世界で最も影響力のあるサッカーチーム:TOP6

栄光を目指して
偉大なクラブの要件
激しい生存競争が繰り広げられるサッカー界
1位:FCバイエルン・ミュンヘン
ドイツの巨人
今年もCLで活躍
2位:マンチェスター・シティFC
新時代を迎えたシティ
ペップ監督指揮のもと記録を更新
3位:SSCナポリ
南イタリア最強のクラブ
マラドーナの時代
4位:FCバルセロナ
単なるクラブを超えた存在
バルサのDNA
5位:レアル・マドリード
ライバル関係
世紀のチーム
6位:リヴァプールFC
歴史的なチャンピオン
多くのタイトル
その他の強豪チーム
栄光を目指して

アスリートたちが限界に挑戦し、決定的な勝利を挙げることをめざすスポーツの世界。サッカーにおいても偉大な結果を出すには優れた監督に加え、チーム全体のパフォーマンスを向上させる個々の力が求められる。

偉大なクラブの要件

数多くあるビッグクラブにランク付けをするのは簡単ではない。クラブのもつ歴史、培った業績、チーム精神、資金力、レガシー、競争力など、すべての要素を考慮する必要がある。

激しい生存競争が繰り広げられるサッカー界

多くの名門が時の流れとともに消えていった。サッカー界はもっとも競争が激しく、無慈悲だといえるだろう。1回の敗北や降格がクラブの行く末を完全に変えてしまうことも多々ある、強者だけが生き残れる世界なのだ。今回は、世界で最も影響力のある上位6つのサッカークラブを紹介していこう。

1位:FCバイエルン・ミュンヘン

ランキングのトップに輝いたのはFCバイエルン・ミュンヘン。1900年にフランツ・ヨーンをはじめ11名のサッカー選手によって設立されて以降、世界で最も成功したサッカークラブの1つとなっている。初期の数十年間は良い成績を収められなかったが、1970年代にフランツ・ベッケンバウアーがキャプテンとなってから黄金時代を迎えた。

ドイツの巨人

FCバイエルン・ミュンヘンは、ブンデスリーガを32回制覇し、史上最多優勝記録を保持している。2013年から現在まで10回連続でタイトルを獲得している他、ビッグイヤー(CLの優勝カップのこと)の永久保持が認められている数少ないクラブのひとつだ。

今年もCLで活躍

現在(2022-23シーズン)も、FCバイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガで首位に立ち、チャンピオンズリーグのノックアウトステージに進出している。

2位:マンチェスター・シティFC

革新的なサッカーと豊かな資金力で知られるプレミアリーグのマンチェスター・シティFCが2位にランクインした。1880年に創立し、1892年からトップリーグで戦い始めた。1960年代後半にリーグとヨーロッパカップの両方で優勝を果たした黄金期には、「シチズン」と呼ばれるサポーターたちを熱狂させた。

新時代を迎えたシティ

シティは1930年代以降低迷を続けていたが、2002年にプレミアリーグに昇格。アラブ首長国連邦の投資グループ、アブダビ・ユナイテッド・グループに売却されてからは、豊富な資金力を背景に未曾有の新時代を迎え始めた。

ペップ監督指揮のもと記録を更新

ペップ・グアルディオラ監督のもと、国内で数々の成功を収め、英国サッカー界の頂点に立った。さらにプレミアリーグ史上初めて、1シーズンで勝ち点100を達成したクラブとなった。

3位:SSCナポリ

3位となったのは、セリエAに所属するソチエタ・スポルティーヴァ・カルチョ・ナポリ、通称ナポリ。創設は1926年で地元ナポリの2つのクラブが合併して結成された。

南イタリア最強のクラブ

創設当初はほとんど勝てないクラブだったが、1962年に初めてセリエAを制覇。セリアAで2度、UEFAカップ、国内カップで8回の優勝を果たした、南イタリア最強のチームだ。

マラドーナの時代

黄金期はディエゴ・マラドーナが在籍していた1980年代。その後2013-14シーズンにコッパ・イタリアを制覇し、 現在はチャンピオンズリーグ出場圏内に戻り、国内で大きな成功を収めている。

4位:FCバルセロナ

1899年にスイス人実業家ジョアン・ガンペールを筆頭に11名によって創立された。1910シーズンにコパ・デル・レイで優勝して以降、14個のUEFAタイトルと、2010-11シーズンには6つの主要大会を全て制覇する歴史的な6冠を達成している。

単なるクラブを超えた存在

1929年にスペインのプリメーラ・ディビシオンが創立されて以来、宿敵レアル・マドリードとアスレティック・ビルバオと共に、一度も降格したことがないクラブとなっている。

バルサのDNA

幾度となく会長や監督をはじめとするコーチングスタッフが交代しているが、誰が指揮を執ろうとチームのDNAは受け継がれている。リオネル・メッシが去った後は、クラブの財政状況を再び安定させるため、ラポルタ会長を呼び戻した。国内リーグで26回優勝し、17の欧州タイトルを獲得している。

5位:レアル・マドリード

1902年に設立されたクラブで、1920年にスペイン国王アルフォンソ13世から王室を意味する「レアル」の称号を拝領した。ヨーロッパの多くのクラブと異なり、レアル・マドリードは歴史を通じて会員がクラブを所有し、運営してきた。ホームスタジアムは、1947年に開場したエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ。

ライバル関係

プリメーラ・ディビシオン創設メンバーのレアル・マドリードは、FCバルセロナやアトレティコ・マドリードと長年のライバル関係を築いてきた。そして、1950年代にはヨーロッパのサッカー界で最も大きな影響力を持つクラブのひとつとなっていた。

世紀のチーム

スペインリーグ優勝は35回で最多、その他国内カップで31回、国内外で123個のタイトルを獲得している。UEFAチャンピオンズリーグにおいては歴代最多となる14回の優勝、『FIFAワールド・マガジン』が発表した20世紀最高のサッカークラブにも認定された。

6位:リヴァプールFC

ヨーロッパで最も歴史の古いクラブの一つで、1892年に設立されて以来アンフィールドをホームスタジアムにしている。アンフィールドを本拠地としていたエヴァートンが移転したので、スタジアムのオーナーであったジョン・ホールディングが新たなチーム、リヴァプールFCを設立した。

歴史的なチャンピオン

リヴァプールFCは1896年に1部に昇格し、5年後の1901年に初となるリーグタイトルを獲得した。1959年に就任したビル・シャンクリー監督やアシスタントコーチのジョー・フェイガン指揮の元、クラブは大きな変革の時を迎え、欧州サッカー界で確固たる地位を得るようになった。

多くのタイトル

国内では19のリーグタイトル、8つのFAカップ、16のFAコミュニティ・シールドを獲得している。国際大会では、欧州大会で6回、UEFAカップでは3回優勝し、ビッグイヤーの永久保持が認められた。現在の監督は、ユルゲン・クロップ。

その他の強豪チーム

今回紹介した6つのクラブに続くのは、ユベントス、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッド、アトレティコ・マドリード、アーセナルといった強豪チームだ。いずれもヨーロッパのビッグクラブがランキングを占める結果となった。

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