ヴィニシウス・Jr.がバロンドールを逃した理由とは?
バロンドール確実と目されながら、受賞を逃してしまったヴィニシウス・ジュニオール。その理由について、同賞を主催する『フランス・フットボール』誌のヴァンサン・ガルシア編集長はチームメイトたちのせいだと指摘している。
レキップTVのインタビューを受けたガルシア編集長は、バロンドール史に残る番狂わせとなったロドリゴ・エルナンデス(通称:ロドリ、マンチェスター・シティFC所属)の受賞について、その要因を次のように分析。
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同編集長がまず指摘したのは、ヴィニシウスと同じくレアル・マドリードに所属する仲間たちの活躍だ:「ヴィニシウスにとって、(ジュード・)ベリンガムや(ダニエル・)カルバハルがトップ5にいたことは痛手だったはずです。数字の面から言えば、ポイントを奪われることになってしまうからです」
つまり、「レアル・マドリードから3、4人の候補者が出たことで審査員たちの票が分散し、結果的にロドリにとって有利になってしまった」というわけだ。
ヴィニシウスが受賞を逃したことを悟ると、レアル・マドリードはバロンドールの授賞式を欠席。これについて、ガルシア編集長は「非常に不愉快なサプライズ」だとコメントした。
同編集長いわく:「今年は、受賞者に対する事前の通知はなされないことになっていました。おそらく、私が沈黙を守ったことで、彼ら(レアル・マドリード)は極端な行動に出たのでしょう」
画像:レキップTV
ガルシア編集長はさらに、レアル・マドリードの授賞式欠席について「失望による部分もあるのではないか」と見ている。
同編集長によれば、「(ロドリの受賞は)マンチェスター・シティもレアル・マドリードも知らなかったはずです。ロドリが授賞式で感情を爆発させたのを見ればわかる通り、事前には知らされていなかったのです」とのことだが、実際には授賞式の数時間前からロドリ受賞というニュースがSNSを駆け巡っていた。
同編集長はまた、ヴィニシウスが受賞を逃したことについて、「もしかするとエル・クラシコのせいかもしれない」としたが、これは正しくない。レアル・マドリードがFCバルセロナに大敗を喫したのは10月26日だが、バロンドールの投票は9月30日に締め切られていたためだ。
ともあれ、今年のバロンドールが「歴史的」なものとなったことは確かだ。しかし、それがバロンドールやサッカー界にとって画期的なものとなるのか、汚点となるのかは今のところまだわからない。
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