一世を風靡したテニス選手、マリア・キリレンコは今
テニスの腕前とエレガントなルックスで一世を風靡したテニス界のスター、マリア・キリレンコ。最近はあまり名前を聞かなくなってしまったが、いったいどこで何をしているのだろうか?そこで、今回はキリレンコのキャリアと今を追うことにしよう。
1987年1月25日にモスクワで誕生したマリア・キリレンコ。
子供のころから才能を発揮したキリレンコは、ジュニア時代にナショナル・バンク・オープン(カナダ)と全米オープンで優勝を果たしている。
2001年にプロ転向を決断、翌年には女子テニス協会(WTA)でも選手デビューを果たした。
新人選手として奮戦したキリレンコは順調にランキングを上げ、2005年のチャイナ・オープン決勝でアンナ=レナ・グローネフェルトを破り、ついに初タイトルを獲得する。
さらに、翌年には世界ランキングでトップ20入りを果たすなど、前途洋々の若手時代を謳歌していた。
そして2007年、コルカタ(インド)で開催されたサンフィースト・オープンで優勝、通算2つ目となるシングルスのタイトルを手にした。
キリレンコはキャリアを通してシングルスのタイトルを6つ獲得。その中には、栄えあるバルセロナ・レディース・オープンでの優勝も含まれている。
しかし、キリレンコがグランドスラムで優勝を果たすことはついになかった。自己ベストは全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権でのベスト8入りとなっており、全米オープンでは4回戦に進出することも叶わなかった。
もちろん、シングルスだけがテニスではない。実際、キリレンコはシングルスよりもダブルスの方でより多くの結果を残しているのだ。
ダブルスでの優勝回数はなんと12回。さらに、全豪オープンと全仏オープンでも決勝進出を果たしている。
さらに、2012年に開催されたロンドンオリンピックではナディア・ペトロワとともにダブルスで銅メダルに輝き、大きな足跡を残した。一方、シングルスでは3位決定戦でヴィクトリア・アザレンカに敗れ、4位入賞という結果に。
同年、キリレンコ&ペトロワのペアはWTAファイナルズのダブルスで優勝。イスタンブールでトロフィーを手にした。
シングルスおよびダブルスで同世代のトップ選手と競い合い、確かな成績を残したマリア・キリレンコ。世界ランキングにおける自己ベストはシングルスで世界10位、ダブルスで世界5位となっている。
2013年にはたびたびケガに見舞われたものの、翌年は全豪オープンを除いてグランドスラムすべてに出場。キャリア最後の年を存分に楽しんだ後、現役を引退した。
私生活では、同じくロシア人テニス選手のイーゴリ・アンドレーエフと交際していたが破局。その後、アイスホッケー選手のアレクサンドル・オヴェチキンと婚約した。
婚約まで漕ぎつけたキリレンコとオヴェチキンだったが、結局結婚には至らず。理由は明かしていない。
しかし、2015年1月にはモスクワ公共サービス委員会のトップを務めるアレクセイ・ステパノフと結婚。ようやく愛を見つけることができたようだ。
キリレンコとステパノフは2015年7月に男児を、2017年7月には第2子となる女児を授かっている。
その一方で、ステラ・マッカートニーやアディダスといった有名ブランドの顔を数年間にわたって務めるなど、ファッションアイコンやモデルとしても積極的に活動中だ。
実際、2009年には元同僚のダニエラ・ハンチュコヴァやタチアナ・ゴロヴィンとともに、『スポーツ・イラストレイテッド』誌の水着特集に登場。
キリレンコは現在、夫や2人の子供とともにモスクワで穏やかな暮らしを送っているようだ。
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