ロシアのプロバスケットボール選手、モスクワで遺体となって発見される
ロシアの現地メディアの情報によれば、バスケットボールチーム「アリクソン」に所属するヤニス・ティンマ選手がモスクワ市内のホテルエントランスで死亡しているのが発見された。現在、死因の調査が行われている。
ロシアの国営タス通信によれば、救急隊員らは現場の状況から、ヤニス・ティンマ選手は自ら命を絶ったとみているという。
ティンマ選手はラトビア出身で32歳だった。所持品に含まれていた同選手の携帯電話には、「アンナに電話を」というメッセージが入っていたという。アンナとは、つい最近に離婚が成立した元妻のことだ。
ティンマ選手は、ウクライナ出身の歌手兼女優であるアンナ・セドコワと2020年に入籍した。波乱に満ちた結婚生活を送ったのち、二人は今月9日に離婚届けに署名したばかりだった。
タス通信は、「破局と復縁を20回繰り返した」というアンナ・セドコワの話を伝えている。なお、元夫妻の間に子供はいない。
実際、ヤニス・ティンマ選手はインスタグラムのプロフィールを通じ、自身の抱える心の痛みや自ら命を絶つことへの誘惑について明かしていた。
ティンマ選手はさらに、アンナ・セドコワは愛情よりも金に目がくらんでいると投稿したことをスポーツ情報サイト「Basketnews」が報じている。
身長203センチメートルのティンマ選手は、スペインのバスケットボールチーム「オブラドイロ・デ・サンティアゴ」でプレーしたのち、今期からモスクワの3人制バスケットボールチーム「アリクソン」に所属していた。
ティンマ選手は欧州各国のクラブを渡り歩き、ロシアリーグの「BCゼニト・サンクトペテルブルグ」、スペインの「サスキ・バスコニア」、ギリシャの「オリンピアコスB.C.」、ロシアの「UNICSカザン」に加わり、そして前述の「オブラドイロ・デ・サンティアゴ」でプレーしていた。
ティンマ選手はラトビア代表としても活躍して68試合に出場していた。しかし、モスクワの「アリクソン」に加入後は国際試合の機会には恵まれていなかった。