとなった。

豪華なマンションを購入

この契約で得たお金でまず手に入れたのが不動産だ。2024年初頭、「ヴィニ」ことヴィニシウスはリオデジャネイロの高級マンションを購入。温水プールやサウナ、娯楽室、エレベーター、ナイトクラブにワインセラーまでそろった物件で、そのお値段は2,000万レアル(約5億9,000万円)と言われている。『Extra』誌が報じている。

画像:Instagramより

 

高級車

次なる「自分へのご褒美」は高級車だ。それも1台や2台ではない。

画像:Instagramより

ファッション

実は、デザイナーブランドの服やアクセサリーにもこだわりがあるヴィニシウス。そのファッションセンスはインスタグラムで披露されることも。

画像:Instagramより

慈善事業

ヴィニシウスは旅行も愛している。それも休暇中に羽をのばすだけではなく、社会活動の一環として行うこともある。たとえば、モロッコに行ったのはユネスコの「万人のための教育」運動の親善大使としてだった。実は、ヴィニが獲得したお金の多くは慈善事業に寄付されているのだ。

画像:Instagramより

差別に反対する立場をはっきりと表明

ヴィニにとって、大企業やアスリートが格差や人種差別と戦うのは当然のこと。レアル・マドリードに移籍してからは自身もサポーターから差別的な扱いを受けることがあり、とくに人種差別問題に関しては積極的に発言している。

画像:Instagramより

日々の試合にかき消されないように

『GQ』誌にはこう語っている:「自分の立場をはっきりさせるのは難しいし、壁に向かって話しているような気になることもある。差別的な文章や発言は多いけど、それが罰されることはほとんどない。毎週末、同じ人物や新たな人物によって同じ問題が引き起こされる。それなのに、日々の試合のせいでそれもすぐに忘れられてしまう。選手の側がこういった問題への対処を主導していかなければならない。サポートが必要なら、協力は惜しまないつもりだ」

16歳の時から

ヴィニシウスが最初にクラブと契約を交わしたのは16歳の時、ブラジルのフラメンゴとだった。以来、ヴィニ本人やその家族は地元サンゴンサロの友人や親戚から絶え間なく助けを求められてきた。

レアル移籍後も

2018年にスペインのレアル・マドリードに移籍してからは助けを求められることがさらに増えた。ヴィニシウスが設立した協会の取締役を務めるビクトル・ラデイラは『GQ』誌に「(ヴィニが)ユーロで稼いでるぞって、ばれたんですね」と冗談交じりに語っている。

若者を援助するNPOを設立

そんなヴィニシウスが新たな契約で手にしたお金は一族や関係者の夢を叶えるのには十分な額だった。その夢とは、苦しい立場に置かれている若者を援助するNPOを設立することだ。

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助けるのは地元だけではない

そういった活動に関するアドバイザーを務めているのが前述のビクトル・ラデイラだ。ラデイラは『GQ』誌にこう語っている:「サンゴンサロにちょっとした組織を作ってそれでおしまい、という風にするつもりはありませんでした。技術やイノベーションを使っていまのシステムを改善するという、既存の仕組みを我々も活用しました」

教育機関を支援

こうして2021年に設立されたのがヴィニシウス・ジュニオール協会(Instituto Vini Jr)だ。協会はブラジルにある教育機関を複数支援しており、リオデジャネイロやミナスジェライス、ペルナンブコなどの州に在籍する5,000人以上の小学生がその恩恵を被っているという。

現代的な教育環境を整備

協会はそれぞれの学校に、いままでとは根本的に異なった教育環境を整えた。人工芝の生えた校庭や照明器具の更新、机の代わりのビーンバッグ、そしてスマホ10台に教師用タブレット、50インチのディスプレイを備えた技術教育センターなどだ。

画像:Instagramより

学習支援アプリも開発

協会が整えたのは物理的な環境だけではない。子供たちの勉強をサポートし、学びの過程を支援するアプリも開発したのだ。

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オンラインで学習過程をサポート

アプリを通じて、教師はオンラインで子供たちを見守ることができる。「アプリを通じて、教師は生徒がどこでつまずいているのかを確認でき、適切な対処が可能になるのです」と『GQ』誌に語っているのは、開発に関与したアンドレア・ハビエルだ。

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ソクラテス賞

このように、ヴィニシウスは常に社会を動かし差別と戦おうとしている。そんな彼の働きは国際的に注目されており、2023年末には『フランス・フットボール』誌が優れた慈善活動を行った選手に贈るソクラテス賞も受賞している。

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「まるでバロンドール」

同誌にインタビューされたヴィニシウスは自らの活動を誇らしげに語っている:「まるでバロンドールに選ばれたような気持ちです。23歳にしてこれほど評価していただけたのですから、これからももっと続けていこうという気持ちになります。家族もとても誇りに思ってくれると思います」

画像:Instagramより

ユネスコ親善大使就任

2024年2月にはUNESCO親善大使にも任命され、ますます社会貢献に弾みがついた。ちなみに、ブラジル人サッカー選手がUNESCO親善大使となったのはペレに次いで2人目だ。

活動を全世界に拡げる

親善大使就任について、UNESCOが出したリリースの中でヴィニはこう語っている:「UNESCOは社会貢献という領域において非常に力になってくれることでしょう。私の活動も全世界に拡げることができます。私の活動はブラジルで始まりましたし、常にブラジルのことを第一に考えています。ですが、UNESCOのおかげでたとえばモロッコで教育に関するメッセージを伝えることもできました」

「社会貢献は市民としての目標」

ヴィニはコメントをこう締めくくっている:「(社会貢献は)サッカー選手としてというより、市民としての目標です。選手としてのキャリアが終わりを迎えた後も、社会貢献という分野においては(残念ではありますが)まだまだやることが残されているでしょう。だからこそ、助けが必要な人たちのために活動をつづけるつもりです」

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