世界で最も裕福なサッカークラブオーナーたち

最もリッチなサッカークラブオーナーたち
スタン・クロエンケ/アーセナル(90億ドル)
ナセル・アル=ケライフィ/パリ・サンジェルマン(80億ドル)
郭広昌/ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(46億ドル)
シェイク・マンスール/マンチェスター・シティ(300億ドル)
アンドレア・アニェッリ&ファミリー/ユベントス(191億ドル)
フィリップ・アンシュッツ/LAギャラクシー(109億ドル)
ディートマー・ホップ/TSG1899ホッフェンハイム(45億ドル)
スティーヴン・チャン/インテル(74億ドル)
ロバート・クラフト/ニューイングランド・レボリューション(106億ドル)
パブリック・インベストメント・ファンド/ニューカッスル・ユナイテッド(6,200 億ドル)
シャヒド・カーン/フラム(121億ドル)
ファルハド・モシリ/エヴァートン(31億ドル)
ラクシュミー・ミッタル/クイーンズ・パーク・レンジャーズ(171億ドル)
ナセフ・サウィリス/アストン・ヴィラ(78億ドル)
トッド・ベーリー/チェルシー(53億ドル)
最もリッチなサッカークラブオーナーたち

サッカー界には超リッチなクラブオーナーが数多くいる。プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド売却のニュースが話題となっている今、世界の裕福な名門クラブオーナーたちを紹介していこう。

スタン・クロエンケ/アーセナル(90億ドル)

アメリカ出身の大富豪で、プレミアリーグで最も裕福なオーナーの一人。クロエンケはアーセナルの他にも、ロサンゼルス・ラムズ、NBAのデンバー・ナゲッツ、NHLのコロラド・アバランチのオーナーでもある。アーセナルファンからは「サイレント・スタン」と呼ばれている。

ナセル・アル=ケライフィ/パリ・サンジェルマン(80億ドル)

カタール投資会社の子会社であるカタール・スポーツ・インベストメントの会長で、若い頃はプロテニス選手だったが最近はサッカーに力を入れている。ケライフィの豊富な資金力を元に、メッシ、エムバぺ、ネイマールといった世界的スター選手たちをクラブに引っぱってきた。

郭広昌/ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(46億ドル)

郭広昌は、複数の事業を1から成功させることで財産を増やし、その経験と投資プロセスを利用して、多額の個人資産を築いた人物だ。中国のウォーレン・バフェットとも呼ばれ、2016年にイングランドのクラブ、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズFC(通称「ウルブス」)を買収以降、強力な中国資本を駆使してクラブを大改革、プレミアリーグでの存在感を確固たるものにした。

シェイク・マンスール/マンチェスター・シティ(300億ドル)

マンチェスター・シティを世界の強豪へと進化させたのが、シェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン。アラブ首長国連邦(UAE)最大の首長国アブダビを統治する王族出身で、資金には事欠かない。マンチェスター・シティの他にも数多くのクラブを所有する。

アンドレア・アニェッリ&ファミリー/ユベントス(191億ドル)

イタリアの名門財閥アニェッリ家のメンバーのひとり。アニェッリ家の事業は多岐にわたるが、主にフィアット、フェラーリ、アルファロメオなどの自動車産業で財を得た。1923年、地元トリノのフィアット社がユヴェントスFCを買い取り、以降ずっとオーナーを務めている。

フィリップ・アンシュッツ/LAギャラクシー(109億ドル)

アメリカのメジャーリーグサッカーのLAギャラクシーのオーナーで、スポーツ界やエンターテイメント界に進出する前は、不動産、原油、鉄道、株式などで成功、多額の資産を築いた。真のサッカー好きとして知られ、アメリカサッカー界の成長の原動力となっている。

ディートマー・ホップ/TSG1899ホッフェンハイム(45億ドル)

ソフトウェア会社「SAP AG」の創設者であるホップは、クラブを所有する前はホッフェンハイムのユースチームに所属していた。1990年代から資金援助を行うようになり、当時下位リーグに属していたクラブを、2008年にブンデスリーガの1部にまで昇格させた。

スティーヴン・チャン/インテル(74億ドル)

兄とともに小さな家電の店舗から事業の多角化と拡大に成功し、莫大な財産を築き上げた。2016年にインテルナツィオナーレ・ミラノを買収し、浮き沈みはあったものの2020-21シーズンに11年ぶりにセリエAのタイトルを獲得するチームへと立て直した。

ロバート・クラフト/ニューイングランド・レボリューション(106億ドル)

NFLのニューイングランド・ペイトリオッツを、17年間で6回スーパーボウルを制する史上最高のチームへと成長させたことで有名なクラフト。サッカーにも高い興味を示し、1995年にニューイングランド・レボリューションを創設した。一時期、リヴァプールFCの買収にも興味を示していたが、実現には至らなかった。

パブリック・インベストメント・ファンド/ニューカッスル・ユナイテッド(6,200 億ドル)

サウジアラビアの政府系ファンドは、紆余曲折を経て2021年10月にニューカッスル・ユナイテッドを買収することに成功した。当時、降格争いの真っ只中にあったクラブを、ぬかりのない補強とエディー・ハウ新監督の就任で安全圏に押し上げた。そして、わずか1年後の現在、クラブはチャンピオンズリーグの出場権を争っている。

シャヒド・カーン/フラム(121億ドル)

プレミアリーグのフラムFCの他、NFLのジャクソンビル・ジャガーズのオーナーでもあるカーンは、自動車部品企業を設立したパキスタン系アメリカ人の起業家だ。純資産は100億ドルをはるかに超え、このリストで最も裕福な人物の一人に数えられている。フラムFCは現在、プレミアリーグで上位に食い込んでおり、今シーズン中に欧州チャンピオンズリーズの出場権を手にする可能性も十分にある。

ファルハド・モシリ/エヴァートン(31億ドル)

モシリは保有していたアーセナルの少数株式をロシアのビジネスパートナーであるアリシェル・ウスマノフに売却し、2016年にエヴァートンの筆頭株主となった後、2018年にクラブを買収した。ロシアによるウクライナ侵攻後、ウスマノフは経済制裁により差し押さえを受けたが、モシリはオーナーを続行。しかし、プレミアリーグでの生き残りをかけて必死に戦うも結果を残せず、ファンに向けて公式に謝罪した。

ラクシュミー・ミッタル/クイーンズ・パーク・レンジャーズ(171億ドル)

インドの資産家ミッタルは2007年、F1界のレジェンド、バーニー・エクレストンと組んで、クイーンズ・パーク・レンジャーズFC(QPR)の少数株を購入した。しかし、QPRはプレミアリーグ最下位と低迷し、大きな成果をあげることができていない。

ナセフ・サウィリス/アストン・ヴィラ(78億ドル)

エジプトの富豪サウィリスは2018年、アメリカの億万長者ウェス・エデンスとともにアストン・ヴィラFCを買収した。当時、クラブは税金を滞納し破産寸前の状況にあった。それから5年、クラブの財政状態や以前よりも健全になり、才能ある選手と経験豊かなウナイ・エメリ監督を迎えたことで、再び堅実なクラブになりつつある。

トッド・ベーリー/チェルシー(53億ドル)

前オーナーでロシア出身の大富豪ロマン・アブラモビッチに経済制裁が科されたことでクラブには混乱が起こったが、アメリカ出身のベーリーが新オーナーに収まった。2022年夏にチェルシーFCを買収して以来、ベーリーは長期戦略に取り組み、選手獲得に6億ドル以上を費やしている。

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